はい、みなさんこんにちは。ジロギンです。
私が学生時代、テニスにどハマりするきっかけとなった漫画があります。それが
「テニスの王子様」
です。小学生の時にテニスの王子様を見てテニスを始めて以来、高校生までずっとやっていました。今なおテニスも、「テニスの王子様」も大好きです。
今回はそんな「テニスの王子様」に関する漫画考察記事を書こうと思います!このブログでは第1回目になりますね!
今回考察するのは青学テニス部副部長
大石秀一郎(おおいししゅういちろう)
の技についてです!
人間離れした技を持つキャラクターたちが多い中、大石の技「ムーンボレー」は比較的現実味のある目立たない技でした。
しかし、テニス経験者からすると、大石の「ムーンボレー」すら超高等技術なんですよね!
ということで今回は、
大石の「ムーンボレー」がいかにすごい技なのかを語りたいと思います!
大石秀一郎とは?
プロフィール
個性派ぞろいの青学テニス部員をまとめる副部長です。優しい性格をしていて、少し甘い面も目立ちますが、部員たちからなんだかんだ言われながらも信頼されています。
所属:3年2組3番
身長:175cm
体重:55kg
誕生日:4月30日
星座:牡牛座
血液型:O
利き腕:右
プレースタイル:カウンターパンチャー
委員会:保健委員長
足のサイズ:26.5cm
視力:左0.9 右1.0
シューズ:NIKE(ナイキ レディ エア ズーム スターリング)
ラケット:WIMBLEDON(Tour Merit)
趣味:アクアリウム、水泳
得意科目:英語
苦手科目:数学
好きな食べ物:串揚げ、はまぐりのお吸い物、梨
好きな色:白
好みのタイプ:めがねが似合う子
テニス以外の特技:ひよこのオスメス鑑定
苦手なもの(こと):雷、花粉
遅刻欠席日数:0日
プレースタイル
部活動では部長・手塚のサポートをし、テニスの試合ではダブルスでパートナーの菊丸をサポートします。ネット際でアクロバティックなプレーをする菊丸を、大石が後方から援護することで、2人は全国クラスの実力を持つ「ゴールデンペア」として名を馳せました。
大石の売りは、何と言ってもコントロールにあります。コントロールの良さは青学でもトップクラスで、大石のコントロールによる安定したサポートがあったからこそ、菊丸はアクラバティックなネットプレーができていました。
さらに大石は視野が広く、相手ダブルスの弱点や陣形の穴を見抜きます。持ち前の気配りをする性格と、いくつものダブルスの試合を経験してきたことからこの能力は培われました。
大石がネットに詰めてゲームメイクをする超攻撃的フォーメーション「大石の領域(テリトリー)」はこの大石の視野の広さを使った陣形です。
得意技は「ムーンボレー」。後々説明しますが、大石は「ムーンボレー」で相手ダブルスの隙をつき、ゲームを優位に運んでいました。
ムーンボレーとは?
簡単に言うと、ボールに順回転のかかった山なりのショットです。「ムーンボレー」は相手選手の頭の上を越えていくので、手を伸ばしても届きません。ダブルスでは非常に有効なショットになります。
さらに大石は「ムーンボレー」を相手コートのベースライン(一番後ろのライン)上に100%の精度で打っています。
この「ムーンボレー」、簡単そうに見えますが、非常に高い技術を要する技なのです。
「ボレー」でベースラインを狙うのは難しすぎる
「ムーンボレー」は「ボレー」です。「ボレー」とはテニスの用語で、「相手のショットをバンドさせずに打ち返すショット」のことです。ネット際でボールを打つ時は、ボレーを使うことが多いです。
ボレーは、早いタイミイングで打ち返せるので相手がラケットを構える暇を与えず、有利に試合を展開できます。
さらに、相手が打ったボールの勢いがバウンドしてなくなってしまう前に直接打つので、思いっきりラケットを振らなくても、面を合わせるだけで威力が出ます。
ただ、ボレーは相手のショットを直接打つので、かなり腕に負担がかかります。きちんと握らないとコントロールは難しいです。
そして、ボレーをするときは基本的にラケットを振ってはいけません。振るとコンントロールが効かなくなり、ネットにかかったり、アウトしてしまったりします。基本はラケットに当てるだけです。それでも十分な威力が出ます。
しかし大石の「ムーンボレー」は思いっきりラケットを振ります!その状態でボールをコントロールします。ラケットを振ってボレーするのはできなくもないのですが、技量がないとミスをします。それをたかが数センチしかないラインの上に落とすのは至難の技です。
大石は青学の中でもボールコントロールに長けた選手ですが、とはいえ、中学3年生が出来る芸当とは思えません。大石はミスりませんからね、「ムーンボレー」を。100%決めます。
異常なほどレベルの高いことをしています。
ボレーで「ロブ」を打つのは難しい
「ロブ」とはテニスの言葉で「山なりのボール」のことを意味します。本来ロブは、コートの後方あたりで、相手の前衛の頭の上を抜いてコースをついたり、自分の体勢が整うまで時間を稼ぐ守備的なショットとして使ったりします。
ロブは山なりの軌道を描くので、ボールの着地点も遠くなりやすいです。ですので、基本はベールライン付近から打ちます。でないとアウトしてしまいます。
大石の「ムーンボレー」もロブの一種なのですが、先ほど書いた通り、大石は「ボレー」でロブを打ちます。ボレーはコートの真ん中あたりからネット付近で打つショットです。相手コートとの距離も近くなります。ですので、少し力の入れ方を間違えればアウトする確率は高いです。
そもそも、勢いよく飛んでくるボールに対して、ラケットを振り上げるようにボレーを打とうとしたら、威力が乗りすぎてアウトします。
アウトさせないためには回転をかなりかけないといけないでしょうが、パワーがないと押し返されてミスショットになるでしょう。
それをコントロールし、ベースライン上に落とす大石・・・
相手のショットは威力が高いまま・・・アウトをする確率も高い・・・しかしミスらない!
地味であまり目立たなかった大石も、しっかり超人だったのです!(全国大会編以降は大石も人間をやめてましたね)。
「ムーンボール」なら難易度はだいぶ下がる
「ムーンボレー」は難易度が高いショットです。しかし「ムーンボール」ならば、難易度はだいぶ下がり、現実的なショットになります。
関東大会での氷帝戦、ダブルス2に出場した菊丸は、怪我で欠場した大石の代わりに急遽組むことになった桃城のサポートをするために「ムーンボール」を使いました。
このシーン、菊丸も大石の「ムーンボレー」を使ったと思われがちですが、違うのです。「ムーンボール」です。
何が違うかというと、「ボレー」か「ボレーじゃないか」です。「ムーンボレー」は相手のショットを直接返していましたが、「ムーンボール」はワンバウンドさせてからロブで相手のベースラインを狙います。
これはテニスでもよくやる技術です。ベースライン上に100%の精度でロブをコントロールするというのはやはり難しいことには変わりませんが、ベースライン付近に打つのであれば、コントロールのいい人ならば、割と出来ちゃいます。
つまり「ムーンボレー」は「ボレーでやるから難易度が高い」と解釈していいと思います。
ワンバウンドさせれば、だいぶ現実味を帯びます。
まとめ
大石の「ムーンボレー」がなぜレベルの高すぎるすごい技なのかというと
・勢いがつきやすく、ラケットを振るとミスりやすいボレーでロブを打つ
・コートの真ん中くらいでロブを打つとアウトしやすいのに絶対しない
・ベースライン上にロブを打つのは普通に難しい
からって感じですね。最初は常人かと思われていた大石ですが、やはり青学のメンバーらしく、超高等技術を扱う中学生だったということです。
このブログでは、今後も「テニスの王子様」考察をしていきますが、今回の「ムーンボレー」のような作中の技を、テニスの技術面などから見て、少し専門的に考えていくことが多くなると思います。
そのうち、ストーリー面の考察も入れていきますので、お楽しみに!