足は遅いが寝るのは早い、ジロギン(@akiramenaiuta)です!
今回は、私の高校時代、部活動でテニスをしていた時の話をします。
高校2年生の時ですね。一番体が元気な時です。
テニスは「足ニス」と言われるくらい足をよく動かすスポーツです。
当時、お世辞にも足が速いとは言えなかった私。
それを見かねた顧問の先生(すっごく恐かった男の先生)は私に、フットワークをきたえるための、とあるトレーニングを課しました。
それが・・・
今日から部活引退までつま先立ちで生活だっ!
かかとは地面につけるな!トレーニング
・・・ちょっと何言ってるのかわからないかもしれませんが、こんなことがありました。
しかしこのトレーニングのおかげで、私はフットワークがかなり良くなり、追いつけるボールが増え、テニスも上達しました!
つま先立ちトレーニングの始まり
それは高校2年生の夏頃のことでした。
運動部ではよくあると思いますが、部内で団体戦に出るレギュラーメンバーを決める試合をしていました。
部内では、総当たり戦で決めた部員の「強さランキング」があり、2カ月に1回くらいのペースで自分のランキング1個上の人と、1個下の人と戦いました。
1個上の人に勝てば、負けるまで上位の人と戦い続ける。
1個下の人に負けたら、ランキング交代で、負けるたびにどんどんランキングが下がっていきます。
上位8位までがレギュラーで、4位までが試合に出場できます。
部員たちで蹴落としあわないといけないのが、個人スポーツの悲しいところですね。
このランキング戦の直前まで私は、部員30名中20位くらいだったと思います。
しかし、部活の練習後に素振り1000回、ジョギング1時間を3ヶ月間くらい続けてました。
その結果、一気に4位まで上がったんですね。見事団体戦のメンバーになれました。
これだけランキングが上がると、顧問の先生も私の存在に気がつきます。
それはいいこと・・・のはずなのですが、このランキングが上がったことがつま先立ち生活のきっかけだったのです。
「お前は足が遅い!」
4位に上がった試合の直後、試合を見ていた顧問の先生のところに向かいました。
そして先生の試合のレビューを聞くのです。「ここをこうしなさい」「あそこをああしなさい」と言われるわけですね。
その時の先生と私の会話がこんな感じでした。
かなりしっかり覚えてます。
お前は目がいいな。しっかりラケット面を見て、真ん中にボールを当ててるからコントロールがいい。
あ、ありがとうございます!(恐い先生が褒めてくれたで!)
だが、足が遅い!ふくらはぎに筋肉がまるでついてない。そしてズルズルとすり足で動いている・・・
はい・・・足は速くないです(やっぱり怒られるんか?)
今日から引退まで、つま先立ちで生活だ!寝るとき以外、かかとを床につけるな!
ふぁっ!?・・・ふぁい!
まさかの一言でしたね。
こういうトレーニングって漫画の中にしかないと思ってました。
「ずっとその場を動くな」とか「ずっと100kgの重りを足につけて生活しろ」とかね。
今だったら
イヤイヤ何言ってるんすか先生。できるわけないっすよ!
と言ってやらないと思います。しかし当時アホだった私は
寝るとき以外つま先で立ってれば、自然とテニス強くなれるんやな!
と、ガチで寝るとき以外、つま先立ち生活を始めたのでした。
私の人生が「修行パート」に入りました。
つま先立ち生活の様子
その日から、立っているときは、常につま先立ちでした。
テニスをしているときはもちろんのこと、学校の中を歩いているときも、登下校中も、家の中でもです!
友達からも「なんでつま先立ちしてるの?」と聞かれまくりましたが、ドヤ顔で
これ?修行なんだよね。君じゃ耐えられない苦行だよ。あまり詮索しないでくれるかなぁ!
と答えていました。調子こいてましたね。周りから見たらただのやばいやつなのに。
体重が足の先にかかり、ふくらはぎにも負担がかかるので、足の筋肉はつきました。
きつかったですけどね。特に電車の中は揺れるので、立ってるのも難しかったです。
頑張って1年間やり通しました。でも頑張った分、成果はありました!
見事に先生の狙い通りになったと、今でも思いますね。
つま先立ちトレーニングの効果
足を速くするには、足の筋力をつけるのはもちろん。他にも、地面を蹴る足のうらの場所も大切なのです。
足の親指のつけ根、母指球(ぼしきゅう)と呼ばれる部分。盛り上がってるところですね。
ここで地面を蹴ると足の力も入るし、力が地面へと伝わり、速く走れるというわけです。
つま先立ちで生活すると、ふくらはぎの筋肉がつくことと、足の母指球で地面を蹴るクセがつきます。
これが先生の狙いでした。
私もテニスをするときは自然とつま先立ちになり、母指球のあたりで地面を蹴れるようになりました。
私はボールを拾いまくる「シコラー」だったくせに、コートを左右に走らされるとボールに追いつけなくないという、どうしようもないプレーヤーだったんです。
ジョギングで体力をつけ、全速力で走れる時間を延ばしてごまかしていました。
しかし体力でゴリ押す効率の悪いプレーをしていたのです。
母指球で地面を蹴り、フットワークが良くなったことで左右に振られても追いつけることが増えました。
特にシングルスは自分一人でコート全面を守らなければなりません。足の速さはとても重要です。
足が早くなったことで、それまで以上にシングルスでの勝率も上がりました。
泥仕合いになることが多かった私ですが、6-0のストレート勝ちを決めることもできるようになりましたよ。
早く動けるようになり、ボールに追いつく余裕ができ、正しいフォームで打てたことが、勝率を上げられた理由だと思います。
まさに「足ニス」です。
足の動きが良くなるだけで、テニスは1段階くらい上手くなれます。
さいごに:社会人には無茶なトレーニング
じゃあ、あなたもテニスを辞めるまで、毎日つま先立ちで生活しましょう!
なんてことは言いません。社会人にとって、かなり無茶なトレーニングです。
毎日部活をして、体力もピークだった高校時代の私ですらきつかったですからね。
今の私は25歳ですが、25歳でもやりたくないなって思います。
足がつりそうになりますよ。
さらに社会人の方は会社で働いている人が多いです。
会社や取引先につま先立ちで行くのは恥ずかしいですよね。
学校という、閉鎖された世界だからドヤ顔でできたトレーニングです。
しかも、超効率悪いですよね?毎日つま先立ちなんて。
これは、本当に足が遅くてどうしようもなかった私を改善するためのトレーニングだったと思います。
もっと効率良くフットワークを良くするトレーニングはあると思います。
こういったテニスのフットワークを鍛えるトレーニングDVDも発売されています。
勝者のフットワーク術
こちらはストロークに関するフットワークを中心に解説してくれているDVDです。
試合でもよく使うフットワークです。
プロが効率の良いトレーニング方法を教えてくれますので、1年なんて長い時間もかけずに上達できるでしょうね。
特にテニススクールに通う時間がない、お金の面で厳しいという方は、テニスのDVDを買って練習するのもおすすめですよ。
▼ご購入はこちらから▼
つま先立ち生活も、プロから教えてもらったことではなく、学校の部活の先生から教わったことですからね。ベストなトレーニングではなかったと思います。
私もこれからは、「社会人らしい」トレーニングをしようと思います。DVD見なくちゃ!