学生時代は3回戦が鬼門だったジロギン(@akiramenaiuta)です。
学生時代のテニスのトーナメント大会・・・
1回負けたらそこで終了というシビアな世界でしたね。
シングルスは孤独な戦いが続きますので、勝ち上がるほどに身も心もつらくなってきます。
私はそれほど強い選手ではなかったので、シングルスは3回戦に勝てるかどうかが勝負どころって感じだったんですよね(ダブルスだともうチョット勝てたんですけど)。
3回戦になると、めちゃくちゃ速いボールを打ってくる「バコラー」が登場し始めます。
しっかりショットを打ってきて、ウィナーを取れる実力のある選手ですね。
私は完全なる「シコラー」。守備型のテニスというか、ただつなぎまくるだけ。
上手なバコラーにとっては、サンドバッグみたいに打ち込める相手だったと思います。
完全に餌食でしたね。
3回戦でバコラーが出現した時の絶望感・・・
学生時代を思い出して書いてみたいと思います。
1〜2回線プレーヤーはミスしなければ勝てる
1〜2回戦のプレーヤーは、正直、上手なプレーヤーは少ないです。
各学校の1番手(1番上手なプレーヤー)は大会のシードに入っており、そもそも1回戦の試合がないんですよね。
半ばプロを目指しているプレーヤーだと、予選ではなく本戦のさらにシードに入っていることもあります。
ノーシードの選手はシード選手と比べると、どうしても実力的に劣ってしまうのです(私もノーシード選手でしたが)。
ノーシード選手同士の試合の、最強の決定打は・・・相手のミス!
ボールをつなげればどちらかがミスるので、自分から思い切り打ってリスクをとる必要はないんですよね。
ですから私も、ベースラインにクギ付けで、「シコシコボール」を打つだけでも勝てたんです。ミスは少ない方だったので。
3回戦の相手強すぎじゃない?
でもですね、3回戦の相手からが突然強くなります。
バコバコとボールを強打できるバコラー様の登場です。
3回戦まで勝ち上がってくるプレーヤーは、1〜2回戦プレーヤーのようにボールをつなぐだけでは勝てなくなります。
ウォーミングアップでラリーした瞬間わかります。
相手のショットが重く感じ、スピードが2回戦までと違う。
「こりゃ勝てねぇわ、6ゲームの間さらし者にされるわ」という絶望感!
試合結果が見えてしまい、悲しんですよね。
アウトの多いバコラーならばラリーを続けるだけでミスを誘えるかもしれません。
しかし、3回戦まで勝ち上がってくるプレーヤーはもちろん実力もありますし、すでに1〜2試合こなしていて、体も温まり絶好調です。
並みのシコシコ野郎では、吹っ飛ばされてしまいます。
でも、バコラーたちは私たち「シコラー」の憧れの存在でもあります。
「あんな風に、思いっきりショットを打てたら楽しいだろうなぁ・・・」
と、いつでも目標としているプレーヤーなのです。
でも「シコラー」たちにはバコバコとショットを打つだけの「強メンタル」はありません。
少しでもアウトをしないように、ネットをしないように、派手さはなく、堅実に、ドブの中でも生きているネズミのようなプレーしかできないのです。
バコラーは明るい人が多いイメージ
これは私のイメージなのですが、バコラーは明るい人が多い気がします。
言い換えると、「陽キャラ」ですね。
特にミスをした時に「陽キャラ」っぽさが明らかになります。
「やっべー!ミスった!マジか〜?絶対入ったと思ったのにヨォ〜!」
みたいなね感じですね。バコラーの人ってこんなイメージです。
でも、これくらい明るくというか、前向きでないと、試合中に強打できないと思います。
根っからの明るさがバコラーの力ってところでしょうか。
一方で私たちシコラーはですね、暗いですよ。おへその穴のような暗さがあります。
言い換えると「陰キャラ」でしょうね。
言い切ることはできませんが、陰キャラでバコラーの人ってそんなにいない気がしますね・・・
シコラーの私はミスるとこうですよ。
「ボクがミスるなんてありえないボクはミスっちゃダメなんだボクのプレーはミスをしないことがウリなんだアイデンティティーなんだそれを失ったらボクはこの試合どうやって勝てばいいんだボクは・・・ボクは・・・あぁぁあぁぁあ!!」
ってなもんで!これは完全に陰キャラ!
3回戦に現れるバコラーは、強いし、プレーも派手だし、明るいし、みんなの注目のマトです。
一方で3回戦で負けるシコラーの私は、プレーは地味だし、なんかすごい思いつめてるし、負けるしで、三重苦です。
3回戦のバコラー対シコラーの戦いは、クラスの陽キャラ対陰キャラみたいな構図が出来上がってます。
「クッソー!この相手はスクールカーストでも上の方なんだろうなぁ!うらやましいぜ!」
ってシコシコ打ってました。
陰キャラが陽キャラに勝つには頭脳しかない!
陽キャラバコラーは確かに強い!
陰キャラシコラーは餌食になってしまうかもしれません。
でもあきらめちゃだめ!
陰キャラはすぐにあきらめちゃうクセついてるから!
「3回戦の相手強すぎオワタ\(^o^)/」
ってなっちゃダメ!陽キャラバコラーに勝てる方法を考えましょう!
陰キャラシコラーが勝つにはそう「考える」ことが大切!
そう!頭を使って勝つのです!
相手の弱点や、クセを見抜いて勝つ!これが陰キャラシコラーのできる唯一の戦法!
クラスで試験の後だけチヤホヤされる、勉強は比較的得意な陰キャラの強みを発揮していきましょう!
ということで私は、バコラー(アグレッシブベースライナー)の特徴や戦い方を考えて、まとめました。
バコラー対策にぜひ読んでください。
陰(シコラー)と陽(バコラー)のダブルスは相性が良い
私が陰キャラシコラーであるため、さも陽キャラバコラーを敵視するかのような文章を書いてきてしまいました。
でもですね、私にとって陽キャラバコラーは憧れですし、必要な存在でもあるのです。
私はシングルスよりダブルスの方が大会でも勝ち上がれました。
私が、基本的にダブルスの試合しかないソフトテニス出身のため、ダブルスが得意だったというのもあります。
しかし、ダブルスのペアとプレースタイルの相性が良かったんです。
当時組んでたペアは、まさに陽キャラな子でした。
プレーに少し粗はあっても、ストロークにパワーがあり、ボレーやスマッシュも得意。攻撃力のあるプレーヤーでした。
私はというと、もちろん根暗な陰キャラシコラー。
攻撃力はないですが、ストロークにミスが少なかったので、後衛となってペアをサポートしてました。
私がラリーをつなぎ、ペアが決めるという、攻撃と防御が分かれたダブルスの基本みたいなプレーができていました。
それが理由で、ダブルスの勝率も良かったんです。
陰キャラシコラーにとって、陽キャラバコラーは天敵のような存在かもしれません。
しかし、ダブルスになると、持ちつ持たれつ陰と陽。お互いの弱点をカバーしあえるんですよね。
ありがたいことですわ。
陽キャラバコラーになろうよ!
強い!明るい!なんならモテそう!
3回戦で遭遇する陽キャラバコラーは、陰キャラシコラーにとって脅威的な存在かもしれません。
しかし、恐れる反面で、憧れの存在でもあると思います。
だったらなってしまえばいんですよ!陽キャラバコラーに!
まるで、初めて行ったちょっと高めのおしゃれな美容院で、美容師さんにMEN’S NON-NOか何かに載ってるモデルみたいな髪型にしてくださいって頼むみたいにね!
でも、陰キャラシコラーから陽キャラシコラーになるのは、多分おしゃれな美容院に行くより簡単に変えられると思います。
ミスを恐れない前向きな心を持つ
自分も相手も3回戦まで勝ち上がれているのだから、実力はそんなに変わらないかもしれません。
しかし、何が勝敗を分けているかというと、チャンスボールが来た時にしっかり打ち込む「ミスを恐れない前向きな心」を持っているかどうかだと思います。
陽キャラバコレーはミスっても
「やっべ!ミスったか!まぁ次のポイントとりゃいいか!」
くらいに考えているはず。だからこそ思い切り打ち込めるのでしょう。
試合中は少し楽観的なくらいがいいかもしれませんね。
チャンスボールを打ち込めれば、攻撃的なプレーができて、自分のポイントにもつながりやすいでしょう。
試合が終わった後の爽快感を考えてみる
もちろんシコラーがバコラーに勝てない、なんて事はありません。
ミスをしないシコラーにとって、ミスの多いバコラーは格好の餌食です。
でも、シコラーのプレーって、すごい疲れるし、勝っても試合中は追い詰められっぱなしで、気持ちよく勝てた感じがしないんですよね。
試合が終わった後の爽快感は、絶対に強打を繰り返して勝ったバコラーの方が上回るでしょう。
やっぱり思いっきり打って勝つという爽快感を、1度は味わってみたいですよね。
試合後の爽快感をイメージして、勇気を持ってバコラーに1歩近づくのもいいでしょう!
サーブで攻撃を仕掛けるのも有効
バコラーとシコラーがラリー勝負をすると、シコラーはどうしても力負けしてしまうことが多いです。
威力のあるショットで攻め込まれますからね。
ラリーで押されがちならば、サーブで攻撃するのがいいでしょう。
サーブは相手のショットに影響されない、自分から好きに打てる唯一のショットです。
ラリーで打ち負けてしまうシコラーでも、サーブならば大きな武器になるでしょう。
速いサーブはもちろん、コースを打ち分けたり、なんならファーストを高い確率で入れるだけでも十分な攻撃になります。
ラリーで打ち負けてしまう人は、サーブの練習も重点的に行うといいでしょうね!
まとめ:目指せ3回戦突破!
3回戦からの相手は、ただラリーをつなげていればミスをしてくれる相手ではなくなってきます。
しっかり自分の強みとなるショットを知っていて、自分からポイントを奪う方法を持っています。だから強いんですよね。
練習時間も多く、一番打ちやすいストロークでの強打(特にフォアハンド)を武器にしているバコラーは多いです。
自分からミスしてくれないバコラーと当たった時は、強気になって、チャンスボールを強打していく覚悟が必要だと思います。
どんな大会でも、3回戦を勝てるプレーヤーはかなり強い印象です。
学生も社会人も、3回戦突破を目標に頑張りたいですね!