試合は投げてもラケットは投げないジロギン(@akiramenaiuta)です!
テニスは基本的に、ラケットを持ってプレーします。
テニスをしたことがない人でも、これは知っているでしょう。
でも、ラケットは手にベットリとはりついているわけではありません。
クルクル回したり、投げたりすることもできます。
もし試合中に、相手が打ってきたショットに届かなそうだったので、
ラケットを投げてボールに当て、そのボールが相手コートに入った
とします。
この場合、ルール上、自分のポイントになるのでしょうか?それとも反則なのでしょうか?
疑問に思いますよね。
この点について解説していきます。
ラケットを投げて打つと相手のポイントになる
例えば、ラケットを投げてボールを打ち返せたとします。すると審判から、
「ルール違反!失格だ!失格!今すぐ帰ってサザエさんでも見てろ!」
と言われる…なんてことはないでしょう。
しかし、そのラリーは相手のポイントになります。
テニスのルールでは、「ラケットを持っている状態でボールを打ち返した」と判断された時のみ、ショットと認められます。
体からラケットが離れてしまうと、たとえボールを返せたとしても、自分のポイントにはなりません。
ですので、届かなそうなボールをラケットを投げて打ち返そうとしても
無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーー!
ということですね。いさぎよくあきらめましょう。
ラケットを投げて打ち返すのは至難の技
ここまで、さも「ラケットを投げればボールが打ち返せることもある」みたいな感じで説明してきました。
しかしですね…そんなことまずできませんね。
たぶん世界のトッププレーヤーといえども、ラケットを投げてボールを打ち返すことはできないでしょう。
ベースライン付近のショットをラケットを当てて返そうにも、相手コートに届くまでの距離(10m以上)、ボールを飛ばすのは不可能でしょうね。
できるとしたら、ネットの近くでボレーをしている時でしょうか。
距離が近いので、うまくラケットの面にボールが当てれば、入ってしまうかもしれません。
でもまぁどこでラケットを投げようと、失点には変わりません。
試合に勝ちたければ、ラケットをしっかりと握っておきましょう。
恋人の手を握るように。
ラケットを握らなければお前を守れない…ラケットを握ったままではお前を抱きしめられない…
ラケットがすっぽ抜けてしまったら?
自分の意思でラケットを投げようとしたわけではなく、ラケットが手からすっぽ抜けて、飛んでいってしまうこともあるでしょう。
この時は、試合中どのようなポイントの扱いになるのでしょうか?
ルールでは、ラケットとシューズについては、落としてもそのままプレーが続きます。
ラケットが手からすっぽ抜けても、きちんと相手コートにボールが入れば、相手はそのまま打ち返してゲーム続行です。
逆に、相手がラケットを落としただけでは自分のポイントにはなりません。
ボールが自分のコートに入ったら打ち返しましょう。
テニスのラリーでは、ものの数秒で相手からショットが返ってきます。
ラケットを落としてしまうと、拾って、体勢を立て直し…
なんてやってたら、まともに打ち返せないでしょうね。
ラケットを落として、しかも遠くまで投げ飛ばしてしまった時には、失点を覚悟をしましょう。
松岡修造さんも「これはあきらめてもしょうがない」って言うと思います。
ちなみにラケットとシューズ以外のものが落ちた時は、1回目は警告、2回目以降は失点になるようです。
ラケットとシューズ以外のものというと、例えば、
・ポケットに入ったボール
・サングラス
・リストバンド
・ヘアバンド
・ヘアピン
などなど…
女性だとヘアピンは、激闘の中で落としてしまう可能性もあるので注意したほうがいいですね。
選手の持ち物以外のもの(隣のコートのボールやベンチのタオルなど)がコートに入ってきた場合は、レットとなってポイントのやり直しするのが基本です。
ガットにつける振動止めはラケットの一部とみなされるようです。落ちてもプレーは続きます。
振動止めが落ちると、打った時の感覚が変わってしまいます。
できれば落ちにくい、ガットにからめる、棒タイプの振動止めを使うといいでしょうね。
相手の打ったボールにラケットを当てて撃ち落すのは?
相手の打ったショットが自分のコートに入る前に、ラケットをボールにぶつけて相手コートに撃ち落とすのはありなのでしょうか?
はいダメですね。
これも相手のポイントになりますし、場合によっては審判からペナルティをもらう可能性もあります。
やはりラケットを投げてボールに当てるということは、どんな状況であってもルール違反です。
さらに、相手コートに向かってラケットを投げるのは、相手のショットを邪魔する行為だと判断されてしまうかもしれません。
ラケットが相手選手に当たればとても危険ですね。相手が怪我をしてしまえば、もっと大きな事故になりかねません。
刷り込みのように何度も言いますが、ラケットは投げちゃダメです。
ちなみに、振動止めが相手コートに飛んで行ってしまった場合も、ショットの妨害とみなされてしまうようです。
ヒモの付いたラケットで打ち返すのは?
まぁ常識的に考えてですよ…常識的に考えてまずありえないと思うんですけど…
ラケットにヒモをつけてボールを打ち返すのはありなのでしょうか?
イメージとしてはこんな感じです。
からの
はいダメーーーー!ダメです!
これもラケットを投げているのと同じです。体からラケットがはなれているとみなされます。
しかも、ヒモという小道具まで使ってますので…ルール違反ですね。
お誕生日パーティーじゃないんだから、こういう「余興」みたいなテニスはやめましょうね。
ラケットを投げるのは良くない行為
プロテニスの試合を見ていると、相手にポイントを取られた後に、思い切りラケットを地面に投げつけているプレーヤーを見かけます。
あれは、怒りのあまりラケットに八つ当たりしてるんですね。
時速200kmを超えるサーブを打つ男子選手がラケットを投げつければ、一発で使い物にならなくなってしまいます。
小さいブタとかなら即死する威力です。
ラケットはテニスプレーヤーにとって大切な商売道具。
どんな理由があれ壊すのは良くないです。
何より、ラケットは1本3万円くらいします。プロが使っているラケットはもっと高いこともあります。もったいないですね。
プロテニス選手はお金持ちも多いので、ラケットの1本や2本ぶっ壊しても、たいしたことないのかもしれません。
私たちが爪ようじを負って捨てるくらいの感覚かも。
でもラケットは高価なものには変わりありませんので、大切に扱いたいですよね。学生や一般プレーヤーは特に。
プロに憧れてテニスを始めている子どもも多いです。プロがラケットを投げている姿を見たら、マネしてしまうかもしれません。
ラケット投げるとですね、部活なら先生にめちゃくちゃ怒られますよ。やっぱりやるべきではない行為でしょうね。
ラケットを投げることで怒りを発散し、乱れた感情を整えるという効果もあります。
しかし、プロでもアマチュアでも、テニス選手がラケットを粗雑にあつかうのは見ていて気持ちの良いものではありませんね。
ラケットを投げるのは、百害あって一利なしだと考えてください。
タバコと同じですね。イライラはおさまるけど、良いことはあまりないです。
まとめ:ラケットはしっかり握って投げない
どのような状況であれ、ラケットはしっかり持って、投げないようにしましょう。
自分でラケットを投げてボールに当てるのは、誰が見てもルール違反だとわかります。
でも、「ラケットがすっぽ抜けた」ときは注意しましょう。
この辺りのルールを全部知っている人は少なく、どっちのポイントになるのか揉めるかもしれません。
「ラケットを落とした時点で失点だ!」
「いや、ラケットは落としただけでは失点にはならない!」
社会人の草トーナメントだとセルフジャッジの試合も多いです。
意見が分かれると、お互いに満足のいく試合ができないでしょう。
ラケットをしっかり握り、すっぽ抜けないよう握力は鍛えておきましょうね!
こういう握力トレーニンググッズを使ってみるといいでしょう。
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握力が強くなれば、ラケットがすっぽ抜けないだけでなく、グリップ力も強くなります。
インパクトの時に面のブレが少なくなりストローク、ボレーとも安定します。
握力トレーニングはしっかり行い、恋人のようにラケットをはなさないようにしましょう!
ラケットは恋人!ということで、こちらの記事もあわせてどうぞ!