【テニスの王子様】氷帝の樺地崇弘は過小評価されてるけど実際強い

テニスの王子様

 

今回は、氷帝の樺地崇弘(かばじむねひろ)についての考察記事です。

樺地は口数が少なく、作中で自分から言葉を発することは非常に稀でした。

 

その主張のしなさゆえか、樺地を過小評価するキャラクターも多かったですね。堀尾にまでバカにされるほどでした・・・

 

画像出典:テニスの王子様32巻142P/許斐剛

 

しかし普通に、樺地ってめちゃくちゃ強いと思うんですよね!

今回は樺地の強さについて紹介したいと思います!

 

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樺地崇弘(かばじむねひろ)とは?

プロフィール

画像出典:テニスの王子様16巻99P/許斐剛

 

氷帝学園中等部男子テニス部の2年生です。テニス部部長の跡部景吾(あとべけいご)とは3歳の頃からの付き合いで(2人ともイギリスにいた)、出会って以来、樺地は跡部を崇拝し、付き人のように行動を共にしています。

 

樺地は試合以外の時はいつでも無表情。跡部の「なぁ?樺地?」という問いかけに「ウス」と答えるくらいで、感情表現がほとんど見られません。

 

しかし、跡部がリョーマとの試合に負けて坊主(短髪)になった時、樺地も一緒に坊主にするなどの男気は持ち合わせているようです(跡部の坊主をコピーした可能性も微レ存?)

 

中学テニス界でもトップクラスの巨体を誇り、焼肉を食べる量もケタ違いでした。

 

所属:2年B組9番

誕生日:1月3日(山羊座)

委員会:生徒会

利き腕:右

身長:190cm

体重:85kg

血液型:O型

趣味:ボトルシップ

得意科目:美術、家庭科、物理

苦手科目:現代文

好きな食べ物:ピザ、牛丼

今までコピーした技の数:99個

 

プレースタイル

樺地には固定のプレースタイルというものはありません。その時戦った相手選手の得意技をコピーしてしまいます(一度コピーした技はその試合以外では使えない?)。

 

樺地は異常なまでに純粋な心を持っており、純粋すぎるために相手の技を見ただけで吸収してしまうのです。

 

さらに樺地の190cmという巨体から繰り出されるショットは強力で、パワーがないプレーヤーでは打ち合っただけで怪我してしまうほどの威力を誇ります(青学で樺地とまともにラリーができるのは桃城と河村くらい。手塚も全国大会で樺地とラリーをしましたが、体格が違いすぎるため、怪我を心配されていました)。

 

パワーでごり押しが樺地の基本的な戦い方かと思いきや、ドロップショットで相手を手前におびき出し、スペースができた後ろへロブを打つなど、技巧派な面もあります。

 

樺地はボールを打つ時に「い”ぃ”ー」などという謎の雄叫びをあげますが、これは相手を威嚇しているわけではなく、すべて基本に忠実な掛け声で、意味を持っています。

 

「い”ぃ”ー」…アプローチショット(ネットへ出るための攻撃的なショット)

「はっ」…パッシングショット(ネットに出てきた相手の横を抜くショット)

「ほー」…ロブ(山なりのボール)

「ふっ」…ドロップショット(ネット際に短く落とすショット)

 

相手の技をコピーする上、ショットは力のない選手では怪我をしてしまう威力、さらに基本的なテクニックも持っているというプレーヤーが樺地なのです。

 

樺地がコピーしてきた技

すでに強さの片鱗が見えている樺地ですが、作中で樺地がコピーした技の数々は、かなりの練習量やテクニックがいる技(現実的には不可能な技まで)ばかりです。

コピーした技のラインナップからも樺地の隠れた才能が明らかになります。

 

聖ルドルフ・木更津淳の「ドロップボレー」

作中時間でいうと、樺地が一番最初にコピーした技が、都大会の敗者復活戦で戦った聖ルドルフ学院3年・木更津淳(きさらづあつし)の ドロップボレー(ネット際に落とすボレー)です。

 

木更津のドロップボレーは普通とは異なり、スマッシュ(頭の上からラケットを振り下ろすショット)を打とうとジャンプしたところから、あえてボールを打たず、空中で一回転してドロップボレーを打つというフェイント混ぜます。

 

スマッシュに対応するため後ろに下がった相手に対して、ネット際にボールを落とすことでドロップボレーの成功率が上がります。

 

空中で1回転するというアクロバティックな動きを要するため、テニス以外の身体能力も必要です。

しかし樺地は、木更津のドロップボレーを一度見ただけでコピーしてしまいました。

 

画像出典:テニスの王子様16巻94P/許斐剛

 

青学・河村隆の「波動球」

本当は不動峰中の石田鉄(さらに本当を言うと、その兄である四天宝寺中の石田銀)の技だった「波動球」。

 

120%のパワーを込めた渾身のフラットショットを打ち込む技です。まともに打ち返そうとすれば腕を怪我するか、ラケットが弾かれる威力があります(体ごと観客席まで吹き飛ばされることも)。

 

ただ、威力がある分、打った本人の腕にかかる負担も大きく、1試合に何回も連発すると選手生命が絶たれてしまう恐れもある危険な技です。

 

青学No. 1のパワープレーヤー・河村隆(かわむらたかし)は、地区大会の不動峰戦で受けた「波動球」をヒントに、両腕で打つことで腕への負担を減らした「両手波動球」を開発。関東大会1回戦にて、樺地をパワーで圧倒しました。

 

しかし樺地も河村の「両手波動球」を数球受けただけでコピー。河村が数ヶ月かけて編み出した波動球をあっさりと体得してしまいました(もともと樺地もパワーがあるので、コピーも何もただ本気で打っただけの可能性もありますが)。

 

画像出典:テニスの王子様16巻96~97P/許斐剛

 

河村はその後、自分の腕に負担がかかる片手での「波動球」をあえて使います。もちろん樺地も片手波動球をコピーしますが、両者とも腕の負担に耐え切れず棄権。

 

河村は樺地の純粋さを利用して、腕に負担をかけさせようと思いましたが、自分も限界がきてしまいノーゲームとなってしまいました。

 

青学・手塚国光の「手塚ゾーン」

手塚国光(てづかくにみつ)の技「手塚ゾーン」は、中学生レベルでできるような芸当ではなく、作中でも現実離れした技として扱われていました。

 

手塚がボールに回転を掛けることで、打球を打ち返した相手はどこに打とうとも、すべて手塚の元に引き寄せられてしまいます。手塚はその場から動かずともラリーができるという技です。

 

全国大会準々決勝で樺地と対戦した手塚は、序盤から「手塚ゾーン」を発動。樺地の打球を引き寄せますが、なんと樺地はまた数球ラリーしただけで、「手塚ゾーン」をコピー。

「樺地ゾーン」を体得しました。

 

画像出典:テニスの王子様32巻152P/許斐剛

 

実はこの後の試合で、跡部と戦ったリョーマが手塚ゾーンを使います。しかし、リョーマの使った手塚ゾーンはまだ未熟な状態で、完全に体得できたわけではありませんでした。

 

リョーマは手塚と同じ青学のメンバーですので、「手塚ゾーン」は幾度も見ています。さらに、「手塚ゾーン」と同じ技をリョーマの父である越前南次郎(えちぜんなんじろう)も使えます。

 

リョーマは南次郎と何年間も毎日のように練習をしていて、「手塚ゾーン」を受けてきたはずです。その上リョーマは素質で言えばキャラクターたちの中でもトップクラス。そのリョーマがなんとか真似できた「手塚ゾーン」をわずか数球で完璧に真似た樺地・・・

天才すぎでしょ!?

 

さらに「百錬自得の極み」まで

リョーマや真田、千歳など、一部のプレーヤーたちは「無我の境地(むがのきょうち)」と呼ばれる覚醒状態になることができます。「無我の境地」になると、自分が見てきたプレーヤーの技を無意識に繰り出せるようになります。

 

さらに「無我の境地」の奥には3つの段階があり、その1つが「百錬自得の極み(ひゃくれんじとくのきわみ)」と呼ばれる状態です。

「無我の境地」によって現れたオーラを利き腕に集中させることで、相手が打ってきたショットの威力、回転、軌道などをすべて倍返しできるようになります。

 

手塚はこの「百錬自得の極み」を全国大会から使用。樺地を相手に発動した途端、一方的なゲームとなり、余裕で勝てるかと思われました。

 

しかしやはり樺地!5ゲームとかなり長い時間をかけましたが、「百錬自得の極み」をもコピー!もともとの体格差では樺地の方が手塚より上なので、同じ条件で打ち合えば圧倒的に手塚が不利となり、あっという間に追いつきました。

 

画像出典:テニスの王子様33巻94〜95P/許斐剛

 

「百錬自得の極み」はテニスのテクニックがあればできるとかそういう問題ではなく、素質でしかないです。誰しもがたどり着ける領域ではないのです。

 

しかし樺地は「純粋」という理由だけで、無我の奥の領域にまで達してしまいました(樺地は別の試合で別のプレーヤーの技は使わないか使えないので、また手塚と戦わないと「百錬自得の極み」はできない可能性が高いです)。

 

樺地がコピーできなかった技

ただ、樺地にも場合によってはコピーでいない技があります。

先ほどの「百錬自得の極み」は完璧にコピーしたように思えました。しかしゲーム終盤から大雨に見舞われ、コートやボールのコンディションがこれまでと変わったことで、樺地はコピーできなくなり、ミスを連発。手塚の勝利となりました。

状況の変化によっては、樺地のコピーも完璧ではなくなるようです。きちんと練習して体得したわけではないので、所詮は付け焼き刃ということでしょうね。

 

さらに「新テニスの王子様」では同じ氷帝学園の先輩である芥川慈郎(あくたがわじろう)のボレーもコピーできませんでした。ジローのボレーは持ち前の手首の柔らかさで生み出されるコースの読めない「マジックボレー」です。

樺地はジローの手首の柔らかさまではコピーできませんでした。身体能力をコピーすることまではできないみたいです。

 

さらに、高校生の伊達男児と戦った際に「男児の春」という技をコピーし、「樺地の春」を使うも、パワーを完全にはコピーできませんでした。

やはり自分の身体能力の限界を超える技は真似できないみたいです。

 

なぜ樺地は過小評価されてしまうのか?

パワー・テクニック・コピー・・・樺地が持ち合わせている能力はかなり優秀なものばかりだだと思いますが、作中では過小評価されてしまいました。

冒頭に書いたように、樺地自身があまり自己主張をしないためというのもあるかと思います。樺地の体格で跡部の性格だったら確実にクラスでも、学年全体でも、学校全体でも、いや他校生でも逆らうやつのいない超陽キャラになってたでしょうけどね。

 

原因の一つには、「コピー能力が中途半端」という面があると思います。

「テニスの王子様」においてコピー能力持ちのキャラって、樺地だけではないんですよね。

リョーマや千歳など「無我の境地」が使えるキャラは見たことがある能力はコピーしてしまいます(自分が試合をした相手の能力でなくても観戦していればOK)。

 

樺地は相手プレーヤーの技しか使えないみたいですが、「無我の境地」が使えるプレーヤーはどの相手にどんな技でも発動できます。樺地の上位互換的なコピー能力です。

 

さらに立海大の仁王雅治(におうまさはる)は技だけでなく、特定の人物の動きや癖まですべてコピーでき、その人物になり切ることができます(対戦相手でなくてもOK)。

仁王は手塚や幸村、真田といった全国トップの選手のコピーもできるので、これもまた樺地の上位互換と言えますね。

 

樺地のコピー能力を上回るコピー能力者が続々と登場してしまい、樺地が過小評価される一因になってしまったと思います。

 

樺地はどうすればよかったのか?

樺地は単純にパワープレーヤーとして特化した方がよかったと思います。中途半端にテクニックを使ってコピーするより、パワーを鍛えてゴリ押すだけでもかなり強かったと思いますね。

 

もちろん技をコピーできるならコピーしても良いと思うのですが、それにこだわるよりパワーで圧倒した方が勝負も早く決められたでしょう。

 

タカさんの「波動球」をコピーしたことをきっかけに、波動球特化+テクニックを持ち合わせたタカさんの上位互換プレーヤーになった方がよかったのではないかなと。樺地の売りはやっぱりパワーだと思いますので。

 

まとめ

実際に樺地がコピーした能力を見るとかなりの才能のあるプレーヤーであることがお分りいただけると思います。しかし周りの人たちにはあまり認めてもらえなかった樺地・・・哀れでなりませんね。

 

樺地自身は跡部からの評価以外どうでも良いと思ってそうですが、なんかもったいないんですよね。

 

現実に樺地みたいなプレーヤーがいたら、めちゃくちゃ怖いですし、戦う前からおしっこもらいちゃいそうになりますよ。樺地はもっとパワープレーヤーとしての一面を強化すれば、強者認定されていたと思います。

 

 

  1. みゆき より:

    おはようございます、
    先日コメントさせて頂きましたみゆきです!!

    早速、
    『テニスのジロギン。』様にも遊びにきてしまいました。

    ですよねー……。
    樺地の過小評価のみならず、
    個人的な意見を申し上げますと、
    「女性ファンが少ない」ことも不満だったりします……。
    ジロロ様……おっと、ジロギン様のご意見、
    ごもっともだと思います。
    『テニスの王子様』の考察もキレッキレですね!!
    今後も楽しみにしておりますね。

    • ジロギン ジロギン より:

      みゆきさん

      コメントありがとうございます!こちらのブログまでご覧いただき嬉しいです^^
      なるほど、どうしてもイケメンばかりが目立つテニスの王子様で、樺地は何かと汚れ役をやらされている印象で、
      なかなか女性ファンがつかなそうでしたからね(樺地だけがっつりスポーツ刈りになってましたし)。
      せめて強さだけでも認めてもらいたいキャラでした(泣)

      テニスの王子様考察はこちらのブログでやっていきますので、ぜひぜひご覧いただければと思います!