本格テニス漫画「バギーウィップ」1巻&2巻のレビュー

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弱小テニス少年だったジロギン(@akiramenaiuta)です。

 

先日、新しくテニスの漫画が読みたいなと思い、Amazonで探していました。

そして見つけたのが、

『バギーウィップ』

という漫画です!

「バギーウィップ」とは、テニスの打ち方の名前です。腕をムチのようにしならせてボールに回転をかけ、曲がるようなショットにする打ち方ですね。

 

2017年から月刊アフタヌーンで連載されているテニス漫画なのですが、私は知りませんでした。

読んでみようと思い買ってみたのですが・・・これが面白い!

 

昔の私のような弱小高校生が、テニスの猛特訓をして勝ち上がっていくストーリーで、ものすごくリアルな高校テニス部を描いています!

 

学生時代にテニスをしていた人は、楽しめること間違いなしの漫画ですよ!

今回は『バギーウィップ』1巻&2巻のレビューを書きます!

 

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『バギーウィップ』あらすじ

主人公の原田新(はらだあらた)はテニス歴5年の高校1年生。しかし、テニスの実力は初心者同然で、人生で1回しか試合に勝ったことがない。

テニス部では球拾いの毎日。このままでは一生試合にも出られないと感じていたところ、佐倉(さくら)という男と出会う。

 

佐倉はアラタの隠された才能に気がつき、アラタを全国大会に出場させるべく自らコーチを始める。

弱小プレーヤーだったアラタは、佐倉との練習を通して強くなり、強豪プレーヤー達との戦いを繰り広げる・・・

 

主な登場人物

『バギーウィップ』はテニス漫画ということもあり、メインキャラ達の対戦相手などいろんなキャラが登場します。

ここでは、ストーリーに大きくからんでくる3人のキャラクターを紹介します。

 

原田新(はらだあらた)

出典:バギーウィップ1巻7P/大野すぐる

 

主人公。淵ヶ谷高校テニス部の1年生。おとなしくて気弱な性格をしており、いつも緊張したりあせったりしていて落ち着きがない。

小さな時にテレビで見た、世界トッププレーヤーのレナルド・ゴナールという選手に憧れてテニスを始めた。

 

テニス歴は5年なのだが、ほとんど上手くなれず、実力は初心者と変わらない。

テニス部ではずっと球拾いをしているが、テニスが上手くなりたいという気持ちは常に持ち続けてきた。

 

ショットのスピードも、コントロールも全くダメダメだったが、足の速さだけは人並みはずれた才能を持っていた。

その才能に気が付いた佐倉は、アラタの足の速さを武器にしたテニスを教え込む。佐倉との出会いが、アラタの本当の才能を目覚めさせるきっかけになった。

 

佐倉(さくら)

出典:バギーウィップ1巻50P/大野すぐる

 

アラタと同じ淵ヶ谷高校に通う2年生。アラタとは違い強気な性格をしている。

先輩に対して生意気な態度をとったり、他の選手を悪く言ったりしても、本人は気にするそぶりもない。

 

1年前に淵ヶ谷高校が全国大会に出場できたのは、当時1年生だった佐倉がいたからだった。

佐倉は当時からすでに日本ジュニアテニス界でトップの実力者だった。

その強さは、弱小テニス部だった淵ヶ谷高校でも、佐倉1人がいるだけで県大会で優勝してしまうほど。佐倉に負けた選手も多く、高校テニス界では有名人。

 

県大会優勝後、佐倉は全国大会には出ず、プロに転向してしまう。しかし、怪我が原因で引退に追い込まれてしまった。

佐倉自身はテニスが出来ない状態だが、アラタとの出会いにより佐倉もまた、テニスに目覚める。

 

佐倉はアラタのコーチとなり、ともに全国大会出場を目指し始めた。

 

白田(しろた)

出典:バギーウィップ1巻16P/大野すぐる

 

アラタの親友で高校1年生。同じくテニス部。アラタとは子供の頃からの友達。

白田はテニスの才能に恵まれていた。ネットプレーを得意とするサーブ&ボレーヤーで、すでに県内で2位の実力を持つ。

 

白田はアラタの理解者であり、テニスも一緒に練習してきた仲間である。だからこそアラタにテニスの才能がないことにも気がついていた。

白田はそのことを口に出さなかったが、白田とアラタの実力の差は大きく、アラタは白田に勝ったことがない。それどころか、1ゲームも取れないほどボロ負けしていた。

 

白田は、佐倉との猛練習で上達しているアラタを次第に認め始め、白田もアラタの練習に付き合うなど、良い親友としてアラタを支えてくれている。

 

『バギーウィップ』1巻の感想

まずは1巻を読んでみた感想です。

1巻には第1話〜第4話まで収録されています。月刊誌での連載のため、1話あたりが長く、けっこうボリュームがありますよ。

 

弱小主人公にめちゃくちゃ共感できる

スポーツ漫画は2パターンに分かれると思います。

「最初から主人公が強いパターン」「主人公が弱いところからスタート」の2つです。

『バギーウィップ』は「主人公が弱いところからスタート」のパターンですね。

 

主人公のアラタは、個人的にめちゃくちゃ共感できます。

・テニスを上達させたいけど、なかなか上手くいかない
・周りには才能のある選手がたくさんいる
・自分は勝てないんじゃないかと不安になる

まるで高校生の時に私のようです。私もこんな気持ちで部活をしていました。

弱小プレーヤーは常に不安やビビリと一緒に生活してるんですよね・・・

出典:バギーウィップ1巻17P/大野すぐる

 

アラタを見ていると、「そうそう。当時こういう気持ちだった」と懐かしい気持ちになりながら読めます。

アラタが強くなると、自分までテニスが上手くなった気がして、読んだ後の満足感がスゴイです!

 

テニス部の練習シーンがリアル

『バギーウィップ』は高校のテニス部が舞台です。

練習風景がかなりリアルで、ここも共感できるポイントですね。

 

走りこみ練習をしたり、素振りをしたり、体幹トレーニングをしたりなど、本当にテニス部でやっている練習のシーンが多いです。

テニス漫画だとこういう地味な基礎練習シーンはカットされがちです。『バギーウィップ』では、むしろ練習シーンにフォーカスして書いている感じですね。

実際にテニスの練習に使えそうなものもあります。

 

それだけでなく、ボール拾いをしたり、先輩の荷物を持ったりなど、ここら辺もリアル・・・こういう雑用も部活では「練習のうち」なんですよね泣

この点も、懐かしいと思える点です。

出典:バギーウィップ1巻36P/大野すぐる

 

佐倉がかっこいい

正直言うとですね、1巻は

「主人公のアラタが何考えてるのかよくわからん・・・」

って感じると思います。アラタの心理描写が少ないです。

 

アラタは佐倉から、アラタ自身も気がついていない才能を伸ばすトレーニングをやらされます。だからアラタはただ佐倉のいうことに従ってるだけなんですよね。

セリフも、佐倉が8〜9割くらいしゃべってます。

 

佐倉は最初、「なんだコイツえらそうに!」とちょっと腹が立つくらい上から目線です。

でも、アラタへのアドバイスや練習メニューが適切で、現実でもやったほうがいいものばかりなんですよ!それを自信満々に言うので、めちゃくちゃかっこいい!

出典:バギーウィップ1巻101P/大野すぐる

(この佐倉は首がめっちゃ長い。というか登場人物みんな首長いです)

 

だんだんと佐倉の印象が

「何この有能コーチ・・・素敵!私もこういうコートが欲しい!」

って感じに変わってきます。

1巻は完全に佐倉を見るための巻ですね。

でも2巻からは主人公のアラタの活躍シーンが増えますよ!(佐倉の見せ場が減るとは言ってない!)

 

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『バギーウィップ』2巻の感想

続いて2巻の感想です!5話〜9話が収録されています。

2巻からはついにアラタの試合が始まります。地区予選と、関東大会県予選の初戦までが描かれています。

 

全国大会前のまだ本番とは言えない試合が続きますが、佐倉のアドバイスが効果を発揮し、アラタの才能が産声をあげます。

 

無名のアラタが勝ち上がる快感

アラタは1年生で、過去の実績もない無名選手です。しかもアラタは気弱ですし、初戦の対戦相手からもナメられちゃうんですよね。

試合を見ている周りの人たちも、最初はアラタが負けるだろうと予想してました。

アラタ自身も相手にビビってしまって、逃げ腰になってしまっていたんです。

 

でも佐倉だけは、アラタが猛特訓で相手よりもとっくに強くなっていることを知っていました。

佐倉の想像通り、アラタは試合に勝利し、その後も勝利を重ねます。

出典:バギーウィップ2巻71P/大野すぐる

 

現実のスポーツ大会でも、無名の選手が有名選手を倒して大活躍すると一気に盛り上がりますよね?

『バギーウィップ』を見ていると、それに近い快感と言いますか、気持ちの高ぶりを感じます!

漫画を読んで、久々に興奮しましたね!これはやはり主人公のアラタに共感できるからこそ感じるのだと思います!

 

頭脳プレーがかっこいい

足は猛烈に早くても、強いショットを打てるわけではないアラタ。

そんなアラタが勝つには、足はもちろん、頭を使ったプレーをするしかありません。

 

アラタが勝てるための作戦を考えるのが・・・佐倉です!

やっぱり佐倉が超有能なんです!対戦相手がどんなプレーをするのか見抜き、対策を事前に練ってくれてるんですよ。

出典:バギーウィップ1巻166P/大野すぐる

 

その作戦を実行するのがアラタなので、アラタの見せ場は多いです。

でもよく考えると、「アラタが勝てる作戦を考えた佐倉がすごいんじゃね?」って結果になります。

佐倉の頭脳プレー(というかアドバイス?)がかっこいいです。

 

アラタと佐倉の信頼関係が熱い

1巻と2巻の最初の段階だと、アラタは佐倉のことを信頼しきれてない感じがします。

佐倉のアドバイスや練習メニューに対して、「なぜこんなことをするの?」と疑問を感じています。

 

しかし、公式戦に出てみて、アラタは佐倉の練習が自分にとって一番役に立つ練習だったのだと実感。佐倉のことを信頼し始めるのです。

出典:バギーウィップ2巻35P/大野すぐる

 

理想的なコーチと選手の関係だなと思います。

選手がただ単にコーチの言うことを何でも聞くのではなく、きちんと信じて従っている関係は、スポーツをする人たちの憧れだと思います。

 

アラタと佐倉の関係が、心を熱くさせてくれます。テニスがやりたくなってきますよ!

 

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まとめ

『バギーウィップ』1巻と2巻は、「佐倉かっけぇぇぇぇ!」なシーンが多いですね。

主人公のアラタの活躍は3巻以降といったところでしょうか?

 

佐倉のセリフはテニスのアドバイス的な部分が多いのですが、実際にやってみたくなるものばかりです。

私もテニスをしているので、自主練習に取り入れたくなるものがありました。

 

学生時代の部活の興奮を思い出す『バギーホイップ』!

ぜひ読んでみてください!

 

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