こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!
私はこの1ヶ月半ほど、フォアハンドストロークがうまくいかないことに悩まされていきました。
打っても打っても、ネットを越えなかったり、逆にバックアウトしてしまったり・・・その度にフォームを変えたり、グリップを変えたりと試行錯誤してきましたがなかなか直らないまま時間ばかりが過ぎていきました。
それでも練習を重ねる中でついに、自分にあったフォアハンドのフォームを見つけました!ボールを使った練習、実践形式でもフォアの精度が格段に向上。これまでは10球打ったら3球相手コートに決まればよかったフォアハンドが、8割くらいの確率で決まるようになりました!
もし私と同じようにフォアハンドストロークに悩みを抱えている方の参考になればと思い、練習方法や意識・フォームの変え方などを私自身を事例に書きました!
✔︎スクールのレッスンで学んだことを自主練する
✔︎筋トレ・素振りなどの基礎練をする
✔︎フォームやグリップの問題点を探して修正する
何度挑戦してもダメだったフォアハンド
まずは私のフォアハンドがどれくらいダメだったのか、ご覧下さい(ちょっと恥ずかしいですが)。
あなたも私と同じような状態になっていませんか?
回転を意識しすぎてネットする
高校時代の私は、学生には多いと思うのですが、「スピングリグリ、回転男」でした。というかそういう風にやれと先輩たちから教わってきました。ウエスタングリップかセミウエスタングリップで厚めに握って、とにかくトップスピンをかける打ち方です。
トップスピンをかけたボールは相手コートで沈むような軌道を描くのでアウトしにくいです。しかし、トップスピンをかけようと意識すると、ボールをこすり上げるだけになってしまい、打球をしっかり打てず、飛距離が出なくてネットしてしまうんですよね。
この度、約7年ぶりにテニスを始めた私の脳には、高校の時の記憶が最新の状態でアップデートされていませんでした。スクールの体験レッスンに行った時も、とにかく「ストロークはスピンをかけまくれ!」と、何とかの一つ覚えみたいに厚めのグリップでボールをこすり上げていましたね。
しかしこするだけではネットしてしまう状態。回転を意識しすぎてまともにラリーすらできない状態でした。
面が上を向きすぎてアウトする
ネットしてしまうならば面を上に向ければ、ボールも大きく弧を描いで相手コートに入るだろう・・・と思い実践してみたのですが、(面はやや下向きで)ラケットでこすり上げるようにする打ち方に慣れていた私は、面を上に向ける打ち方に慣れていませんでした。
結果は大ホームラン!ホームランは野球でなら褒め称えられますが、テニスでは評価を大幅に下げてしまいます。やはりうまくいきませんでした。
フォアの苦手意識から体が固まる
スピンをかけてもダメ!面を上に向けてもダメ!どうしてもフォアが入らないことから、私は一時期一種のパニック状態になっていました。練習終わりとか泣きそうでしたね、25歳にして。もうこんな感じでした。
フォアハンドを打とうとすると「またうまく入らないんじゃないか?」と不安や緊張感が込み上げてしまい、自分でもわかるくらいからだがガチガチに硬直。「イップス」に近い症状が出ていましたね。
こんな調子で、何回フォアを打っても直る兆しがなかった私。しかし「イップス」を克服し、苦手意識を取り払うには、やっぱり何度も練習を繰り返して自信をつけることが一番の改善策とのことです(『テニスの王子様』調べ)。練習すればそれだけうまくなりますし、自信にもつながりますからね。
私は「必ずフォアもしっかり打てるようになる」と信じて、約1ヶ月半、練習をし続けました。その練習方法を紹介します。
1ヶ月半行ったフォアの主な練習方法
フォアハンド上達のために私は以下のような練習を行ってきました。
週1回のテニススクール
ボールを使ったり、相手がいる状況での練習は、現在通っているテニススクールのレッスンだけでしたね。
スクールでのストロークの練習メニューは基本的に、
・手出しorラケットでの球出しストローク練習(1人10球ずつくらい)
・ストレートorクロスラリー練習(5分くらい)
・ボレスト(一人がボレー、もう一人がストロークでラリー)
・ダブルスの試合形式
でした。
テニススクールは練習する場でもあり、練習日以外でやってきた自主練習の実践・確認をする場でもありました。なかなか自分一人でボールを打って練習する機会はないので。
毎週1回ある練習までに、自主トレをしたり、情報を集めてフォームの修正をする。練習でそれがうまくいくか、ボール出しのストローク、実戦形式での練習で試してみる。この繰り返しを約1ヶ月半、練習6回分やっていました。
参考までに、以下の記事では私がスクールで行っている練習について一通りまとめています。
スクールが終わったら反省点をメモする
スクールで練習してできなかったことや反省点はその日のうちにスマホのメモアプリを使ってメモをしていました。そしていつでも反省点を見返せる状態にしておくためです。
なるべくその日のうちに、寝る前にメモしたほうがいいです。反省点を忘れてしまうので。これを毎週スクールが終わるたびにつけて自分の弱点を把握し、弱点を直すために素振りやイメージトレーニングをしていました。
面倒くさいかもしれませんが、絶対やるべきです!だって、テニススクールに毎週レッスン代で4000円払ってるんですよ(私の場合)!無駄にできないじゃないですか!
詳しくはこちらの記事に書いています!
試合を想定した素振り
週に2〜3日、仕事が終わった夜や休日の朝早くに公園に行って素振りをする日を作っていました。毎回30分は素振りをしていましたね。
社会人は時間がないので、こういう隙間時間を狙って自主練するしかないのが辛いところです。
最初はフォアのストローク、バックのストローク、フォアボレー、バックボレー全て素振りしていましたが、苦手なのがフォアだとわかってからはフォアだけを30分振り続けていました。
ただ漠然と30分振るのではなく、試合を想定しながら振るのがおすすめです。
ボール、コート、そして相手選手をイメージの中で具現化し、頭の中で試合をしましょう(私は大好きなダニエラ・ハンチュコバ選手を相手として思い浮かべてラリーしてました。楽しかったなぁ・・・♥こういう楽しみ方もできます。)
出典:テニス365
前後左右、いろいろ動いて素振りをしてみてください。できれば一回一回足を止めて振ることで、本当の試合でも活かせる素振りができます。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、夜の公園だと人がいないので、実際のテニスの試合のように一人で動いても、怪しいだけでそんなに恥ずかしくはないですよ!怪しさはありますが…
(夜の公園は危険な場合もあるので注意してください)。
「フォアハンド徹底レッスン」に参加
スポットで練習会にも参加しました。「フォアハンド徹底レッスン」なる練習会でした。
3時間とにかく手出しでボールを打つのみ。当時は冬真っ只中で、寒かったですね。一応運動してはいますが、手出しなので、その場から動くことはないですし、微妙な体温の中打ちまくってました。
その練習中はフォアハンドがうまくいき、非常に安定していました。しかしその翌週のスクールでの練習で、相手がラケットで打ったボールを打ってみたところ、まったくフォアは良くなっていなかったんです。
その場できちんと構えた状態から手出しのボールを打つのと、相手がラケットで打ってきたボールを動きながら打つのとではまったく話が違うのだなとわかりました。
ある意味「手出しのボールでうまくフォアを打てても、実戦でも同じように打てるとは限らない」という教訓を得られた練習でしたね。
決して無駄ではなかったと思います。参加費5500円かかりましたけれども!
YouTubeで解説動画を見る
今は技術も発展しましたね・・・スマホがあればどこででもYouTubeでテニスの技術解説動画を見れます。無料でテニスのコーチやプロの動画が見れるので、とっても参考になります。
私はこの1ヶ月半だけで、フォアに関する動画を50本近く見ましたね(もっと見たかもしれません)。いろんな人の動画を見てたくさん情報を吸収してやろうと思いってました。
しかし、いろんな動画を見た結果、感じたこととしては「人それぞれ言ってることやフォームもバラバラなので、情報を集めすぎると頭がこんがらがってきてしまう」ということです。テニスは人の数だけ考え方がありフォームがあります。上手い人が全員同じような打ち方をしているわけではないのです。
いろんな人の動画を見る中で「この人の打ち方や説明の仕方が自分に一番しっくりくる!」という人を見つけて、あとは別の人の動画を見過ぎないほうがいいと思います。自分にとってのモデルケースとなる人の動画を見つけてください。
フォアのストロークだけでなく、他のショットについても同じことが言えるでしょう。
ジョギングや筋トレなどの基礎トレーニング
それから週に2日くらいの間隔で、30分程度のジョギングしていました。全速力ではなく「このペースなら永遠に走り続けられるんじゃね?」ってくらい、歩きと走りの間くらいのペースで走っていました。
フォアハンドをきちんとした体勢で打つには、足をしっかり動かしてボールに追いつくこと、そしてその動きを維持するスタミナが重要です。基本的なことですが、ジョギングをすると、フォアハンドを打つための下地作りができます。
また、1日置きに筋トレもしていました。筋トレした翌日は体を休めてました。基本的な
腹筋 50回(2セット)←上体を地面につけづに3秒キープしながらやるとめちゃくちゃ辛いです
背筋 50回(2セット)←アザラシみたいに背中を反るやつです
腕立て伏せ 30回(2セット)←腕力全然ないので少なめw
スクワット 15回←腰を下ろして10秒キープしてから上げるのを15回!ダイエットならこれだけやってても効果ありです。
特に腹筋と背筋は体幹を鍛えらえます。体幹が安定するとショットを打つ時に上半身がぶれずにまっすぐキープできるようになるので、安定したフォームで打てるようになります。
2018.9.30追記
テニスには握力も関係してきます。握力が強いとラケットをしっかり握れて、強いボールを打っても面がブレず、安定したショットを打ち返せるのです。
こちらの記事では、握力をトレーニングする方法についてまとめていますので、ご覧下さい。
基礎トレーニングはフォアハンド以外にも必要となるので、できれば欠かさないでおきたいですね(健康にもいいです!)
何もしない日を作る
練習したけどあまりにもフォアがうまくいかなかったり、精神的に落ち込んでたりする時はあえてないもしない日も作っていました。
調子が悪い時にいくら練習しても変なフォームが身についてしまったり、改善しなくてさらに気分が落ち込んでしまうこともありえますからね、無理をしないほうがいいです。
こういう時は何も考えず、素振りも筋トレも、YouTubeでテニスの動画を見るのもやめにして、頭の中からテニスを一旦外に置いておくべきです。
私はこれで精神的な安定も保てていました。YouTube見るならゲーム実況でも見て、気分転換しましょう!
テニスをやっているならテニスボールもお持ちだと思います。
寝転がって動画を見ながらテニスボールで背中・腰をマッサージするとめちゃくちゃ気持ちいいですよ!マッサージをして心も体もリラックスして、練習できる状態を整えておきましょう!
このように練習していく中で、私はフォアハンドを修正していきました。
意識の面でも技術の面でも大幅に変わったことがあるので、さらに解説していきます。
フォアハンドに対する意識の変化
「苦手意識」や「マイナス思考」が身についてしまうと、本当はうまくできるかもしれないフォアハンドも、上達は見込めません。
どんどんネガティブな気持ちになっていき、次第に練習すること自体、嫌になってしまうかもしれません。
フォアハンドに対する意識を変えることも重要だと思い、以下のことを実践しました。
コントロールを重視する
7年ぶりにテニスを始めた私は、スクールに通うにあたり、
超スピードショットをバンバン打ち込んでやるぜ!ヒャッハー!
と調子に乗っていました(そのくせ、スピードの出にくい回転重視のスイングをしていたという矛盾を抱えたカオスな存在になっていました)。
その結果、フォアハンドが全然入らない状態に。たとえ音速の、ステルス戦闘機並みの速さでショットが打てたとしても、テニスでは相手コートに入らなければ意味がありません。
逆に、勢いや速さはなくても絶対にミスをせず、狙い通りのコースに向かうショットを打てる方が10000倍素晴らしいです。
私は意識を変えてコントロール重視のショットを打つようにしました。そうしたら自然とグリップやスイングも変わってきました(後ほど紹介します)。
気分はまるで、「どんなに攻撃しても必要最低限の動きだけでかわしてしまう山奥に住む謎の仙人」です。力ではなく技ありのショットを決めていくような考えに切り替えました。
テイクバックを早くする
テニスを始めた時の私は、かなりテイクバックが遅く、相手の打ったボールが着地してからラケットを引いていました。でもそれでは遅いんですよね。ラケットの準備が遅れるので、ボールを打つタイミングも遅くなり、ミスショットになりやすいです。
相手が打った直後、ボールが来るのはフォアかバックか、浅いか深いかがわかった時にはすでにテイクバックが出来ていなければなりません。私の場合は特にフォアができていませんでした。
これは技術ではなく意識すれば変えられる点でした。相手の打ったコースがわかった直後にラケットを引く!これができないと超強い相手と試合することになったら、ラケットに当てることさえできないかもしれませんからね!
(ガチでそれくらい速いショットを的確に打ち込んでくる人はいますから・・・恐ろしや・・・)
こちらの記事も参考までに!
深く考えすぎないようにする
なんだかんだこれが一番良かったかも・・・深く考えない
フォアを打つ瞬間にあれこれ考えてしまうと、どの打ち方が正しいのか、自分に合っているのかわからなくなってしまいます。すると自信がなくなってきてしまい、体が固まり、まともに打てなくなってしまいます。
「ダメな時はダメなんだよね〜」と気楽にいることで、緊張もほぐれます。
・・・あまりにも緊張感がないのは問題ですが、ボールがフォアに来たら、自分の打ちやすいフォームで返す。これを頭の中においておきましょう。すると体もリラックスして、ショットの成功率が上がります。フォアだけでなく他のショットにも同じことが言えます。
グリップやフォームの変化
フォアハンドがうまくいかないということは、何らかの原因があるのは事実。
まずはグリップとフォームの見直しをしました。
薄いグリップに切り替えた
テニスを開始した直後の私はセミウエスタングリップで握っていました。厚めのグリップですね。
セミウエスタングリップはラケット面が下を向くので、スピン掛かりやすくなります。
しかし、きちんと前に押し出してあげないと、回転がかかった打球は飛距離が出ず、ネットに引っかかっておしまいです。
セミウエスタングリップ
そこで私はイースタングリップとコンチネンタルグリップの合いの子くらいのグリップにしました。薄いグリップです。
薄く握るとラケット面の向きが手のひらと同じ向きになります。
すると腕の動きからラケット面がどの方向を向いているのかイメージしやすくなるので、ボールを面にまっすぐ当てやすくなるのです。初心者向きの握り方ですね。
ややイースタングリップに近いですね
例えば、「フォアハンドでサービスライン上を狙って」と言われた時に、厚めに握ってグリグリの回転をかけて狙う人は少ないのではないでしょうか?
多くの人が薄めに握って、ボールをラケットで掴んでから放すような打ち方をすると思います。
それと同じように、私は普通のフォアハンドでも狙いたいところに向かって、ボールをラケットで掴んでから送り出すイメージで打つようにしました。
そのためには手のひらと感覚の似ている薄いグリップの方が向いているのです。
こちらの記事も参考にしてください!
グリップを握る強さについてもこちらの記事を読んで参考にしてください!
手首とラケットが90度になるよう固定
これは個人差があると思います。手首を柔らかくした方が良いという意見もあると思いますが、個人的には手首を動かさず、固めた方がフォアが断然打ちやすくなりました。
イメージはこんな感じ。
手首が自由に動くと、手首や腕だけでボールを打ってしまうことが多かったんですよね。バックだと(私は両手バックハンドなので)腕がある程度固定されて自由がきかない分、フォームが崩れにくいです。
しかし、フォアはどうしても自由すぎてフォームが崩れていました。
あえて手首の自由を奪い、ボレーのときのようにラケットに対して90度になるよう固定する、というややサディスティックな方法をとることで面の向きが安定しました。
ちなみに、このボレーのような握り方でリターンをする「ブロックリターン」は、速いサーブを打ち返すのに役立ちますよ!
左手の使い方を意識(左利きは右手)
そして見落としがちな左手の使い方です。意識したポイントは2点あります。
まずはテイクバックの時。左手を伸ばしてボールの打点を定めました。「ボールを捉えるのはここだよー!」って目印にするんですね。
するとボールとの距離感や、力の入りやすい位置がわかるので、一番いい打点で打つことができるようになりました。
もう1点は、打つ瞬間、上半身を回転させるときに左腋をしめて、左腕をしまいこむようにすることです。
ワキをしめることにより体が左側に引っ張られて、上半身がスムーズに回転するようになります。
フォアハンドは特に上半身の回転で打つので、左ワキをしめる勢いも使うと、体もよく回り、ショットの威力も出ます。
ラケットヘッドは少しだけ下げる
以前参加した「フォアハンド徹底レッスン」で私は、「テイクバックの後、ボールを打つ前にラケットヘッドを下げるんんじゃぁねーぜ!」と習いました。
でもですね、それから何度もフォアハンドを打ってきたのですが・・・
やっぱりラケッドヘッドは下げたほうがいいです。
なんていうんでしょう、極端にラケットを下げるんじゃなくて、テイクバックから打つまでの間に、打球のバウンドに合わせてラケットの高さを調整すると思うんです。
その時にやはりラケット1本分くらいはヘッドが下がります。その自然な少しだけの下がりで十分です。変に意識してラケットを下ろしすぎる必要なないと思います。
ラケットを引いたら・・・
ちょっと下げる!(うーん、わかりにくいな!)
ちょっとわかりにくいくらいの下りでいいと思います。
ラケットを薄い握りで打つと、フラット系の回転の少ないショットになり、アウトしやすいです。できれば回転をかけて少し沈むショットにして、安定させたいですよね。
やはり回転をかけようと思ったらラケットは下から上に振るのが基本です。あまり意識せず、自然なラケットヘッドの下がり方で打てば、薄い握りでも回転がかかったショットになりますよ。
上半身の回転で打つ
これは先ほどの「左手の使い方」の部分でもお話しした通りです。フォアハンドは特に上半身の回転で打つことを意識しましょう。
腕だけでショットの勢いを出そうとしたり、コントロールしようとすると、フォームがブレてミスします。ラケットを振るというよりは、上半身の回転と一緒に腕ごと並走させるイメージです。
上半身が腕を犬のように散歩させてるイメージをしてみましょう。「おい腕!こっちだよ!コラ!飼い主より先歩くなバカタレが!」っていう感じです。
スイングスピードはあまり早くしない
スイングスピード(ラケットを振る速度)を早くした方がショットのスピードが出ることも間違いなです。
しかし、あまりにスピードを上げようとすると、ラケット面が安定しなくなり、ボールの飛び方が変わってしまいます。ショットが雑になっちゃうんですね。
極端に言うとラケット面とボールが接触したのが見えるようなスピードで振るとちょうどよかったです。
何度も言っていますが、ラケットで一回ボールを掴んでから放すようなイメージで打つためには、しっかり面を見て打つ必要があります。
スイングが早すぎると、自分で面の向きやボールが当たった場所がわからないですからね。
きちんとボールが面の真ん中に当たれば。基本的にショットは相手コートに入ります。
プロ選手みたいに、目にも留まらぬ居合抜きのようなスイングに憧れますが、私たち初心者は背伸びする必要はないです。まずはゆっくりラケットを振って、ボールと面の当たる位置を確かめるようにして打つ方がいいです。
打点を体に近づけた
厚いグリップほど打点が体から遠くなり、薄いグリップほど打点が体から近くなります。
打点が体に近い方がボールとの距離感も測りやすく、コントロールもしやすくなりますので、初心者にとっては打ちやすくなります。
厚いグリップで打った場合の打点。体からやや遠いです。
薄グリップで打った時の打点。体に近いですね。
今回の私のような場合は、意識的に打点を体に近づけたというより、薄いグリップで握ることで必然的に打点が近くなったって感じですね。
やっぱりボールの距離感が取りやすく、ボールが面に当たる瞬間も目で追いやすくなるので、ショットも安定します。
ガットにボールを引っ掛けるイメージ
回転をかけた方がショットは安定しますので、ボールがラケットに当たった瞬間はやや上に振り抜くといいです。ただあまり極端にラケットを上げないようにしてください。ネットしたり、真上に飛ばしてしまったりします。
打った時の感覚としてはラケットの縦のガット(3本分くらい)にボールを引っかけて回転を掛けるイメージです。縦のガットとはこういうことです。
雑っ!
普段は縦のガットですが、打つときはラケットが横向きになりますので、横のガットになりますね。
ガッ!ガッ!ガッ!
とボールが引っかかる感覚がしたら押し出すように打ちましょう。すると、薄い握りでも回転がかかったボールになります。
ちょっとだけワイパースイング(こすり上げるように打つ)をするイメージです。
ワイパースイングについては、こちらの記事で解説しています!
押し出すように振り抜く
振り抜き(フォロースルー)もしっかり行いましょう。ボールを打ちたい場所までラケットごと伸ばすかのように、ボールを押し出しながら振り抜きます。
押し出すように振る
最後はラケットが二の腕〜肩のあたりまでラケットを持ってくるようにすると、ラケットがきちんと振り抜け、ボールもきちんと飛んでいきます。
二の腕〜肩のあたりに持ってくる
このフォームの弱点は高く弾む打球
このフォームは、さも完璧なフォームのように語ってきましたが、弱点もあります。それは、高く弾む打球です。
グリグリにトップスピンがかかった打球や、高いところから落下したきたロブなどが該当します。
薄いグリップでフォアを打つと、高くバウンドしたボールを捉えるときはラケットが縦になっちゃうんですね。中途半端なスマッシュのようなフォームになりやすいです。
高く弾む打球に対してはこちらも厚いグリップでトップスピンをかけて返すといいです(コーチから教わりました)。突然グリップが切り替わるので焦るかもしれませんが冷静に対処できるよう練習あるのみです。
ただ、高く跳ねる打球はその分、打ち返す打点も高くなるので、回転をかけても飛距離が伸びやすく、ネットしにくいです。
少し押し出しながらボールをこすり上げるように打ちましょう。こういう打球は無理に攻撃的に打ち返そうとせず、ひとまず相手コートに返してつなぐのがベストです。
トップスピンをかけるフォアハンドの打ち方については、こちらの記事が参考になります!
ラケットやガットのテンション、グリップなどは変えていないが・・・
私はこの練習期間中、ラケットやガットのテンション、グリップテープなどの備品は変えていません。
ショットが不調な時は基本的に自分自身に原因があるものですが、テニスの場合は備品と自分の相性が悪い場合もあるんですよね。これが困りものです。
プロも試合中にちょっとしたガットのテンションの変化でラケットを新しいものに変えたりしますから、備品によっても調子は変わってきてしまいます。
備品との相性が悪いのであれば、いくら練習しても改善しないわけです。気がつきにくいですけどね(しかも買い換えようとすればお金もかかるので、本当に困ったもんです)。
私も学生時代、ショットが全部柵越えホームランになってしまった時期がありまして、いくら練習しても変わらなかったことがあります。結局、ラケットを変えて、ガットのテンションを高めてボールが飛びにくくしたら一瞬で解決したこともあります。
もし練習しても全然改善しなければ、備品の買い替えを検討してみるもの手でしょう。通っているスクールのコーチやテニスの上級者、ラケットショップの店員さんなどに自分の調子を伝えて、自分にあった備品を紹介してもらってはいかがでしょうか?
ちなみに私の使っているラケットはこちらの記事で紹介してます!Prince Beast O3 100というラケットです。個人的にはかなり使いやすいラケットだと感じています。
合わせて、使っているガットやグリップテープについても書いてますので、よろしければご参考までに!
2018年9月30日追記
ガットのテンションは最初は55Pではったものの、最近は50〜52Pくらいがいいかなと感じています。
テンションを高めにするとアウトする確率は下がるものの、スピンがかかりにくく腕に負担が大きいです。
回転をかけてボールを無理なく飛ばすなら、やはり標準的な50P前後くらいのテンションが良いかと思います(特に初心者のうちは)。
まとめ:ダメな原因を探して直していく
このようにして、私は苦手なフォアを1ヶ月半ほどかけて直していきました。正直2〜3回スクールで打てばすぐ治るだろうと思っていたのですが、だいぶ深刻でしたね、ええ。
私の場合はフォアハンドでしたが、苦手なショットがある場合は、ちょっと辛いですが、ダメな原因を探して直したほうがいいです。せっかくお金払って練習してるんだしぃ!
メモに書き出してもいいし、自分の打っているところを動画に撮るのもいいと思います。自分のダメなところを見つめるのって辛いですけどね・・・できることからコツコツ積み上げて、改善していくといいと思います!
ちょっとふさぎ込んだ気分になったら、テニスで遊ぶなんてこともいいんじゃないでしょうかね?レッスンに行ったり試合をしたりで、テニスがプレッシャーになっているかもしれません。
私も気乗りしない時はこんな感じで遊んでますので、参考までに!
もっとうまくなるには?
今回私が紹介した練習は、フォアハンドの基礎の基礎を作る練習方法です。
苦手をなくすと言いますか、マイナスをゼロに戻すような練習方法です。
もっとうまくなるためには、やはりプロの紹介する練習方法を本やDVDなどで学ぶのがいいでしょう。
私のおすすめの本はこちらですね。
「勝てる!理系なテニス」
週1プレーヤーが少ない練習でも上達できるコツを紹介している本です。
レビュー記事も書いてますので、参考にしてください!
DVDを見るのも効果的です!動画でプロのアドバイスを見ることで、自分で打つ姿をイメージしやすくなります!
「新井流フルスイングテニス塾 ワイパーZERO フォアハンド編 」
これはフォアハンドに特化したDVDです。フォアハンド強化のためのアドバイスが詰め込まれています。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました!
フォアハンド含め、テニスの技術には「完璧」はありませんので、引き続き練習頑張っていきましょう!