中学時代からテニスの得意技を考え続けているジロギン(@akiramenaiuta)です。
あなたは「得意なショットは何ですか?」と聞かれた時に、スッと答えられるでしょうか?
中級、上級プレーヤーなら「〇〇が得意だよ(ドーンッ!)」と自信満々に答えられる方は多いでしょう。
しかし、私のような初心者プレーヤーだとどうでしょう?
「う〜ん・・・わかんないっ!」
フォアもバックもサーブも、うまくいかないことが多くて「得意」と自信を持って言い切れませんよね。
でも、考え方一つであなたの「得意なショット」を見つけられるのです!
自分の「得意なショット」が分かると、自信がつき、試合でも安心してプレーできるようになりますよ!
今回は「得意なショットを見つけるコツ」について書いていきたいと思います!
ウィナーを取れるショットが得意なショットではない
「得意なショット」と聞いた時に、私たちが思い浮かべてしまうのはこういうショットだと思います。
イズナー選手やカルロビッチ選手の時速230kmの超高速サーブ!
ナダル選手の大きく落下して跳ねるエッグボール!
フェデラー選手の世界最高の片手バックハンド!
そして日本が誇る錦織圭選手の一撃必殺・エアーK!
こういうショットはですね、できねぇんです!
プロが打つ文字通りの必殺ショットは、私たち初心者ができなくて当たり前なんです。
時速230kmのサーブやフェデラー選手のバックハンドは一発でウィナーを取れるショットです。でもこれらは世界のトッププロだからこそ打てるショットでしょう。
プロ選手と一般のプレーヤーを比べたら、体格も違いますし、練習量も違います。私たち週1プレーヤーが、プロのようにウィナーをバンバン取れるショットを打つのは難しいでしょう。
得意なショットを見つけるためには「得意ショット=ウィナー」という考え方を変えましょう。
でも、特別練習しなくても、得意なショットは見つかるはずです。
「ミスをしない」「安心して打てる」のも得意なショット
あなたにとって、ウィナーを取れるほど威力はないですが、ミスをする確率が低かったり、打つときに安心できるショットってありませんか?
練習中、あるいは試合中だとより明らかかもしれません。相手に打たれた時「ホッ」とするコースがあるはずです。
これもまた「得意なショット」になります。
ミスが少ない=正しいフォーム、打ちやすいフォームで打てている=安心につながる
ということですね。
普段の練習や、試合中の自分の気持ちを思い出してみてください。
緊張せず打てるショットや、無意識に持って行こうとするプレーの展開などがあるはずです。
これだけだとちょっとわかりにくいですよね?
いくつか例を挙げますので、以下のような感じで考えてみてください。
ファーストサーブが80%以上入る
サーブは苦手とする人が多いですね。調子が悪いと、サーブが入る確率は50%を切ることもあります。
特にファーストサーブは、相手の打ちにくいコースを狙ってスピードを上げて打とうとするので、ミスする確率も高くなります。
そんな中で、ファーストサーブが80%以上の確率で入るというのはとても大きな武器です。
決して威力はなくても、ファーストサーブが入るだけで相手としてはプレッシャーがかかるものです。
さらに、サーブでのミスが少ないとわかると、相手にとってはもっとプレッシャーになります。
初心者同士の試合だと、ダブルフォルトでポイントを取り合うことも多いです。
ダブルフォルトが少なくなるだけで、初心者の試合では失点が少なくなります。
相手は自力で取らなければならないポイントが増え、プレッシャーになりますね。
ファーストが80%入るだけでも「サーブが得意なショット」と言っていいでしょう。
ストロークにスピンがかかりバックアウトが少ない
ストロークにしっかりトップスピンがかかっていると、ボールが沈み込むような軌道を描き、バックアウトしにくくなりますね。
スピンのかかったショットは沈み込む分、コートの奥深くにまで打ち込むのはちょっと難しいです。
でも、スピンがかかっているボールはバウンド後に大きく弾むので、短くても十分攻撃的なショットになります。
アウトしにくく、かつ攻撃にもつながるショットというのは、とても使い勝手がいいですね。
エースは取れなくても、じわじわ追い詰めるショットを撃ち続けられるという強さもあります。
私はショットがフラット気味なので、スピンをかけまくれる人がうらやましいでちゅ・・・
ダブルスでポーチに積極的に出られる
ダブルスで、自分の後衛が取るであろうボールを前衛がボレーしに行くポーチ。
ダブルスでは超有効な攻撃手段になるポーチですが、なかなか出にくいですよね?
相手のショットは速いし、動いて打つのでミスする確率も上がるし、ストレートのコースを打たれれば一撃必殺だし・・・
リスクの大きさから、多くの人が「ポーチが苦手」と感じていると思います。
そんな中で、積極的にポーチに出られるプレーヤーは、前衛としてとても強いと思います(語彙力)。
ポーチってミスった時のことを考えちゃいますが、ミスっても大きな効果があるんですよね。
相手にとっては「この前衛、ポーチに出てきやがるのか!」とプレッシャーがかります。
すると前衛を意識しすぎてコースを狙い過ぎ、アウトやネットする確率も上がります。
「ポーチに出るのが怖くない」というだけでも、「ポーチが得意」と言っていいでしょう!(一応「ポーチが好き」くらいに控えめでもいいかも)。
他人と比べず自分の中で「得意なショット」を見つける
先ほど紹介してきた3つの例は、正直に言うと、特別すごい技術ではないです。
初心者でもできる、あるいはすでにできている人も多い技術だと思います。
もちろん上には上がいるものです。
サーブを全力かつ80%以上の成功率で打てるとか、スピンのかかったショットをベースライン際に打てるとか。
上を見たらキリがありません。
でも、他人と比べなくて大丈夫です。自分の中で「これが得意だ!」というショットを見つけてください。
相対評価ってやつです!自分の中で成績5段階のうちの5のショット見つけましょう。
得意なショットを見つける真の目的は、
「オレこのショット超得意なんだぜ〜!あんたの100倍は威力あるわ〜!」
と自慢することではありません。
自分が試合中に「頼れる武器」を見つけて安心することにあります。
このショットなら自分はミスなく打てる!安心して打てる!
というショットがあるだけで、試合中に感じる不安が大きく減ります。
比べるのは自分の持っている技術同士で良いのです。他人と比較して自慢する必要も、落ち込む必要もありません。
得意なショット・パターンに持って行くにはどうするか考える
テニスの試合中に、相手が都合よく自分の得意なショットやパターンに持ち込めるコースにボールを打ってくるとは限りません。
なんなら、テニスは相手に「得意なショットを打たせない」ことが勝利につながります。
得意ショットが相手にバレれば、相手はなるべくそのコースを避けてくるでしょう。
得意なショットが見つかったら、そのショットを打てるパターンに持って行く方法を考えましょう。例えば、
・ボレーが得意なので、ネットにつけるようアプローチを深く打つ
・フォアハンドが得意なので、リターンの時は少しフォア側を広く開けておく
・ドロップショットが得意なので、深いボールで相手を後ろに下げる
などなど・・・
自分の得意なショットが分かると、そのショットを打つために必要なアシストのショットも何かわかります。
深いショットの練習、フォア側のリターンの練習など。
頭の中で得意なショットに持ち込むパターンを作ると、試合での勝率もぐっと上がります。
そのパターンに必要となるショットの練習は重点的に行いましょう。
ちなみに、サーブが得意という人は、あまりアシスト的なショットは必要ではないですね。サーブは自分の意思で打てる唯一のショットですから。
むしろ、サーブが得意だと自分がラリーの主導権を握りやすく、あらゆるパターンに持ち込むことも可能です。
サーブは得意ショットにもアシストショットにもなります。
やっぱりサーブが得意なのってすごく有利なんですよね。得意な人も不得意な人も積極的にサーブ練習はしましょう!
ジロギンの得意ショット
では実例として、私ジロギンが自分で思う得意なショットを紹介していきます(誰得)。
まぁ、「こんな感じで得意ショットって決めていんだな」という参考にしてもらえればと思います。
バックハンドショット(両手バック)
私は、ストロークはバックハンドの方が得意です。フォアは全部のショットの中で一番苦手意識を感じてるほどです。差がありますね。
バックの方がスピンもかかり、安定して決まります。
エースを取れるような威力はありませんが、安定して打てるので、相手のショットがバックに来た時は安心しますね。
ボレー
学生時代はそんなに得意じゃなかったのですが、社会人になって再度テニスを始めたらボレーが得意になってました!(なにゆえ)
うまくミートさせられて、ストローク以上に思った方向に打てます。
ボレーが得意なので、ダブルスの時も積極的にポーチにられるようになりました。
シングルスでもチャンスがあればボレーに出たいなと考えています(シコラーなのでベースラインに釘付けなう)。
体力がある
「ショットやないやんけ!」と思うかもしれませんが、ご勘弁を!
社会人になると多くの人が「平日はデスクワーク!休日は眠って過ごす!」というような生活をしがちです。
そのため、試合が連チャンすると体力切れになってしまう人も多いです。
私は(まだ年齢的に若僧ということもありますが)体力は多めです。
普段ジョギングしてるのも理由だと思いますが。
そのため、持久戦でも戦えるという強みがあります。
相手が体力がなくなってきたなと思った時は、自分から持久戦に持っていくこともあり、体力勝負は比較的得意です。
ボールをつなぎまくるシコラープレイができる理由は自分の体力にあると思ってます(何歳まで保つかな・・・?)
まとめ:得意なショットを見つけて安心しながら試合をしよう
テニスの試合中、頼れるのは己のみ(シングルスの場合)です。
その己の中に、自信の持てる得意なショットがなければ、不安に飲まれてしまいます。
一度自分のプレーを見直し、何が得意ショットなのか思い返してみましょう。
周りの人に聞いてみるのもいいかもしれませんね。
つい苦手なショットばかりの練習をしてしまいますが、得意なショットも練習してみてください。
自分の武器をはっきり自覚することで、試合中は心も体も楽になりますよ!
勝利にも繋がりやすくなります!