エースをねらえないジロギン(@akiramenaiuta)です。
テニスの試合は、サーブでポイントを取れれば体力も温存できて、楽に展開できます。ただ、思い切り打てばサーブでポイントを取れるわけではありません。狙うコースも重要です。
テニススクール初級コースだと、レシーバーを立てたサーブ練習をしないケースもあります。私のスクールレッスンではほとんどやりません。
なので、サーブで狙うべき効果的なコースがわからないということはありませんか?
今回はサーブを打つコースや、コースの狙い方がわからずに困っているプレーヤー向けに記事を書きました!
ぜひ読んで、サーブでポイントを取るチャンスを作ってみてください!
✔︎基本はワイド・センター・ボディの3つを狙う
✔︎サーブのコースによって有効なコースも変わる
✔︎サーブでコースを狙うポイント
サーブを打ち分ける基本はワイド・センター・ボディ
サーブを打ち分けようと思った時に、狙うコースは次の3つです。
ワイド
サービスエリアの外側あたりのことを指します。デュースサイド(コートの右半分)からサーブを打つならば左側、アドサイド(コートの左半分)から打つならば右側がワイドのコースです。
センター
センターは真ん中のサービスライン付近のコースです。
ボディ
ボディはレシーバーの正面(体に向かうコース)のことです。
上手な人はもっと細かくコースを打ち分けるのですが、初心者のうちはまずこの3つのコースに打ち分けることを目指しましょう。
これだけでも、サーブでポイントを取れる確率がぐっと上がります!
次は簡単に、ワイド、センター、ボディに打つとどんな効果があるのかも説明しますね。
ワイドは相手をコートの外に追い出しやすい
ワイドのコースに打ったボールは、コートの外側に向かって飛んでいきます。
特に、後ほど紹介する「スライスサーブ」をワイドのコースに打つと、バウンドした後の変化でさらにコートの外へとボールが切れていくのです。
相手がコートの外側に追い出されれば、次に自分が打ち返すコースを広く確保できて、プレーもしやすくなります。
まずは、ワイドのコースに狙って打てるようになりたいですね。
センターは最短距離に打ててエースが狙いやすい
センターのコースにサーブを打つと、サーバーの立ち位置から相手コートまで最短距離を狙うことができます。サーバーもセンター付近に立つと、もっと距離が短くなりますね。
速いサーブでエースを狙う人などは、ファーストサーブをセンターに打つ傾向があります。
特に、プロの試合で「ビッグサーバー」なんて呼ばれている選手の試合を見てください。ファーストはセンターを狙うことが多いです。
220km/h以上出るサーブを、最短距離のセンターに打ち込まれたらまず取れません。
一般のプレーヤーでプロ並みのサーブスピードを出せる人はまずいないでしょう。それでもセンターを狙う最大のメリットは「スピード」にあると思います。
ボディは相手のミスを誘いやすい
相手の真正面に打つボディは、打ち返されやすそうです。
しかし、体に向かって飛んでくるボールは意外と打ち返しにくいもの。フォアに回りこむかバックに回りこむか、迷ってしまうと体勢がうまく整わず、ミスしやすいのです。
あまりにボディばかり打つと相手に読まれてしまいますが、たまにボディを織り交ぜることで、ミスを誘ってポイントにつながるサーブが打てます。
サービスラインに深く決まるサーブは効果的
サーブの左右打ち分けだけでなく、深さについても意識したいですね。
基本的に、サービスエリアの奥ギリギリに決まるサーブは、相手をコートの後ろまで下げることができ、リターンで攻撃されにくくなります。
逆に浅いサーブだと相手に打ち込まれたり、そのままネットに詰められたりして、不利になってしまうことが多いです。
浅いサーブで意表をつくこともできる
では浅いサーブが必ずしも役に立たないかというと、そんなことはありません。
相手レシーバーがコートの後ろの方で待ち構えている時は、軽くサーブを打って浅くバウンドさせた方が、相手の意表をつけるかもしれませんよね。
これを狙って、
「わざとファーストサーブを思い切り打って、ミスしてもいいので相手を下げさせる。そしてセカンドサーブでガラ空きの浅い位置を狙う」
なんて戦略をとるプレーヤーもいます。
もっと度胸のあるプレーヤーは、アンダーサーブでコート手前にポトンッと落とすことも。
レシーバーに読まれてしまえばチャンスボールになってしまう一か八かの賭け。でも成功したら、アンダーサーブでも相手の裏をかく有効なサーブになります。
ダブルスでも弱いサーブが役に立つ
この方法は私が個人的に好きな戦略であり、うまくいく人と行かない人がいるかもしれません。
私はダブルスで前衛の時、後衛が打ったサーブが浅い時は、レシーバーにストレートを抜かれないようコースを塞いで、ポーチに出ます。
浅いサーブは相手コートに近くなるので、強打するとアウトしやすいです。ですので、レシーバーは少しでも距離が長くなるクロスに打ちたいはず。
その状況で相手前衛(この場合は私)がストレートを塞いでいたら、90%くらいの確率でクロスにレシーブしてきます。
浅いサーブはコースを絞ることで、ポーチに出やすくなるんですね。
以下の記事ではダブルスのポーチについても解説してますので、参考にしてください!
サーブの球種ごとに打つコースを考える
ワイド、センター、ボディのコースは、サーブの球種と合わせて考えると、さらに効果的になります。
初心者の中でもよく打つ人の多い「スライスサーブ」「フラットサーブ」「スピンサーブ」を例にしましょう。
各サーブは、基本的に以下のコースに狙うと打ちやすく、効果的とされています。
コートの位置 | 狙うコース | |
スライスサーブ | デュースサイド | ワイド |
フラットサーブ | 両サイド(センターより) | センター,ボディ |
スピンサーブ | アドサイド | ボディ,ワイド |
では詳しく解説します。
スライスサーブはデュースサイドからのワイド狙いが有効
サーバーもレシーバーも右利きのプレーヤーを想定した例をお話しするので、左利きの方プレーヤーは反対に考えてください。
スライスサーブは、ボールの右側をこするようにして打ち、サーバーから見て左側に変化していきます。
スライスサーブをデュースサイドのワイドに打てば、レシーバーを大きくコートの左側に動かすことができるんですね。すると、相手コートに大きなスペースを作り出せます。
コースを狙うサーブとして一番やりやすいのがこの方法です。まずはデュースサイドからスライスサーブでワイドを狙うことを目指しましょう。
アドコートからスライスサーブを打っても問題ありません。ただ、ややコートの内側に変化する軌道を描くので、デュースサイドのようにオープンコートを作るのは難しいでしょうね。
フラットサーブはセンターやボディでエースを狙う
今度はフラットサーブ(回転の少ないまっすぐ飛ぶサーブ)の場合。フラットサーブは回転が少ない分、速度が上がりやすいのが強みです。
フラットサーブならば、最短距離のセンターを狙うことでエースも取りやすいです。
私もエースが取れる時は、センターにまっすぐ打った時が多いですね(本当にたまにですが)。
また、速いサーブが打てるならボディも有効です。レシーバーが回りこむ時間を奪えます。
もし回転系のサーブが打てないのであれば、フラットサーブでコースを狙うのもいいでしょう!
まっすぐのコースに飛ぶフラットサーブは、後ほど紹介する体の向きを変えるだけでコースを変更できますので。割と簡単にできます。
アドサイドからワイドを狙うスピンサーブは攻撃的になる
スピンサーブは、ややバック側に高く跳ねるサーブです。そのため、アドサイドからワイドを狙って打つと、ボールの軌道的にも入りやすく、かなり攻撃的なサーブになります。
バックハンド側で高く跳ねるサーブは打ち返しにくいんですよね。少なくとも力を入れて強打するのは技術が高くないとかなり難しい。
ですので、セカンドサーブとしてスピンサーブを使うプレーヤーも多いです。こうすることで、打ち込まれやすいセカンドでも攻撃することができます。
サーブも「相手のいないコースに打つ」のが基本
ストロークやボレーと同じで、サーブの基本も「相手のいないコースに打つこと」です。
デュースサイドだからスライスサーブでワイドを狙う、アドサイドだからスピンサーブを使う…これは正しいのですが、絶対にそうしなければいけないとは限りません。
相手の立っている位置によっては、これが逆になる場合もあるでしょう。
また、相手が苦手とするコースがわかったら、そこを狙うのも基本ですね。
ゆるいサーブでも、苦手コースに打たれるとミスしてしまうもの。これでサーブでのポイントを稼げます。
ワイド、センター、ボディにサーブを打ち分けられるようになれば、相手に合わせた一番いいコースを狙えるようになるはずです。
次の項目では、簡単にできるサーブを打ち分けるためのポイントを紹介します。
サーブでコースを打ち分けるポイント
どれも難しいことではありません。次にテニスの練習をする時からできることですので、ぜひ実践してみてください。
全部で3つ紹介します。
狙いたいコースと肩のラインを一直線にする
まずは肩のラインを意識しましょう。自分の左肩(右利きの場合)が打ちたいコースの方に向いているか確認してください。
すると、自然に肩のラインが狙いたい場所と一直線になるはずです。
トスの位置や体の軸の関係から肩のラインがまっすぐになっていた方が狙ったコースに打ちやすいです。
野球のピッチャーも、投げる前に体を横に向けて構えますよね。あの状態から回転を使って投げるのと同じ感じです。
つま先を打ちたいコースに向ける
肩と同じく、左のつま先も打ちたいコースに向けみましょう(右利きの場合)。
サーブは上半身だけでなく、下半身の動きも重要です。上半身の動きに合わせて体を動かすには、足の向きも意識しましょう。
つま先の向きを変えると相手にコースを読まれやすくなってしまします。上手な人は同じつま先の向きからでもコースを打ち分けられるのですが、これには慣れと練習が必要です。
まずはつま先ごとコースに向けるようにしてみてください。
山なりの軌道を意識する
サーブは基本的に、山なりの軌道を描いて相手コートに入ります。このイメージを持ってください。
狙っているコースにズバッと直角に決まるのではなく、山なりの軌道で入るのだと考えることで、少し狙いやすくなるでしょう。
山なりに打つイメージの持ちたとしては、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
サーブのコース打ち分けや球種ごとに狙うコースについてお話ししてきました。
エースを取れるのは速いサーブばかりではありません。コースをつくことで、遅いサーブでも相手の意表をつくことは十分できます。
まずは効果的なサーブのコースと球種を理解して、普段の練習でサーブをことロールしてみてください!
サーブの練習には、この本も役立ちます。さらに詳しくサーブについて解説してますので、あわせて読んでみてください!
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こんにちは、ブログランキングから来ました。
基本を見直すいい機会になりました。
でも基本は面倒だからと言って見直さない方も多いですよね。
今一度基本に返って練習したいと思います。
応援させていただきます。
コメントありがとうございます!
やはり基本は重要ですよね!特に不調な時ほど基本に戻って練習するのが良いかと思います!
お読みいただき、ありがとうございました!^ ^