漫画 | テニスのジロギン。 https://jirogin.com テニスグッズのレビューや社会人初心者プレーヤー向けの情報を書いてます! Thu, 13 Jun 2019 11:39:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.18 https://jirogin.com/wp-content/uploads/2018/01/cropped-IMG_0527-1-1-32x32.jpg 漫画 | テニスのジロギン。 https://jirogin.com 32 32 136348803 『テニスの王子様』アニメと原作のストーリーが全然ちがう!アニオリ回も超面白い https://jirogin.com/2018/12/18/tenivide/ https://jirogin.com/2018/12/18/tenivide/#respond Tue, 18 Dec 2018 03:15:12 +0000 https://jirogin.com/?p=2810  

15年前、『テニスの王子様』に影響されテニスを始めたジロギンです。

 

2000年代前半に、世の中の子供たちをテニス界に引きずり込んだ名作『テニスの王子様』。私も引きずり込まれた一人です。

アニメをきっかけで『テニスの王子様』を知り、アニメにもテニスにも熱中しました。

 

この伝説のテニスアニメがAmazonプライムビデオで、全話フルで見られるのです!

私はプライム会員に登録しており、Amazonプライムビデオも利用できるのですが、『テニプリ』が全話見れることを知り、大興奮してしまいました!(そして全話見てしまいましたよ)

 

今回は、Amazonプライムビデオで『テニスの王子様』が全話見られることと、アニメと原作で大きく違うストーリーについてお話ししたいと思います。

 

この記事はこんな人におすすめ

✔︎『テニスの王子様』にはまっていて、もう一度アニメを見たい人
✔︎『テニスの王子様』を原作しか知らない人
✔︎『テニスの王子様』の推しキャラの動く姿が見たい人

Amazon Prime Videoで『テニスの王子様』アニメ全話見れる!

Amazon Prime Video』は、Amazonプライム会員が利用できる動画サービスです。

アニメや映画、ドラマなどが多数配信されており、Amazonプライム会員であれば月額400円(税込)、年間3,900円(税込)で見放題です。

 

Amazonプライムビデオには、『テニス王子様』のアニメが全話収録。

スマホで見ても、テレビとほぼ同じ画質で見ることができます!

出典:Amazonプライムビデオ

 

スマホだとこんな感じです。

出典:Amazonプライムビデオ

青春を『テニスの王子様』に影響されながら生きてきた90年代生まれたちにとって、思い出をもう一度味わえるチャンスとなるでしょう!

 

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『テニプリ』はアニメと原作でストーリーが全然違う!

コーチ

「原作を知ってれば、アニメを見なくても良くない?」

と思うかもしれません。基本的にマンガ原作のアニメは、原作通りにストーリーが進みます。

アニメオリジナル回があっても、本筋となるストーリーは変わらないはず。

 

しかし、『テニプリ』という作品においてはこの常識が通じません。

アニメと原作で、ストーリーもキャラ設定もぜんぜん違うのです!

原作を知っていてもアニメではぜんぜん違うストーリーが楽しめます!

 

アニメと原作の違い

出典:テニスの王子様 8

では、見たことない方への過度なネタバレにならない程度に『テニスの王子様』のアニメと原作との違いについて紹介していきましょう。

 

特に関東大会編以降は、ストーリーが大きく異なります。

 

手塚が九州ではなくドイツへ治療に行く

関東大会1回戦。青学の対戦相手は、過去にリョーマや桃城と因縁のある跡部景吾が率いる氷帝学園。

 

2勝2敗と互角の勝負が続くなか行われたシングルス1は、手塚と跡部の部長対決に。全国トップクラスの2人の試合は2時間以上に及び、作中通しても名勝負と語り継がれる一戦です。

 

この勝負の結果、手塚は跡部の策略にはまり肩を負傷。このままテニスをすれば選手生命が終わってしまう可能性もあることから、長期の治療に移ります。

原作だと、手塚は九州にある医療施設で肩の治療とリハビリを受けることになるのですが、アニメだとドイツに行きます。

 

氷帝の監督、榊先生から竜崎先生にドイツの医療施設を勧められ、手塚はそこに行くことを決心。九州とドイツ・・・めちゃくちゃ違いますよね。

おそらく榊先生的に、部員である跡部が手塚を負傷させた罪悪感からの提案だったのかもしれませんね。

原作だとかなり冷徹な榊先生ですが、アニメだと人間らしさ(?)が補われるストーリーもあるのです。

 

リョーマはドイツ語もしゃべれる!

関東大会で優勝した青学レギュラーたちは、手塚への報告とお見舞いを兼ねてドイツへと向かいます。

 

ドイツに到着後、ひょんなことからリョーマと手塚のトレーナーを務める元プロテニスプレーヤーのハンナが勝負をすることに。

試合が終わると、リョーマがドイツ語も話せることが明らかになります。

 

リョーマくん、英語だけでなくドイツ語もできたのね・・・

イケメンで、テニスも上手で、外国語も話せて・・・ハイスペックすぎぃ!

 

しかし、アニメオリジナルの「青学レギュラーがビリヤードをする話」では、リョーマがビリヤードを超苦手としていることが判明します。

 

・・・でもそんなにマイナス要素にならないんだよなぁ・・・

むしろ、完璧なリョーマにも弱点があることに可愛らしさすら感じるんだよなぁ・・・

関東大会2回戦は緑山中ではなく城西湘南中

これは原作とアニメの全く異なる点です。

関東大会2回戦の青学の対戦校は、原作だと緑山中です。青学メンバーが完勝してしまうので印象に残りにくい学校ですが、一応全国大会まで進出しています。

 

アニメだと、2回戦の対戦校が原作だと緑山中に敗退している「城西湘南中」という学校です。

 

城西湘南中は「華村」という若い女性監督のもと、あらゆるデータをもとに訓練されたメンバーを選抜。華村は部員たちのことを「作品」と呼び、まるで実験施設のようなコートで練習させているのです。

 

緑山中と同様、城西湘南中の面々も基本的に青学のことをバカにしています。(昨年全国まで進出している氷帝を倒した青学をなぜバカにできるのか・・・?)。

ですので城西湘南との試合は、青学メンバーが勝つとめっちゃスカッとします!城西湘南のメンバーも、根は悪い子たちではないんですけどね。

 

城西湘南との試合の中でおすすめは、シングルス3の「海堂VS若人」です。

試合前に海堂のことを「自分のショットにスネイクとかいうダサい名前をつけている選手」とバカにしていた若人。

そのことを知り怒りを隠せない海堂ですが、若人のプロテニスプレーヤーのスタイルを完コピする「プリテンダー戦法」に大苦戦します。

 

この試合は結末も含めて、個人的におすすめな一戦です。

 

越前リョーマVS葵剣太郎

関東大会準決勝。青学の対戦校は千葉県代表の「六角中」です。

六角メンバーは顧問の「おじい」が作るウッドラケットを使い、小さい頃から遊びながらテニスを覚えてきた仲良しチーム(必殺技を持っているメンバーがほぼおらず、まだちゃんとテニスをしていたチームでもあります)。

 

これは原作もアニメも同じですが、シングルス3の試合が違います。

原作だと青学は海堂、六角は1年生部長の葵剣太郎との試合になるのですが、アニメだとリョーマと剣太郎の試合になります。

両校が誇るスーパールーキー対決になるわけですね。

 

剣太郎もそうなのですが、原作だとリョーマは「こいつはリョーマとライバルになるんだろうな」というキャラとの公式戦をほぼ避けています。

 

  • リョーマと同じ1本足スプリットステップを使える立海の切原赤也
    →草試合でリョーマが勝利して以来、公式戦での試合はナシ
  • 青学でリョーマにボールをぶつけられた山吹の千石清澄
    →リョーマは亜久津との因縁があって千石どころではなかった
  • 六角のスーパールーキー・葵剣太郎
    →剣太郎はリョーマと戦いたがっていたが、海堂と戦うことに
  • 西のスーパールーキー・金ちゃん
    →リョーマと金ちゃんまで試合が回らず、1球勝負をしただけ

 

リョーマのライバルポジションで、全国大会までに戦ったキャラっていうと、氷帝の跡部と山吹中の亜久津くらいでしょうかね。

リョーマも「こいつと戦いたい」と思わなければ、公式戦で戦えないみたいですね。

 

原作だとこんな感じなのですが、アニメだとリョーマVS剣太郎の勝負は描いてくれます。

 

青学VS氷帝の練習試合

関東大会決勝を前に、山ごもりの合宿を始めた青学レギュラーたち。

厳しい練習を切り抜けた青学レギュラーたちは、最後に宿敵である氷帝との練習試合に挑みます。

 

この話自体、完全にアニメオリジナルです。対戦するメンバーもオリジナル。

  • 菊丸VS樺地
  • 乾VS日吉
  • 大石VS宍戸
  • 不二VS忍足
  • 桃城VS向日
  • 河村VS鳳
  • 海堂VSジロー
  • リョーマVS跡部

リョーマと跡部は全国大会で戦うものの、他の対戦カードはゲームでしか見られないものですね!

各メンバーの成長が見られる、面白いアニオリ回です。

 

個人的に面白いのは「菊丸VS樺地」の一戦です。

相手の技をなんでも真似てしまう樺地。樺地は猫のように柔軟でコート内を飛び回る菊丸のアクロバティックプレーを真似できるのか・・・?(ヒント:この話のタイトルは『翔べ!樺地』です)

 

立海大メンバーの設定や技が全然違う!

『テニスの王子様』は、原作よりもアニメの方が先に進んでしまった珍しい作品です。

関東大会決勝からは、原作と全く設定が違います。

特に違いがあるのは立海大付属中の一部メンバーと試合内容です。

 

  • ダブルス1:桃城・海堂VS丸井・ジャッカル
    →試合前に海堂と桃城は、川で溺れた犬を助け体力を使いまくっているけど接戦に。ブン太がケーキを食べるのは、試合に使ううエネルギーを補給するため。ジャッカルが坊主なのはブラジルでテニスを教えてくれたコーチの影響
  • ダブルス2:菊丸・大石VS仁王・柳生
    →菊丸と大石が大事な局面で大げんかを始める。そして仁王は「人のクセや素質を見抜く天才」で、ゴルフ部にいた柳生の才能を見抜いてテニス部に勧誘。柳生の必殺技は「レーザービーム」ではなく「ゴルフ打ち」
  • シングルス3:乾VS柳
    →ほとんど原作と同じ
  • シングルス2:不二VS切原
    →不二の目が一時的に見えなくなるアクシンデントは起きないが、赤也にマジギレして強くなる。赤也は「無我の境地」にならない
  • シングルス3:真田VSリョーマ
    →立海メンバーは真田以外、部長・幸村のお見舞いに行ってしまう。真田の必殺技に名前なし

 

試合の順番や出場するメンバーは変わりないのですが、原作と試合内容がかなり違います。

原作を知っていても、「もう1つの関東大会決勝」として楽しめます。

 

 

「関東大会編」の後は「ジュニア選抜編」へ

出典:テニスの王子様 11

 

原作では関東大会が終わった後に「全国大会編」に突入します。

しかし、アニメで関東大会が終わった時点で、原作では全国大会編を描いていませんでした。

 

そのため、アニメでは完全オリジナルストーリーとなる「ジュニア選抜編」に。

過去に青学と戦ってきたライバル校から代表選手が選ばれ、合同合宿をすることになります。

 

最終的に、ジュニア選抜で集まったメンバーの中からさらに精鋭を決めて、「アメリカ代表チーム」との対決。

リョーマに恨みを抱き、戦いたがっている少年・ケビンなどアメリカのジュニアプレーヤー達との激闘を繰り広げることになるのです。

 

ここからは完全アニオリ回なので、原作無視のとんでもないストーリーがみられます。

『テニプリ』は原作だけでなく、アニメ後半もなかなかぶっ飛んでいるのです。

 

個人的に一番ぶっ飛んでるなと感じたのは、山吹中の千石清澄さんがテニスの上達を目指して、ボクシングを始めたことです。

何を言っているのかわからないかもしれませんが、テニス上達のためにボクシングを始めてしまうのです。

 

結果、千石さんは「動体視力や筋力の向上」「1ゲームを3分(ボクシングの1ラウンドと同じ時間)で終わらせるクセがつく」という謎の能力を身につけ、アメリカチームと戦うメンバーに選ばれます。

 

原作とはまた違った方面でぶっ飛んだ展開が見れるのは、アニメだけ!

 

手塚VS不二の勝負が熱い!

出典:テニスの王子様 15

私が一番オススメしたいエピソードは、アニメ終盤の「手塚VS不二」の戦いです。

ジュニア選抜終了後、青学では全国大会に出場するメンバーを決める校内ランキング戦を行います。

そこで、青学最強と言われてきた手塚と、青学No.2の天才・不二が始めて本気で戦うのです。

 

原作だと、手塚のプレースタイルをコピーした仁王と不二が戦いましたが、本物の手塚と不二の戦いはありませんでした。

手塚と不二のどっちが強いのかは「新テニスの王子様」までわからずじまいだったんですよね。

原作ファン待望の一戦は、アニメだとしっかり3話に渡って描かれています。

 

このエピソードは、手塚ではなく不二の成長エピソードです。アニメでも原作でも、関東大会で赤也と戦うまでほとんど苦戦したことのなかった不二。

底知れぬ強さを見せてきた不二でしたが、彼自身は「勝敗に執着できない」という悩みを抱えていました。

本当はもっと強いのに、自分自身の性格がその才能を押し込めてしまっていたのです。

 

原作での不二の全力は、全国大会準決勝の四天宝寺中・白石との一戦で垣間見ることに。追い詰められたことをきっかけに、試合への執着心を発揮するのです。

 

アニメだと、このきっかけとなるのが手塚と不二との戦いです。不二は手塚との戦いで、ついに本気を出します(ちなみにこのエピソードは、アニメの最終回間近です。不二先輩、もっと早く本気出してくれても・・・)。

 

でもこのエピソード、めちゃくちゃ感動するのでぜひ見て欲しい!

不二ファンでも手塚ファンでなくとも感動する一戦ですよ!

 

南次郎が試合を見に来てくれる

アニオリ・・・と呼ぶほどのものではないのですが、見逃せない点があります。

それは、リョーマの父・南次郎が大会の決勝戦になるとリョーマの試合を見に来てくれることです。

都大会と関東大会決勝に来てくれます。

 

原作だと南次郎は、全国大会決勝に来てくれるものの、基本リョーマの大会結果には無関心。

成長を期待してはいるものの、月刊プロテニスの井上さんから結果を聞くことばかりでした(ちなみに原作での井上さんと芝さんは、地区大会から取材してきて青学の全国大会の試合には全く姿を見せないという暴挙に)。

 

アニメだと、リョーマに冷たく接しているように見えてちゃんとお父さんをやっている南次郎。

この点も、本当の中学生のお父さんを描いているようで、良いポイントだなと感じました。

 

実際もっと違うポイントはあるのですが、全部ピックアップしたら長くなりすぎてしまうので、ここまでにしておきます。

全然違うので、原作しか知らない人や、昔アニメを見ていたけど忘れてしまった人には超オススメです!(私は休日、8時間くらいぶっ通しで見ちゃいました)

 

『テニプリ』はアニオリ回も面白い!

「原作と違うアニオリ回はだいたい微妙。やっぱ原作がNo. 1」

という意見も多いです。で、実際に他の作品を見るとその通りな事も多いんですよね。

 

でも『テニプリ』のアニオリ(アニメオリジナル)回はめちゃくちゃ面白いです。

 

特に面白いのが、青学メンバーの練習以外のストーリーです。

原作だと、青学メンバーの私生活ってあまり描かれていないんですよね(描かれても数コマくらい)。

アニメだと、1話使ってリョーマと桜乃のデートシーンを描いたり、リョーマと桃城がハンバーガーを食べに行くシーンを描いたりと、原作でなかった部分を補完してくれています。

 

ファンが想像で補っていた部分までアニメは描いてくれているので、原作しか知らないのはもったいないです!

しかも、『テニプリ』は作者の許斐剛先生がアニメスタッフ(声優さんなど)と仲がいいこともあり、アニメの設定を原作に活用している部分もあります。

アニオリ要素も一部は「正史」になっているんですよね。

 

原作ファンこそむしろ「もう1つのテニスの王子様」としてアニメを見てほしい!絶対に見てください!

 

『全国大会編』や『新テニスの王子様』は見られない

Amazonプライム会員がAmazonプライムビデオで見れるのは、『テニスの王子様』のアニメのみです。

劇場版や『全国大会編』『新テニスの王子様』などは見れないので注意してください。

 

でも、Amazonプライム会員になる価値は十分あると思います。

『テニスの王子様』のアニメは、YouTubeだとフルで見ることがほとんどできません。

違法アップロードされたものはほとんど削除されているんですね。

フルで見ようと思ったら、レンタルビデオショップでDVDを借りるかAmazonプライムビデオで見るのがベストでしょう。

 

ただレンタルするのは手間がかかって面倒です。一方、Amazonプライムに登録すればプライムビデオアプリからいつでも見られる事を考えると、とても便利です(つい見すぎちゃいますがね)。

特に、当時『テニスの王子様』にどハマりしていた人だったら、登録必須だと思います(今見ても超おもしろいですよ)。

 

Amazonプライム会員については、こちらからご覧ください。

 

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本格テニス漫画「BREAK BACK」2巻レビュー!新キャラ登場で大興奮! https://jirogin.com/2018/08/09/breakback2/ https://jirogin.com/2018/08/09/breakback2/#respond Thu, 09 Aug 2018 11:24:05 +0000 https://jirogin.com/?p=2536  

テニス漫画大好きなジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

以前、当ブログでも紹介しました、プロ手に選手が描く本格テニス漫画

「BREAK BACK(ブレークバック)」2巻

が発売されました!

 

 

実際に読んでみたのですが・・・

先のストーリーが超気になる展開が満載!!

楽しくて、あっという間に読み終わってしまいました!

 

テニス部を作り上げていくという、大変だけど学生だからこそ味わえるワクワク感!

自分と目標を共にする仲間が増えていく期待感!

 

これらをビジビシ感じられる1冊です!

今回は「BREAK BACK」2巻を読んだ感想と見どころを紹介します!

この記事のポイント

✔︎新キャラクター登場!
✔︎仲間探しに大興奮!
✔︎主人公・紗季の変化!

 

「BREAK BACK」の簡単なあらすじ

主人公・上条紗季(かみじょうさき)は、元世界ランキング7位の女子テニスプレーヤー。世間からは天才と称され(そして美人)、世界ランキング1位にも手が届きそうな勢いで活躍しました。

 

 

しかし怪我をきっかけにプロを引退。その後、数年間ギャンブル漬けの日々を送っていたのです。

 

その最中、紗季は裏カジノで謎の男にはめられ、1億円の借金を負うことに。

借金を返す条件として、大会に出場するメンバーもそろっていない成陵高校テニス部のコーチとなって、全国大会優勝を果たすことを突きつけられてしまいました。

 

多額の借金を返すために紗季は、テニス歴9年ながらも初心者同然の丸山瑛士(まるやまえいじ)、運動神経抜群ながらもテニス未経験の五十嵐涼平(いがらしりょうへい)と共に、全国大会優勝を目指し始めました。

 

「BREAK BACK」2巻を読んだ感想

1巻の時点では、ストーリーの大きな展開は少なかったんですね。

登場人物や設定の説明が多かった印象です。

 

プロテニス選手が描くテニス漫画『BREAK BACK』1巻の感想
作者もプロテニス選手という斬新なテニス漫画「BREAK BACK」を紹介します!

 

でも、2巻からはストーリーが大きく動き出します!

新しいキャラクターたちが登場し、今後の展開に関わってきそうな感じがしまくりです!

またですね、この新キャラクターたちが、いいキャラなんですよ・・・

境遇にものすごく共感できたり、どれほど成長するのか気になったり・・・

2巻を楽しみながら、3巻も読みたくなってくる!そんな感想を抱きました!

 

「BREAK BACK」2巻は仲間探しがメイン

「BREAK BACK」2巻は、成陵高校テニス部の新しい部員を探すことがメインのストーリーです。

テニス漫画だと、「仲間探し」をする作品ってあまりないんですよ!

 

大ヒットしたテニス漫画といえば「テニスの王子様」「ベイビーステップ」がありますよね?

この2つは、すでに出来上がっている部活や養成スクールに主人公が参加するところからストーリーが始まります。

 

一方で「BREAK BACK」は、主人公たちが所蔵する組織作りから始めています。

同じ「学生のテニス」をモチーフにしていても、これまでのテニス漫画とは違ったアプローチで描かれているんですね。

(そもそも主人公がコーチだったり、多額の借金を負っていたりとスポーツ漫画でも珍しい設定ですが・・・)

 

だからこそ先が読めない!

ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、それすらも読めない点に、興奮してしまうのです!

 

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「BREAK BACK」2巻の見どころ

ここからは、「BREAK BACK」2巻の見どころについて、できる限りネタバレしないように紹介していきます!

 

新キャラクターに注目!

2巻に登場する2人の新キャラクター

「大城零(おおしろれい)」

「河野裕太(こうのゆうた)」

の2人に注目です!

この2人をメインにした話が、2巻に収録されています!

 

大城零(おおしろれい)について

零はかつて「天才テニスプレーヤー」と呼ばれた成陵高校の男子生徒です(しかもイケメン)。

小学生時代に、ジュニアの大会でシングルス全国優勝、しかも予選から優勝まで1ゲームも落とさないという快挙を達成しました!

いや、快挙というか・・・どんなに強くても超絶ムリな記録ですね!

小学生の大会に錦織圭選手が出場すれば話は別ですが笑

 

零は将来を期待されたプレーヤーでしたが、全国優勝後にテニスをやめてしまった模様。

頑張りすぎたことによる「燃え尽き症候群」かと噂されていましたが、本当の原因は、零と当時のコーチとの間にあった問題にありました。

 

成陵高校のテニス部には入部していなかった零でしたが、幼馴染の有坂ゆずき(ありさか)のはからいで紗季と対決することに!

かつて天才プレーヤーと呼ばれた紗季と零!

果たして勝負の行方は・・・!?

 

零の過去は、コーチと選手とのすれ違いがテーマとなっています。

厳しいスポーツの世界は、「コーチの言うことは絶対」という文化がまだ根付いていますよね。

そのあり方について考えさせられる、感動するストーリーです!

 

河野裕太(こうのゆうた)について

河野も零と同じ成陵高校の男子生徒です。

ただ、零とは違い河野はテニス未経験者。さらに言うと、どの部活にも属していません。

しかし、身長194cmで体格もがっしり。確実にスポーツに向いているフィジカルをしています。

 

見かけだけでなく、スポーツのセンスも抜群。

作中では、野球経験がほぼないにもかかわらず、投げたボールは軽く140km/hオーバー!野球部員ですら三振を取られてしまう才能を見せました!

甲子園出場校のピッチャー並ですね・・・センスありすぎますわ笑

 

河野を見た紗季は、

「194cmの身長から叩き下されるサーブは、想像を絶するほど速いだろう!」

と考え、テニス部入部を条件に、河野に野球勝負を挑みます。

紗季は自信満々にバッターボックスに立ち、河野の豪速球に立ち向かうのでした・・・!!

 

河野は零ほどの深掘りはありませんでした。しかし、個人的に身長が高くて、パワーのあるキャラが大好きなもので、気になって仕方がないです!

漫画で、河野のようなキャラが登場するとめちゃくちゃ興奮するんですよね!(もちろん、漫画として興奮するってことですよ!)

 

紗季の心情の変化

零と河野のシーンが目立ちますが、主人公・紗季の見せ場もたくさんあります!

パチンコをしたり、えらそうだったりする紗季ですが、読んでるうちに可愛さに心を惹かれて・・・

特に紗季の心の変化に注目ですね!

 

1巻時点での紗季は、成陵高校テニス部を全国優勝に導くことは、多額の借金を返すためでしかありませんでした。

しかし、部員たちの頑張りを見ていくうち、紗季の心情に変化が訪れます。

 

まだ紗季自身気がついていないようですが、紗季の目的が「全国優勝」そのものに向き始めているのです。

ちょっと冷たい部分があり、最初は部員たちを見下すことの多かった紗季。

そんな彼女の変化が垣間見れるシーンが多く、「BREAK BACK」は部員たちだけの成長を描いているんじゃないんだな、と私たち読者も気づかされます!

 

いろんなキャラクターが登場しますが、やはり主人公である紗季の変化が一番気になるところです。

 

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まとめ:テニス経験者も未経験者も楽しめる

「BREAK BACK」は、テニスをテーマにした漫画ですので、「漫画ならではのとんでもないシーン」もあります。

ただ、作者のKASAさんがプロ経験のあるテニスプレーヤーですので、一見とんでもないシーンでも、テニスの技術や理論などで解説が入ります。

私のようなテニス経験者だと「なるほどな!」と理解できて、より作品を楽しめるでしょう!

 

テニスをやったことがない方でも、コメディシーンやキャラクターたちが努力する姿、紗季のかっこよさに心動かされますよ!

漫画としても面白い作品です!

 

ぜひ、1巻から合わせて読んでみてください!

 

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【テニスの王子様】山吹中・ジュニア選抜の千石清純とは一体何だったのか? https://jirogin.com/2018/06/15/sengoku/ https://jirogin.com/2018/06/15/sengoku/#respond Fri, 15 Jun 2018 12:02:05 +0000 https://jirogin.com/?p=2120  

今回は、ど〜しても考察したかった、『テニスの王子様』の人気キャラクター・千石清純(せんごくきよすみ)さんについて書きました。

 

前評判はすごく良かったのに、いざ試合をしてみたらそんなに強くなかった千石さん・・・

 

千石清純とは一体何だったのか?

 

考察したいと思います!

 

千石清純(せんごくきよすみ)とは?

出典:テニスの王子様11巻151P/許斐剛

 

私立山吹中学校 男子テニス部の3年生です。

オレンジ色の髪の毛で、性格は陽気。

他校の女子の中に可愛い子がいないか探す様子は、中学生男子らしさがありました。

 

山吹中テニス部顧問の伴田先生(伴爺)からは「エース」と呼ばれていました。

作中時間の前年度、「関東ジュニア選抜」の誘いを断った青学の部長・手塚の代わりに、千石さんが選ばれた過去があります。

 

団体戦ではシングルス3を務めることが多かったです。

山吹中はダブルス1、2ともに全国クラスで、都大会や関東大会では、ダブルスが2勝した状態でシングルスに試合が回ってくることがほとんど。

そこで、千石さんがシングルス3で出場して相手選手を倒し、山吹は団体戦として勝利する、というパターンができていました。

 

千石さんは強運の持ち主でもあり、サーブ権を決めるトス(ラケットをくるくる回して裏表を当てる)は一度も外したことがありません。
その強運から「ラッキー千石」とも呼ばれています。

 

千石さんは小柄ですが、攻撃的なストロークに加え、ダンクスマッシュなど、アクティブなプレーを中心に戦います。

 

得意技は「虎砲(こほう)」

高く上げたトスをジャンプしながらサーブし、相手サービスコートのセンターに叩き込む一撃必殺の技。
体を思い切り使った「虎砲」は目にも止まらぬスピードを発揮し、サービスエースを量産します。

 

強運や「虎砲」以上に千石さんの武器となっているのが「動体視力(動いているものを正確に見切る力)」です。

青学ではリョーマと菊丸が動体視力に優れていますが、千石さんはそれ以上。
スピードボールがコマ送りに見えたり、相手の動きを見切ってコースを打ち分けることまでできます。

 

千石さんのプロフィール

学校 私立山吹中学校 3年3組14番
身長 170cm
体重 59kg
血液型 O型
利き腕
足のサイズ 27.5cm
視力 左右とも1.5
誕生日(星座) 11月25日(射手座)
得意技 虎砲
プレイスタイル オールラウンダー
得意科目 国語・数学・技術
苦手科目 歴史(特に年号)
良く訪れる学校スポット 食堂
出身小学校 山吹第一小学校
おこづかい使用例 占い雑誌
座右の銘 当たるも八卦当たらぬも八卦
好きな食べ物 お好み焼き・もんじゃ
趣味 占い・可愛いこウォッチ
好きな色 ラッキーカラーで色々
好みのタイプ この世の女の子全部
行きたいデートスポット 観覧車にのること
いま一番欲しいもの アガスティアの葉
日課 朝のテレビの占いチェック・眉毛のお手入れ
苦手のもの(事) くすぐられる事
テニス以外の特技 簡単な手品・ラクロス

 

かなり強そうだった「ジュニア選抜の千石さん」

千石さんが都大会編で登場した時は、かなりの強キャラ感を出していました。

 

千石さん初登場時は、リョーマが打っていたゴム紐つきテニスボールが飛んでくるギリギリの位置を見切り、動体視力の高さを見せつけてきました。

(結局、ラケットを左手に持ち替えたリョーマのショットを見抜けず顔面にぶつかり気絶)

 

都大会が始まった時に、桃城の話で千石さんが昨年の「関東ジュニア選抜」に選ばれた経歴を持つことも明らかになりました。

 

「関東ジュニア選抜」は、原作だとその実態が明らかにならないままでしたね(アニメ版だとオリジナルストーリーとして描かれました)。
おそらく、関東の強豪校から優秀な選手たちが集められる強化合宿のようなものだと思われます。

 

昨年の参加者は、立海大の真田、柳、氷帝の跡部など、全国区プレーヤーばかり。
その中に千石さんも名を連ねていたのです。

 

実際は、手塚が辞退してできた枠に千石さんが選ばれただけでした。

しかし、私たち読者に「千石さんは手塚クラスの実力があるかもしれない」と思わせるには充分な実績だったと思います。

 

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作中での千石さんの戦績(全国大会まで)

強キャラ「感」はすごかった千石さん。
飄々とした性格も、強さ自慢しない感じも、逆にそれが強さの表れだとさえ思えました。

 

実際、作中での千石さんの戦績はどんな感じだったのでしょうか?
振り返ってみたいと思います。

 

1年前の都大会で手塚に敗北

作中時間の1年前、青学と山吹は都大会で戦いました。
戦局は、ダブルス2勝を挙げてた山吹が圧倒的に有利。

 

迎えたシングルス3は2年生だった手塚と千石さんの対戦。
当時から強かった手塚(怪我をしていたのに全国区)は千石さんを倒し、その後の青学メンバーもシングルスでは勝利!

最終的に青学の逆転勝ちとなりました。過去の話で、試合の描写はありません。

 

手塚が対戦相手という、千石さんにとってはアンラッキーすぎる展開になり負けてしまいました。
手塚は中学生キャラの中では最強クラスなので、仕方なかったですね。

 

都大会決勝で桃城に敗北

作中で初めて千石さんの試合描写があったのが、都大会決勝。

シングルス3で青学の2年生、桃城武と戦った時です。

 

千石さんは序盤から桃城の心を大きく揺さぶってきました。

  • 強運でトスを言い当てる
  • 桃城の得意技ダンクスマッシュをやり返す
  • 練習用のラケットじゃガットがゆるくて本気が出せないので、試合用のラケットに変える

などなど・・・

 

桃城もパワーがあり、選手として高い素質を持っています。

しかし、2年生というまだ若い選手で、試合経験は千石さんの方が断然上。
巧妙な試合運びに苦戦を強いられました。

 

挙句の果てに、桃城は怪我をしていた右足をかばったことが原因で、左足のふくらはぎが痙攣を起こし大ピンチに。
千石さんにはこれ以上ない有利な展開となりました。

 

試合は接戦になりましたが、桃城は千石さんの必殺サーブ「虎砲」を4球目くらいであっさりリターン。
さらに、バックハンドの大技「ジャックナイフ」を身につけ、勝利!

 

桃城は青学の中でもそれほど強い選手ではないのですが・・・

ジュニア選抜の千石さんのキャリアに暗雲が立ち込めてきました。

 

関東大会で神尾に敗北

続いて千石さんの試合が描かれたのは、関東大会での不動峰戦。

シングルス2で登場した千石さんは、不動峰中2年生の「スピードのエース」神尾アキラと対戦しました。

 

試合はすでに終盤戦。

神尾は自慢のスピードを生かした攻撃を仕掛けますが、千石さんの並外れた動体視力は神尾の動きを全て見切っていました。

千石さんは神尾の動く方向と逆方向に打つことで応戦。

神尾のスピードを封じ切る素晴らしいプレーを見せつけました。

 

しかし、神尾は新技の「音速弾(ソニックブリッド)」を発動。

超高速のスライスショット「音速弾(ソニックブリッド)」は常人の目では見えないスピードを誇りました。

 

それでも、千石さんの動体視力の前では無力!超高速ショットを見切ります。

・・・見切ったのですが、「音速弾(ソニックブリッド)」はバウンド後にさらに加速するショットだったのです。

 

ショットが見えても、ラケットに当たらなければ意味がない・・・試合の流れは神尾に傾き、千石さんは敗北。

団体戦としても、山吹は不動峰に負けてしまいました。

 

千石さんは2年生相手に連敗・・・2年生は「千石キラー」が多いですね。

 

全国大会でリチャード・坂田に勝つも・・・

山吹中は、関東大会の敗者復活戦でギリギリ全国大会出場を果たしました。

全国大会1回戦は、山形県代表の聖イカロスとの対決。

千石さんの対戦相手は、大会のドローを決める抽選会で手塚の足を引っ掛けようとした男、リチャード・坂田でした。

 

リチャード・坂田は神尾と同じように、スピードタイプだった模様。

速すぎて脚の動きが見えないという謎の現象を武器に千石さんと戦いましたが、

千石さんの動体視力の前には敵わず、返り討ちにされました(試合描写ほぼなし)。

 

山吹中は2回戦に進出するも、次の対戦相手である愛知県代表の名古屋星徳に敗退。

かなりあっさりと千石さんの夏は終わりました(ここも試合描写なし)。

 

千石さんは作中で度々登場しているのですが、試合描写がある中で勝利したのはリチャード・坂田との戦いだけなんですよね。

かなり人気のキャラだと思うので、もうちょっと活躍させてあげても良かったんじゃないかな?と思います。

 

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アニメではボクシングを始める千石さん

『テニスの王子様』は非常に珍しい作品で、アニメの展開が原作を追い越してしまったんですよね。

関東大会の決勝、青学VS立海戦は、出場しているキャラは一緒ですが、使っている技や試合展開はかなり違います。

 

関東大会の後は、あの千石さんの代名詞とも言える「関東ジュニア選抜」がスタートします。完全にアニメオリジナルストーリーです。

各校から選ばれた選手たちが、アメリカ代表の選手たちと戦います。

もちろん千石さんもジュニア選抜の選手の一人です。

 

このシリーズで、千石さんは関東大会の後、テニスではなくボクシングの練習をしていたことが明らかになります。

ボクシングジムに通い、ボクサー並みの動体視力を身につけるためでした。

 

その結果、千石さんの動体視力が良くなっただけでなく、1ゲームを3分(ボクシングの1ラウンドの時間)で終わるクセがつくなど、テニスとボクシングを融合させた戦いを会得したのです。

 

いや、テニスの練習した方が良かったんじゃない!?

って思うかもしれませんが、ボクシングが千石さんを強くしてくれたのです。

テニスの練習をしていたのでは、千石さんの強さには限界があったでしょう。

英断。千石さんの英断した。

 

ちなみに、原作では千石さんがボクシングをしてた設定は特に活かされていないみたいです。

アニメから逆輸入された設定とか技とかも多いんですけどね。

『テニスの王子様』アニメと原作のストーリーが全然ちがう!アニオリ回も超面白い
Amazonプライムビデオで『テニスの王子様』全話見てしまいました!原作とアニメでストーリーが全然違ったので、主な違いをまとめました。

 

千石さんとは一体何だったのか?

登場シーンこそ多かった千石さんですが、試合結果はなかなか良いものとは言えませんでした。

 

千石さんとは一体何だったのか・・・?

強いて言うならば、

 

若手が乗り越える最初の壁

 

でしょう。

 

千石さんは関東の強豪校・山吹中のエース選手。

ジュニア選抜にも選ばれ、他校にも名が知れ渡っています。

 

しかし、プレースタイルや得意技は意外と正統派。超人技の飛び出す「テニヌ」をギリギリやってない人です。

 

千石さんに勝利する=テニスの壁を超えてテニヌの世界に入る

ということだと思います。

桃城や神尾といった、各校の次世代を担う選手が、「テニヌ」の世界に入るための、足がかりとなるのが千石さんなのでしょうね。

 

千石さんは、実際かなり強いんですよ。

どのスポーツでも全国大会に出場して、しかも1勝できるって相当強いですからね。でも、「テニス」の限界はここまでだった。

 

千石さんは若手選手が全国の「テニヌプレーヤー」に通用する力をつけるための壁として、作中で役目を果たしたのだと、私は思っています。

他校の後進育成にまで貢献するとは、さすが千石さんだ。

▼千石さんの登場は都大会編から!▼

 

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https://jirogin.com/2018/06/15/sengoku/feed/ 0 2120
本格テニス漫画「バギーウィップ」1巻&2巻のレビュー https://jirogin.com/2018/06/01/buggy/ https://jirogin.com/2018/06/01/buggy/#respond Fri, 01 Jun 2018 09:00:23 +0000 https://jirogin.com/?p=2027  

弱小テニス少年だったジロギン(@akiramenaiuta)です。

 

先日、新しくテニスの漫画が読みたいなと思い、Amazonで探していました。

そして見つけたのが、

『バギーウィップ』

という漫画です!

「バギーウィップ」とは、テニスの打ち方の名前です。腕をムチのようにしならせてボールに回転をかけ、曲がるようなショットにする打ち方ですね。

 

2017年から月刊アフタヌーンで連載されているテニス漫画なのですが、私は知りませんでした。

読んでみようと思い買ってみたのですが・・・これが面白い!

 

昔の私のような弱小高校生が、テニスの猛特訓をして勝ち上がっていくストーリーで、ものすごくリアルな高校テニス部を描いています!

 

学生時代にテニスをしていた人は、楽しめること間違いなしの漫画ですよ!

今回は『バギーウィップ』1巻&2巻のレビューを書きます!

 

『バギーウィップ』あらすじ

主人公の原田新(はらだあらた)はテニス歴5年の高校1年生。しかし、テニスの実力は初心者同然で、人生で1回しか試合に勝ったことがない。

テニス部では球拾いの毎日。このままでは一生試合にも出られないと感じていたところ、佐倉(さくら)という男と出会う。

 

佐倉はアラタの隠された才能に気がつき、アラタを全国大会に出場させるべく自らコーチを始める。

弱小プレーヤーだったアラタは、佐倉との練習を通して強くなり、強豪プレーヤー達との戦いを繰り広げる・・・

 

主な登場人物

『バギーウィップ』はテニス漫画ということもあり、メインキャラ達の対戦相手などいろんなキャラが登場します。

ここでは、ストーリーに大きくからんでくる3人のキャラクターを紹介します。

 

原田新(はらだあらた)

出典:バギーウィップ1巻7P/大野すぐる

 

主人公。淵ヶ谷高校テニス部の1年生。おとなしくて気弱な性格をしており、いつも緊張したりあせったりしていて落ち着きがない。

小さな時にテレビで見た、世界トッププレーヤーのレナルド・ゴナールという選手に憧れてテニスを始めた。

 

テニス歴は5年なのだが、ほとんど上手くなれず、実力は初心者と変わらない。

テニス部ではずっと球拾いをしているが、テニスが上手くなりたいという気持ちは常に持ち続けてきた。

 

ショットのスピードも、コントロールも全くダメダメだったが、足の速さだけは人並みはずれた才能を持っていた。

その才能に気が付いた佐倉は、アラタの足の速さを武器にしたテニスを教え込む。佐倉との出会いが、アラタの本当の才能を目覚めさせるきっかけになった。

 

佐倉(さくら)

出典:バギーウィップ1巻50P/大野すぐる

 

アラタと同じ淵ヶ谷高校に通う2年生。アラタとは違い強気な性格をしている。

先輩に対して生意気な態度をとったり、他の選手を悪く言ったりしても、本人は気にするそぶりもない。

 

1年前に淵ヶ谷高校が全国大会に出場できたのは、当時1年生だった佐倉がいたからだった。

佐倉は当時からすでに日本ジュニアテニス界でトップの実力者だった。

その強さは、弱小テニス部だった淵ヶ谷高校でも、佐倉1人がいるだけで県大会で優勝してしまうほど。佐倉に負けた選手も多く、高校テニス界では有名人。

 

県大会優勝後、佐倉は全国大会には出ず、プロに転向してしまう。しかし、怪我が原因で引退に追い込まれてしまった。

佐倉自身はテニスが出来ない状態だが、アラタとの出会いにより佐倉もまた、テニスに目覚める。

 

佐倉はアラタのコーチとなり、ともに全国大会出場を目指し始めた。

 

白田(しろた)

出典:バギーウィップ1巻16P/大野すぐる

 

アラタの親友で高校1年生。同じくテニス部。アラタとは子供の頃からの友達。

白田はテニスの才能に恵まれていた。ネットプレーを得意とするサーブ&ボレーヤーで、すでに県内で2位の実力を持つ。

 

白田はアラタの理解者であり、テニスも一緒に練習してきた仲間である。だからこそアラタにテニスの才能がないことにも気がついていた。

白田はそのことを口に出さなかったが、白田とアラタの実力の差は大きく、アラタは白田に勝ったことがない。それどころか、1ゲームも取れないほどボロ負けしていた。

 

白田は、佐倉との猛練習で上達しているアラタを次第に認め始め、白田もアラタの練習に付き合うなど、良い親友としてアラタを支えてくれている。

 

『バギーウィップ』1巻の感想

まずは1巻を読んでみた感想です。

1巻には第1話〜第4話まで収録されています。月刊誌での連載のため、1話あたりが長く、けっこうボリュームがありますよ。

 

弱小主人公にめちゃくちゃ共感できる

スポーツ漫画は2パターンに分かれると思います。

「最初から主人公が強いパターン」「主人公が弱いところからスタート」の2つです。

『バギーウィップ』は「主人公が弱いところからスタート」のパターンですね。

 

主人公のアラタは、個人的にめちゃくちゃ共感できます。

・テニスを上達させたいけど、なかなか上手くいかない
・周りには才能のある選手がたくさんいる
・自分は勝てないんじゃないかと不安になる

まるで高校生の時に私のようです。私もこんな気持ちで部活をしていました。

弱小プレーヤーは常に不安やビビリと一緒に生活してるんですよね・・・

出典:バギーウィップ1巻17P/大野すぐる

 

アラタを見ていると、「そうそう。当時こういう気持ちだった」と懐かしい気持ちになりながら読めます。

アラタが強くなると、自分までテニスが上手くなった気がして、読んだ後の満足感がスゴイです!

 

テニス部の練習シーンがリアル

『バギーウィップ』は高校のテニス部が舞台です。

練習風景がかなりリアルで、ここも共感できるポイントですね。

 

走りこみ練習をしたり、素振りをしたり、体幹トレーニングをしたりなど、本当にテニス部でやっている練習のシーンが多いです。

テニス漫画だとこういう地味な基礎練習シーンはカットされがちです。『バギーウィップ』では、むしろ練習シーンにフォーカスして書いている感じですね。

実際にテニスの練習に使えそうなものもあります。

 

それだけでなく、ボール拾いをしたり、先輩の荷物を持ったりなど、ここら辺もリアル・・・こういう雑用も部活では「練習のうち」なんですよね泣

この点も、懐かしいと思える点です。

出典:バギーウィップ1巻36P/大野すぐる

 

佐倉がかっこいい

正直言うとですね、1巻は

「主人公のアラタが何考えてるのかよくわからん・・・」

って感じると思います。アラタの心理描写が少ないです。

 

アラタは佐倉から、アラタ自身も気がついていない才能を伸ばすトレーニングをやらされます。だからアラタはただ佐倉のいうことに従ってるだけなんですよね。

セリフも、佐倉が8〜9割くらいしゃべってます。

 

佐倉は最初、「なんだコイツえらそうに!」とちょっと腹が立つくらい上から目線です。

でも、アラタへのアドバイスや練習メニューが適切で、現実でもやったほうがいいものばかりなんですよ!それを自信満々に言うので、めちゃくちゃかっこいい!

出典:バギーウィップ1巻101P/大野すぐる

(この佐倉は首がめっちゃ長い。というか登場人物みんな首長いです)

 

だんだんと佐倉の印象が

「何この有能コーチ・・・素敵!私もこういうコートが欲しい!」

って感じに変わってきます。

1巻は完全に佐倉を見るための巻ですね。

でも2巻からは主人公のアラタの活躍シーンが増えますよ!(佐倉の見せ場が減るとは言ってない!)

 

▼1巻ご購入はこちら▼

 

『バギーウィップ』2巻の感想

続いて2巻の感想です!5話〜9話が収録されています。

2巻からはついにアラタの試合が始まります。地区予選と、関東大会県予選の初戦までが描かれています。

 

全国大会前のまだ本番とは言えない試合が続きますが、佐倉のアドバイスが効果を発揮し、アラタの才能が産声をあげます。

 

無名のアラタが勝ち上がる快感

アラタは1年生で、過去の実績もない無名選手です。しかもアラタは気弱ですし、初戦の対戦相手からもナメられちゃうんですよね。

試合を見ている周りの人たちも、最初はアラタが負けるだろうと予想してました。

アラタ自身も相手にビビってしまって、逃げ腰になってしまっていたんです。

 

でも佐倉だけは、アラタが猛特訓で相手よりもとっくに強くなっていることを知っていました。

佐倉の想像通り、アラタは試合に勝利し、その後も勝利を重ねます。

出典:バギーウィップ2巻71P/大野すぐる

 

現実のスポーツ大会でも、無名の選手が有名選手を倒して大活躍すると一気に盛り上がりますよね?

『バギーウィップ』を見ていると、それに近い快感と言いますか、気持ちの高ぶりを感じます!

漫画を読んで、久々に興奮しましたね!これはやはり主人公のアラタに共感できるからこそ感じるのだと思います!

 

頭脳プレーがかっこいい

足は猛烈に早くても、強いショットを打てるわけではないアラタ。

そんなアラタが勝つには、足はもちろん、頭を使ったプレーをするしかありません。

 

アラタが勝てるための作戦を考えるのが・・・佐倉です!

やっぱり佐倉が超有能なんです!対戦相手がどんなプレーをするのか見抜き、対策を事前に練ってくれてるんですよ。

出典:バギーウィップ1巻166P/大野すぐる

 

その作戦を実行するのがアラタなので、アラタの見せ場は多いです。

でもよく考えると、「アラタが勝てる作戦を考えた佐倉がすごいんじゃね?」って結果になります。

佐倉の頭脳プレー(というかアドバイス?)がかっこいいです。

 

アラタと佐倉の信頼関係が熱い

1巻と2巻の最初の段階だと、アラタは佐倉のことを信頼しきれてない感じがします。

佐倉のアドバイスや練習メニューに対して、「なぜこんなことをするの?」と疑問を感じています。

 

しかし、公式戦に出てみて、アラタは佐倉の練習が自分にとって一番役に立つ練習だったのだと実感。佐倉のことを信頼し始めるのです。

出典:バギーウィップ2巻35P/大野すぐる

 

理想的なコーチと選手の関係だなと思います。

選手がただ単にコーチの言うことを何でも聞くのではなく、きちんと信じて従っている関係は、スポーツをする人たちの憧れだと思います。

 

アラタと佐倉の関係が、心を熱くさせてくれます。テニスがやりたくなってきますよ!

 

▼2巻ご購入はこちら▼

 

まとめ

『バギーウィップ』1巻と2巻は、「佐倉かっけぇぇぇぇ!」なシーンが多いですね。

主人公のアラタの活躍は3巻以降といったところでしょうか?

 

佐倉のセリフはテニスのアドバイス的な部分が多いのですが、実際にやってみたくなるものばかりです。

私もテニスをしているので、自主練習に取り入れたくなるものがありました。

 

学生時代の部活の興奮を思い出す『バギーホイップ』!

ぜひ読んでみてください!

 

▼ご購入はこちら▼

 

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https://jirogin.com/2018/06/01/buggy/feed/ 0 2027
【テニプリ】立海大・切原赤也のナックルサーブは現実でも打てる? https://jirogin.com/2018/05/08/aka/ https://jirogin.com/2018/05/08/aka/#respond Tue, 08 May 2018 12:10:06 +0000 https://jirogin.com/?p=1798  

全国区テニスプレーヤーを目指しているジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

「テニスの王子様」に登場するキャラクターに、切原赤也(きりはらあかや)がいます。

最強の中学校「立海大付属中テニス部」で2年生にしてレギュラーになった強キャラです。

 

赤也の必殺技に「ナックルサーブ」という技があります。

後で説明しますが、とっても非人道的なサーブです。テニス選手として、やっちゃいけないサーブです。

いや、やっちゃいけないっていうか・・・ナックルサーブって打てるんだろうか?

 

ということで今回は、

切原赤也のナックルサーブは現実でも打てるの?

ということについて考えたいと思います。

 

切原赤也(きりはらあかや)とは?

全国の中学校の中で、誰もが最強と認める王者「立海大付属中テニス部」。

レギュラー選手全員が全国区(全国大会でも強豪の選手)というぶっ壊れ性能の中学です。

 

赤也はその立海大の中で「2年生エース」として活躍しています。若くて才能のある選手ですが、立海大では未熟者扱いされています。

 

しかし、赤也の強さの根本にはラフプレーがあります。相手選手にボールをぶつけ、病院送りの深刻なけがを負わせて勝利を重ねてきました。

さらに、気分が高まると目が真っ赤に充血し、プレーもより攻撃的になります。

極め付けは「ワカメ野郎」という言葉がきっかけで発動する「デビル化」。赤也の体が真っ赤になり、相手を血まみれにするほどの勢いでボールをぶつけます。

 

赤也のプレーはテニスプレーヤーとしてやってはいけないものです。

現実ならば先輩や顧問の先生がブチ切れで、退部させて心理的なカウンセリングを受けさせるレベルでしょう。

しかし、勝利のために手段を選ばない?立海大テニス部は、赤也のラフプレーを黙認しています(ていうか「テニスの王子様」の世界のテニス、いやテニヌでは「KO勝利」が認められてます)。

 

ナックルサーブとは?

赤也のラフプレーの原因ともなっているのが、ナックルサーブ

特殊な持ち方でボール握ってトスを上げてサーブを打ちます。すると普通にサーブを打った時とは異なるバウンドをするのです。

 

ナックルサーブのバウンドする方向は赤也以外わかリません。

赤也は偶然を装ってナックルサーブを相手のヒザや顔面にぶつけ、けがを負わせてきました。

 

赤也のサーブのスピードが何キロかはわかりませんが、おそらく時速130〜150キロくらいは出てそうです。

そんなサーブが何回も体に当たればどうでしょう・・・痛くて試合続行不可能になってしまいます。ひどい話ですね。

 

ナックルサーブは実際に打てるのか?

では、赤也のナックルサーブは実際に打てるのでしょうか?

考えてみようと思います。

 

結論としては「無理無理無理無理!」

はい無理です。打てません。

夢を壊すようなことを言ってすみません。でも容赦なく言います。

無理無理無理無理!

なのです。やはり漫画のサーブですからね。

 

でも頭ごなしに無理というのは良くないです。

無理なら無理なりに、その理由を書いていきます。

 

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ナックルサーブはナックルボールに由来するけど…

おそらくナックルサーブは野球の「ナックルボール」に由来しています。

本来、野球のピッチャーがボールを投げる時、こんな感じでボールを握ります。

 

でも「ナックルボール」を投げる時はこう握るのです。

 

親指以外の指を曲げて、ボールをはさむ感じです。

投げにくそうですが、この状態で指を広げるようにしてボールを放します。

すると、ボールに回転がほとんどかからなくなるのです。

 

回転のかからないボールは空気抵抗を受けて、右へ左へと大きく変化します。

この変化はピッチャーがねらって投げているわけではないので、ピッチャー自身もどう変化するかはわかりません。投げるたびに変化の仕方も変わるのです。

その性質からナックルボールは「魔球」としても知られていますね。

 

ナックルサーブはすなわち「どう変化するかわからないサーブ」ってことで、ナックルボールが由来でしょう。

赤也も、サーブのトスを上げる時、ナックルボールを投げるピッチャーと同じ握りをしています。

 

でも、だからと言ってどこに跳ねるかわからないサーブにならないと思います。

ラケットで打てば、少なからず回転がかかるので、ナックルボールみたいな変化は生まれないでしょう。

 

羽根つきのように、全く回転をかけずサーブを打てば、テニスボールも空気抵抗受けてゆらゆら揺れるかもしれません。

でも、テニスのサーブはバウンドしてから打つので、ゆらゆら揺れるだけでは特に効果はないと思います。

しかも羽根つきサーブでは威力も出ないので、相手の体にボールがぶつかっても、病院送りどころか保健室送りにすらできないでしょうね。

 

イレギュラーバウンドを把握するのは無理!

ナックルサーブに無理やり理屈をつけるならば、

赤也がボールを思いっきり潰すように握ったことから、ボールが変形。

その状態でサーブを打つと、変形したボールの影響でサーブがイレギュラーバウンドする…といった感じでしょうかね。

 

実際問題、トス上げる前にボールを変形させても、トスが落ちてきてボールを打つまでの間に元の形に戻ってしまうはずです。

 

もし打てたとしてもですよ、イレギュラーバウンドをコントロールして相手にぶつけるのは無理ですね。

っていうか、想定通りに跳ねないのがイレギュラーバウンドですから…

 

赤也自身もどこに跳ねるかわからないのならば別ですが、ナックルサーブのイレギュラーバウンドは赤也の思いのままです。

狙った方向にイレギュラーバウンドを出すそうとしたら、入射角やら反射角やら、相当細かい計算をしないとでしょう。

テニスの試合中に打つのは99.9999999%できないでしょうね。

 

理屈を並べれば、なんとなく打てそうでもないナックルサーブですが、やはり空想のサーブってことですね。

でも確かにかっこいいです!名前もいいですし、どこに跳ねるかわからないサーブとか、中二病をくすぐります!

そういえば赤也はちょうど中二でしたね。中学二年生は中二病ってのは漫画の世界も現実世界も同じみたいです。

 

雨の後のクレーコートなら打てなくもない?

自分の思い通りかどうかは別として、サーブがイレギュラーバウンドするのをナックルサーブとするのならば、絶対にできないわけではないです。

マグレでできるって感じですね。

 

雨が降った後のクレーコート(土のコート)はですね、イレギュラーバウンドしやすいんですよ。

雨でコートがぐちゃぐちゃになりますし、その中でプレーすると、乾いたときにコートサーフェス(表面)がボコボコになっちゃうんですよね。

トンボやブラシをかければ平らにすることもできますが、人間の手で完全に平らにするのは難しいです。

 

コートのボコボコになったところにサーブが当たれば、予想した方向と違った方向にバウンドします。

ある意味「どこに跳ねるかわからないナックルサーブ」になるのです。

本当にマグレですけどね。相手コートのどこがボコボコかなんて、まず見えませんし。狙って打つならケニア人レベルの視力が必要ですよ。

 

ソフトテニスだとなおさらイレギュラーしやすい

硬式テニスのボールは少し硬いですが、ソフトテニスのボールはゴムボールです。すごくやわらかいです。

やわらかい分、コートの凸凹の影響を受けやすく、イレギュラーバウンドしやすです。

ですので、サーブが思いもよらなぬ方向に跳ねることもかなり多いです(クレーコートだと)。

 

私は中学時代ソフトテニス部でして、クレーコート(っていうか学校の校庭)で練習してました。

やはり、雨の翌日はイレギュラーバウンドのバーゲンセール。あまりにイレギュラーバウンドが多いと一時練習を中断して、コートをならすことすらありましたね。

 

当時の私も赤也と同じ中学2年生くらい。中二病まっただ中だった当時は、サーブがイレギュラーバウンドしたら

「このサーブ、どこに跳ねるか全くわからねぇぜ…オレでさえもなぁ!」

って気持ちになっていました。

 

でも練習にならないのと、そんなこと口にしたら先生にめっちゃ怒られたと思うので、

「ごめん!イレギュラーだ!これじゃ練習できないから、一旦コートを整備しよう!」

と、本当の気持ちを押し殺していましたね。

 

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まとめ:やっぱりナックルサーブは「ロマン」

赤也のナックルサーブは、現実で打つのは難しいということがお分かりいただければと思います。

イレギュラーバウンドがナックルサーブみたいになる時もあります。でもそれは、マグレだったり、コートや天気などの条件にもよるので、「打てる」と呼ぶにはほど遠いでしょう。

ロマンのあるサーブってことですね。

 

もしナックルサーブを打てるようになったとしても、絶対に相手プレーヤーに向けて打ってはいけませんよ!

テニスはフェアプレーの精神で!相手に怪我をさせないようにやりましょう!

中二病をこじらせている学生…いや、日頃ストレスがたまりにたまっている社会人プレーヤーほど、赤也のような「デビル化」をしないように気をつけましょうね。

 

ナックルサーブを練習するより、より速く、コースを狙って、ミスなくサーブを打てる方が100倍テニスが上手くなります。

「テニスの王子様」を読むのもいいですが、こういったサーブの本も読んで、テニスの上達につなげましょう!

▼ご購入はこちらから▼

 

▼ちなみに「テニスの王子様」のご購入はこちらから▼

 

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新テニスの王子様23.5巻のレビュー!新テニプリの魅力がつまった1冊 https://jirogin.com/2018/05/06/tenipuri23/ https://jirogin.com/2018/05/06/tenipuri23/#respond Sun, 06 May 2018 11:42:49 +0000 https://jirogin.com/?p=1783  

テニプリを見てテニスを始めたジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

(いろんな意味で)伝説のテニス漫画となった「テニスの王子様」

私も大いに影響を受けた作品ですが、きちんと読んだのは全国大会編までです。

「新テニスの王子様」になってからは、最初の方を読んだだけでした。

 

2018年5月、「新テニスの王子様」の公式ファンブック23.5巻が発売!

実際買って読んでみたのですが、またテニスの王子様が読みたくなるほどクレイジーな内容でした!

 

今回は「新テニスの王子様23.5巻 パーフェクトファンブック」のレビューを書きます!

「新テニスの王子様」を読んだことがない人でも楽しめ、また「テニプリ」を読み始めるきっかけとなる本ですよ!

 

買おうと思った理由

「テニスの王子様」の時代から、10.5巻、20.5巻というように、ファンブックが発売されていました。

当時は単行本を買っていたので、○.5巻がどのような内容なのかは知っていました。

 

要するに、データブックみたいな感じなんですね。

登場したキャラクターのプロフィールや、出身校の様子、これまでの大まかなストーリーや、作者・許斐剛先生の裏話などがまとめられています。

 

これまで「新テニスの王子様」を読み返す機会がなかった私。

キャラクターやストーリーが大まかにまとめられているファンブックを読んで、なんとなくキャラクターやストーリーを把握しようと思ってました。

すでに23巻も発売されているので、全巻買うには強いきっかけが必要です。

1冊400円として、1万円くらいしますからね。改めて買うのはちょっとためらっていました。

 

でも、23.5巻を読んでみたら、新テニプリ全巻ほしくなりました!

それくらい魅力的にまとめられていたのです!

 

新テニスの王子様23.5巻の見どころ

実際に読んでみて、23.5巻の見どころをいくつか紹介していきます!

「新テニプリ」を読んだことがない人も多いと思います。

ネタバレしない程度に紹介していきますのでご安心を!

 

謎の短編「新 幸村ゲーム」

23.5巻を開くと、いきなり謎の短編がスタートします。

その名も「新 幸村ゲーム」

出典:新テニスの王子様23.5巻3P/許斐剛

立海大付属中学の部長・幸村精一(ゆきむらせいいち)を主人公にした、ギャグ?ストーリーです!

幸村が考えた異色のゲームが、キャラクターたちを狂わせる!?

あまりネタキャラになることのなかった幸村の、意外な一面が見れる短編マンガです!

 

100人以上のキャラクターの紹介

主人公の越前リョーマや、ライバルの遠山金太郎(とおやまきんたろう)など、ゆうに100を超えるキャラクターのプロフィールが紹介されています!

出典:新テニスの王子様23.5巻34P/許斐剛

 

氷帝の跡部景吾(あとべけいご)や山吹中の亜久津仁(あくつじん)、四天宝寺中の白石蔵之介(しらいしくらのすけ)など、懐かしのキャラクターたちも紹介されています!

「新テニ」では、意外なキャラにスポットが当たっていて驚くかも・・・?

 

「テニスの王子様」時代のキャラクターのプロフィールが全て頭に入っている大ファンも多いと思います。

しかし、23.5巻の各キャラのプロフィールをよーく見てみると、身長が伸びていたり、体重が増えていたりするキャラもいるんですよ!

 

全国大会から数ヶ月後を描いている「新テニスの王子様」。登場人物はほとんどが成長盛りの中高生ですから、ちゃんと成長してるんですね。

 

日本のキャラクターだけでなく、ライバルとなる外国選手たちのプロフィールも公開されていますよ!

でも・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻142P/許斐剛

出典:新テニスの王子様23.5巻172P/許斐剛

 

彼らは高校3年生(18歳)くらいらしいのですが・・・

絶対ウソでしょ!?年齢詐称でしょ!?

テニプリの時から「この子たち中学生じゃないでしょ!?」ってくらい大人びてましたが高校に行くと…おっさんになっちゃうんですね。

年齢以上に見た目が老けているのならばまだいいですよ。

 

出典:新テニスの王子様23.5巻204P/許斐剛

 

何があったんだ君は…忍者に憧れちゃったのか!?

ファミリーネームも「ドロン」って忍者っぽいし!家族ぐるみで忍者なのか!?

 

そして、テニスプレーヤーからすると、もっと意外なキャラクターもいました!

出典:新テニスの王子様23.5巻195P/許斐剛

 

「フェデラー」という名前を、ラスボスにもできそうなこの名誉ある名前を、ページ半分しか紹介されていないキャラクターの名前に使ってしまうあたり…

なんという無駄遣い!史上最高のテニスプレーヤーの名前なのに!

許斐先生のセンスは、常識をはるかに超えていると感じさせられるページでした。

 

どうですか?本編が気になってきますよね?

こんな個性豊かすぎるキャラクターたちがどう活躍するのか、1巻から買ってじっくり読みたくなってしまいます!

 

ストーリーも振り返れる

最新23巻までのストーリーを振り返ることもできます。

対戦したキャラの組み合わせや、試合結果、どんな試合の内容だったのかも解説してくれています。

出典:新テニスの王子様23.5巻121P/許斐剛

 

でも、ちょっと紹介されるだけだと、なおさら知りたくなってしまう…

「テニプリ」は試合結果だけ見ても面白くないです!

試合中に登場する想像を絶するショットや、ありえない超人プレーを見てこそ楽しいのです!

例えば・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻133P/許斐剛

 

山吹中の亜久津がなんでこんなに分身してるのか!?気になっちゃいますよね!?

こういったクレイジーなシーンは本編を読まないと、よくわかりません。

私たち常人の想像では、1コマだけでストーリーを予測することは不可能です!

 

23.5巻はあくまでも本編を読むきっかけに過ぎません。

あなたにも、ストーリーを把握するだけでは収まらない、「1コマ1コマ全部読みたい!」という欲が出てくるでしょう。

 

作者・許斐剛先生のインタビュー

漫画のファンブックにつきものなのが、「作者のインタビュー」ですよね。

キャラクターの誕生秘話や、裏設定、ボツ案など、ファンとしては気になることを作者本人の言葉で明かしてくれます。

 

23.5巻にも作者の許斐剛先生のインタビューが載っていますが・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻225P/許斐剛

 

主張がすごい!!

ファッション雑誌のように許斐先生の写真が載っています!

 

でも、ただ目立っているだけではないのです!ファンが気になっている「テニプリの謎」について、許斐先生が答えてくれています!

例えば、

・新人戦の切原赤也VS日吉若はどっちが勝った?
・神尾と杏ちゃんの恋の行方は?
・元青学の大和部長がイメチェンした理由は?
・四天宝寺中の顧問・オサムちゃんの担当科目は?

などなど、「テニスの王子様」時代に明かされなかった読者の疑問についても解説してくれています。

 

「新テニスの王子様」の解説と合わせて、昔からのファンが長年抱えていた疑問にも答えてくれているので、やっぱり23.5巻は買って損のない1冊ですよ!

 

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まとめ:「新テニ」を読んでいなくても楽しめる

23.5巻は、「新テニ」を振り返れる1冊です。私のように、これまで読んでいない人でも楽しめることでしょう!

「テニスの王子様」時代のキャラもたくさん登場し、活躍しています。

当時からのファンも、自分の懐かしの友達が頑張っているような気分で、ワクワクしながら読めますよ!

 

23.5巻を読むと、私のように「新テニスの王子様」を全巻読みたくなってくると思います。

まだまだ作品は続きます。続けば続くほど、買うのをためらってしまうかも知れません!

今のうちがチャンスですよ!ぜひ、読み返してみてください!

 

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プロテニス選手が描くテニス漫画『BREAK BACK』1巻の感想 https://jirogin.com/2018/04/08/breakback1/ https://jirogin.com/2018/04/08/breakback1/#respond Sun, 08 Apr 2018 04:13:33 +0000 https://jirogin.com/?p=1446  

こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

とても気になる漫画を見つけたので買ってきました!

BREAK BACK(ブレークバック)

という漫画です!月刊チャンピオンで連載中の作品です!

BREAK BACK(ブレークバック)とは、自分のサービスゲームが相手に取れれた直後、相手のサービスゲームを奪い返すテニス用語です。

 

テニスをテーマにした新作漫画です。

『テニスの王子様』を読んでテニスを始めた私としては、とても読んでみたくなりました!

 

で、読んでみた感想としては・・・

まだまだこれからすぎて、面白くなるかの判断が難しいです!

 

1巻ですし、ストーリー漫画の性質上、まだ盛り上がらないのは仕方のないと思います。

ただ、作者のKASAさんはプロテニスプレーヤーとしての経験もある漫画家さんです!

(テニスも漫画もプロなんてすごいな・・・)

作中で登場するテニスの技術的な話はとても理にかなっています。

だからこそ、もしかしたら新しいテニスブームを作る漫画になるのではないか?という期待も大きいです!

 

今回は『BREAK BACK』のあらすじや、読んでみた感想を紹介します!

 

あらすじ

最高世界ランキング7位まで上り詰めた、日本人女子テニスプレーヤーの上条紗季(かみじょうさき)。

15歳3ヶ月で全日本選手権を制覇し、天才テニスプレーヤー、そしてかわいすぎるテニスプレーヤーとして有名になりました。

出典:BREAK BACK 8P/KASA

 

プロ引退後はギャンブルにはまり、多額の借金を背負うことになってしまいました。

その金額は1億円!

1億円の借金を返すために、金融会社の男が提示した条件は、私立成陵高校のテニス部を1年間で全国出場させることでした(そうすれば校長が借金の肩代わりをしてくれる)。

 

しかし、成陵高校にはもともとテニス部はなく、紗季がコーチとしてくるということで新設したばかり。

部員はテニス歴9年2ヶ月だけど実力は初心者レベルの丸山瑛士(まるやまえいし)。

出典:BREAK BACK 27P/KASA

 

そして、運動神経抜群で、あらゆるスポーツで結果を出してきたけど、テニスは初心者の五十嵐涼平(いがらしりょうへい)の2名のみ。

出典:BREAK BACK 30P/KASA

 

天才と言われた紗季にとって、2人はテニスプレーヤーの素質としては物足りなさすぎました。

 

選手としては超一流でも、コーチの経験は全くない紗季は、約束通り成陵高校テニス部を全国優勝させ、借金を返せるのでしょうか?

 

コーチが主人公という斬新なスタイル

これまでのテニス漫画はというと、『テニスの王子様』や『ベイビーステップ』、もっとさかのぼると『エースをねらえ』など、主人公は「選手」として描かれていました。

 

『BREAK BACK』では、主人公の上条紗季はコーチです。選手を教える側として描かれています。

これは今までのテニス漫画になかったスタイルですね。

 

作者のKASAさん自身がプロテニスプレーヤーということもあり、もっと技術的なことをバンバン描いていくのかと思っていました。

もちろん登場人物を選手の立場にして。

 

でも、主人公がマネジメント側に回っているということは、技術だけでなく登場人物たちの人間としての成長をメインに描くつもりなのかなと感じました。

『テニスの王子様』はそういうキャラたちの人間性の成長はほとんど描かれてませんでしたからね・・・

 

主人公が元プロにもかかわらず、部活動をテーマにしていることからも、キャラの成長がストーリーの基本になりそうです。

 

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さまざまな謎

1巻の時点で、今後のストーリーを期待させてくれるさまざまな謎がちりばめられています。

少しずつ明らかになっていくのでしょうが・・・超気になることばかりです!

 

なぜ紗季はプロ引退後にギャンブル漬けになったのか?

プロテニスプレーヤーとして勝ちあがり続けた紗季。

しかし、怪我が原因で引退を余儀なくされてしまったようです!

 

そして数年の間、姿をくらまし、半ば行方不明に!

その最中はずっとカジノでギャンブル漬けの日々を送っていたようでした。

出典:BREAK BACK 5P/KASA

 

なぜ紗季はギャンブル漬けになってしまったのか?

行方不明だった間に何があったのか?

物語のカギを握る大きな謎になると思います!

 

校長の狙いは?

紗季をテニス部のコーチとして迎え入れた成陵高校の校長。

金融会社の男ともつながりのある校長は、何やら企みがあって紗季をコーチにしたようです。

 

出典:BREAK BACK 13P/KASA

妙に怪しい校長・・・何かただならぬ目的があって先に近づいている模様。

ただテニス部を全国大会に出場させるだけでは済まない何かがそこにある!?

 

テニス部は全国大会に行けるのか?

部員の丸山も五十嵐もほとんど初心者レベルの実力!

そもそも部員だってそろってないテニス部!

出典:BREAK BACK 83P/KASA

 

テニスの団体戦は最低でも4人、基本的に8人のメンバーが必要です!

いくら2人が強くなっても、人数が足りないんじゃ試合には出られません・・・

 

2人は全国大会レベルの力をつけられるのか?

部員は集まるのか?

紗季は成陵高校テニス部を本当に全国大会まで導けるのか!?

 

これは元テニス部だった私としては、昔を思い出すストーリーです!

楽しみで仕方ないですね!

 

意外とギャグパートが多い

『BREAK BACK』はシリアスなストーリーと思いきや・・・

結構ギャグパートが多いです笑

出典:BREAK BACK 108P/KASA

 

そもそも設定も、借金1億円を背負った元テニス選手が主人公というかなり気をてらってますからね。意外性を狙ってのことだと思います。

 

意外性を出すには、単にテニスの技術を描いたり、ちょっとダークな世界観を描くだけでなく、ギャグを入れまくるのが漫画の基本なのかなと思いました。

 

 

もちろん全く技術の話がないわけではありませんよ!

理にかなった技術も紹介してくれています。特に私のようなテニス初心者にとっては「なるほど〜」と思える技術が多いです!

さすがは、プロとしてテニスをしていた作者さんですね!

今後は、漫画を読みながらテニスの技術も学べるかもしれません!

 

実は作者のKASAさんは、テニスの月刊誌『テニスクラシック・ブレーク』でも連載をされています。

ですので、ストーリーが進み、試合のシーンが増えれば「プロのテニス技術」を描いてくれるかもしれません!

出典:BREAK BACK 42P/KASA

 

とんでもテニス漫画になり感じはしなさそう

かなり現実味のあるテニスの部活をテーマにしている『BREAK BACK』。

さすがに相手をショットで観客席まで吹き飛ばしたり、腕を折ったり、五感を奪ったりといった「とんでもない」ことにはならない気がします。

 

どちらかというと『ベイビーステップ』の後継になりそうな漫画だなと思いました。

『ベイビーステップ』も現実の範囲くらいでテニスをしていたので(それでももちろん漫画ならではのありえない展開とかはありましたが)、『BREAK BACK』も同じようになるでしょうね。

 

 

今後はもっとテニスの技術を盛り込んだ、試合描写なども増えていくんじゃないでしょうかね。

そうしたら『ベイビーステップ』のような人気テニス漫画になれると思います!

 

久しぶりのテニス漫画に期待大!

テニスの漫画は、ヒット作が少ないです。

というより、そもそもテニスをテーマにした漫画自体が少ないですね。

ですので『BREAK BACK』は期待のテニス漫画だと思います!

 

連載開始も2018年に入ってからのようですので、本当にこれからの作品なんですよね。

でも、久しぶりのテニス漫画で、大ヒットの可能性も高いです!

 

テニスをやっている方はもちろん、テニスがわからない方でもわかるよう、詳しく優しく、何よりも楽しく描いてくれている漫画ですよ!

『BREAK BACK』の今後に期待です!

 

▼ご購入はこちらから▼

 

2巻も発売中です!2巻についてもレビュー記事を書いてます!

『BREAK BACK』2巻レビューはこちら

 

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波動球の打ち方を学ぶ!【波動球プロジェクトVol.1】 https://jirogin.com/2018/04/07/hado1/ https://jirogin.com/2018/04/07/hado1/#respond Sat, 07 Apr 2018 10:27:46 +0000 https://jirogin.com/?p=1434  

こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

テニスプレーヤーなら、1度はあこがれたことがあるのではないでしょうか?

相手のラケットを吹き飛ばすパワーショット、そう、波動球(はどうきゅう)に!

 

『テニスの王子様』に登場した必殺ショットの一つです。

青学のタカさんや不動峰中・四天宝寺中の石田兄弟が使いました。

 

120%のパワーを込めて打つショットです。

腕に負担のかかる大技ですが、決まればほぼ一撃必殺!

返せるのは筋骨隆々のパワープレーヤーのみです。

 

私もこの波動球が打てるようになりたい・・・

今年で26歳になりますが、まるで中学生のようなあこがれを持っています。

しかし問題点があるのです!

 

このブログをお読みいただいている方はお分かりかと思います。

私はパワープレーヤーの「パ」の字もないくらい

ほっそー細ウデです!

これでは、波動球なんて打てるわけがないです!

波動球が打てるまでの道のりはかなり長くなりそうです・・・

 

ということで本日から

波動球プロジェクト

を始動します!

 

私が波動球を打てるだけのパワーを身につけるため、筋トレをしたり、食事内容を考えたりと、いろいろしていきます。

その様子を不定期でこのブログに書いていきます!

 

「自分も波動球のようなパワーショットが打ちたい!」という方は参考にしてください!

一緒に頑張りましょう!

 

ということで、波動球プロジェクト第1回目となる今回は、波動球の打ち方を分析していきます!

 

波動球の打ち方

波動球と言っても、作中で登場したものはいくつ種類があります。

・両手で打ってウデの負担を減らす「両手波動球」
・低い体勢から前に飛び出す力を使って打つ「ダッシュ波動球」
・威力がどんどん上がっていく「壱式〜百八式波動球」

 

今回私が挑むのは、オーソドックスな「片手で打つ波動球」です。

不動峰中の石田鉄(いしだてつ)の波動球を参考にします!

出典:テニスの王子様4巻56P/許斐剛

 

腰を低く落とす

まずは足を肩幅より広く、思いっきり開きます。

そしてクローズドスタンス(足を前後に並べるスタンス)で構えます。

その時に腰を低く落とします。

 

こうすることで、しっかりと踏ん張ることができ、ショットにパワーを乗せやすくなります。

波動球はウデの力だけで威力を出すわけではないようです。

 

テイクバックは高く

テイクバック(ラケットを後ろに引くこと)は高くします。

ラケットを下げない方が、回転をかけないフラットショットが打ちやすくなりますね。

こんな感じでしょうかね?

 

ラケットを下げてから振ると、ラケットが下から上に動きます。するとボールにトップスピンがかかってしまいます。

トップスピンをかける打ち方はボールを押し出す力が弱くなるので、ショットの威力もやや出にくいです。

 

あと、ラケットを下から上に思いっきり力を込めて振ったら、アウトしちゃいますね。

 

漫画の技ですが、意外と理にかなっている・・・

さすが作者の許斐先生、テニス経験者なだけあります。

 

けど、テイクバックを高くするのは「カッコつける」意味合いが強いと思います笑

目立つフォームの方が周りの人から「波動球だ!」とわかってもらいやすくなります。

現実でもしっかりマネしましょう。

 

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体を回転させて打つ

テニスの基本でもありますが、ショットは体を回転させる力で打ちます。

ウデの力だけで打とうとすると、フォームが乱れてショットのコントロールができなくなってしまいます。

あと、ウデだけの力より、体全体を使った力の方が大きくなりますよ。

 

波動球も体の回転をしっかり使って打っているようです。

このシーンの石田の上半身を見ると、しっかりラケットを振り抜きながら、回転しています。

出典:テニスの王子様4巻58P/許斐剛

 

ウデの力に加えて、体を回転させて打つことで、パワーはさらに上がるでしょう。

 

体重を前足に乗せる

先ほどのシーンの石田の足の部分を見てください。

構えた時に開いていた足が、ボールを打った後は閉じていますね。

 

これは、ボールを打つ瞬間に、開いた足の後ろ足(右利きの場合右足)を蹴り出して、前足(右利きの場合左足)に体重移動させているためですね。

 

後ろ足を蹴り出す勢いと、体重を前足に乗せることで、さらにショットの威力が上がります。

 

波動球はウデの力が必要なのはもちろんのこと、上半身も下半身も使わないといけない技のようです。

意外と基本に忠実で、大切な技術の詰まった技ですね、波動球は。

 

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波動球を打つためにやるべきトレーニング

波動球の打ち方を分析する中で、やるべきトレーニング内容が見えてきました。

まずは以下のことをやっていくべきだと思います。

 

ウデと胸の筋力をつける

1番の課題ですね。ウデの筋肉をつけること!

腕立て伏せなど、腕力を上げるトレーニングをやるべきでしょうね。

 

それから、ダンベルなどの腕力をきたえるトレーニンググッズも使うと、より効果が期待できそうです。

 

こういう、重さの変えられるダンベルの方がいいでしょうね。

重さが決まっているダンベルだと、重さになれた時に、さらなるトレーニングにならなくなってしまいます。

いちいち別の重さのものを買い直すのは面倒だし、お金もかかりますよね。

 

そして、腕立て伏せやダンベルを使ったトレーニングをしていると、胸の筋肉もつきます。胸の筋肉は上半身を張る力につながります。

 

上半身を張る力があると、相手のボールをしっかりラケットで受け止め、上半身を回す力にもなります。

ウデと胸の筋肉は、波動球を打つためでなくテニスをする上でとても重要な筋肉ですね。

 

下半身の力をつける

波動球を打つには、下半身の踏ん張りが大切です。

下半身のトレーニングもして、力をつける必要がありますね。

 

日常生活でできることとしては「なるべく階段を使って昇り降りをする」のがいいと思います。

 

これが意外と足の負荷になります。

駅の中やビルの中にあるオフィスに昇る時は階段を使うように意識してみましょう!

(オフィスが43階とかだったら無理しなくていいですよ!7〜8階くらいがちょうどいい負担になります)

 

足につける重り(パワーアンクル)を使うと、もっと足に負荷をかけることができます。

両足にかかる負荷が1kgくらいでも、かなりトレーニングになります。

 

『テニスの王子様』でも足腰のトレーニングとしてやってましたね。

青学メンバーが足に重りをつけて練習や試合をしてました。

 

正直、1kgの重りをつけたら、テニスなんてまともにできないくらいの負荷になります(中学生の時に実証済み)。

この状態で階段の上り下りをしたら、さらに下半身のトレーニングになるでしょう。

 

波動球のフォームで素振り

最後は素振りですね。波動球のフォームを身につけます。

気をつける点としては、

 

波動球の注意点

・足を大きく開いてクローズドスタンスで構える

・テイクバックの時にラケットは高く

・上半身を回転させ打つ

・後ろ足を蹴り出して、前足に体重を乗せる

 

ですね。

ラケットを高くテイクバックするのがかなり恥ずかしいですね・・・

でも、波動球を打つためです!周りの目は気にせずに振りまくりましょう!

 

フォームの参考に、『テニスの王子様』を読んで、石田鉄の波動球フォームを見ておきましょう!

 

さいごに

波動球を打つためにやるべきトレーニングがわかりました!

今後はこの内容を基本として、トレーニングしていこうと思います!

 

ただ、実際にやってみると「あれが足りない」「これをやったほうがいい」ということがたくさん出てくると思います。

その度にどんどんブログに書いていきますのでお楽しみに!

 

波動球は『テニスの王子様』の作中後半で、相手を観客席まで吹き飛ばしたり、腕の骨を折ったりする威力になっていました。

さすがにこんな威力になることはないと思いますが・・・身につけた波動球で相手選手を傷つけないようにしましょうね!

 

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https://jirogin.com/2018/04/07/hado1/feed/ 0 1434
テニスの王子様に登場した「現実でもできそうな必殺技」まとめ https://jirogin.com/2018/04/01/tennismatome1/ https://jirogin.com/2018/04/01/tennismatome1/#respond Sun, 01 Apr 2018 13:45:37 +0000 https://jirogin.com/?p=1309  

こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!

多くの少年たちをテニスの道に引きずり込んだマンガといえば、『テニスの王子様』ですよね!
私も『テニスの王子様』を見て、テニスを始めた一人です。当時は小学校4年生くらいでした。

 

各キャラクターたちはかっこいい必殺技を持っていて、当時の子供たちのハートをキャッチしたのです!
ただ、ストーリーが進むにつれて、

いやいや!そんな技できないよ!!

という人間離れした技が登場しまくり、もはやスポーツマンガだったことを忘れさせる勢いになってしまいました。

 

でも、『テニスの王子様』の必殺技の中にも、実際にプロの試合などでは使われているものもあります!
そこで今回は、

『テニスの王子様』の必殺技の中で実際にできる技

を紹介していこうと思います!

 

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青学キャラクターたちの必殺技

まずは主人公の越前リョーマが入部した、青学(青春学園)のテニス部メンバーの技から紹介します!

青学は実際にできる技を必殺技としているメンバーが多いです(作中序盤から登場していることも理由でしょうね)

 

越前リョーマの「ツイストサーブ」

出典:テニスの王子様 1巻49P/許斐剛

 

まずは、リョーマの「ツイストサーブ」!
作品で一番最初に登場した必殺技ですね。佐々部という高校生相手に使いました。

 

普通の回転と逆回転のサーブで、相手の顔面に向かってバウンドするという超攻撃的な技です。
顔面や体に飛んでくるボールは打ち返すのが難しく、リョーマの切り札とも呼べる技でした。

 

「ツイストサーブ」は現実にもあるサーブです。「キックサーブ」とも呼ばれます(不動峰中の伊武深司(いぶしんじ)は「キックサーブ」を使います。ほぼ同じサーブです)。

ただ、「顔面に向かってバウンドする」というのはちょっとやりすぎな効果です笑
バウンドの方向がやや逆方向にバウンドする(右利きは右方向に、左利きは左方向にバウンドする)サーブって感じですね。

 

「ツイストサーブ」は「スピンサーブ」というサーブの仲間で、スピンサーブは一般の人でも打てるサーブです。
ボールに上方向の回転をかけて、バウンドを大きくするサーブで、打ちにくくなります。
もちろんプロでも使う選手はたくさんいます。

 

サーブが着地した位置によっては顔面にバウンドしないこともないですが・・・リョーマのツイストサーブは「顔面に追尾してくるホーミングサーブ」みたいになってますからね。

できないこともないですが、『テニスの王子様』の「ツイストサーブ」はやはりマンガならではのサーブです。

 

越前リョーマの「ドライブA」

出典:テニスの王子様 12巻74P/許斐剛

 

続いてもリョーマの必殺技「ドライブA」です!これもできなくもないです!

「ドライブA」はネットに近づいてきた相手の顔面に向かって、リョーマもネット付近から思い切りドライブボレーをぶつけるという非人道的な技です。

 

ドライブボレーとは、ラケットを振りながら相手のショットを直接打つことで、非常に威力が出ます。
それを近くから相手にぶつけるのが「ドライブA」です。

 

ドライブボレーは一般プレーヤーでもできるショットです。なので「ドライブA」もできなくはないのですが・・・やっちゃいけないショットです!
ボールが相手の体に当たった場合、自分のポイントになります。しかしマナーとして相手にボールを当てるのは基本的にやってはいけないことです。
フェアプレーに反する行為ですからね。

 

それをやってしまうリョーマ・・・ただ「ドライブA」を打った相手は、いろんな人たちをケンカで傷つけ、リョーマにも石をぶつけた亜久津だったのでセーフ・・・かな?

 

桃城武の「ダンクスマッシュ」

出典:テニスの王子様 8巻132P/許斐剛

 

続いては、リョーマとも仲良しな青学2年の桃城武(ももしろたけし)!

桃城の必殺技といえば「ダンクスマッシュ」ですね!
普通の上から振り下ろすように打つスマッシュにジャンプを加えることで、威力を高めています。

 

相手が打ったボールが高く打ち上がった時(ロブ)、高さによってはジャンプを加えてスマッシュを打つプレーヤーもいます。
ジャンプする必要があるのかというと微妙ではあります。しっかり力を入れて打つのであれば、地面に足をつけて踏ん張った方が威力が出そうなものです。

スマッシュを打つタイミングを合わせるためにジャンプをする人もいますね。

 

ただ桃城は、自分の身長の3倍くらいの高さまで、足の力だけで飛んでいます・・・軽く4〜5mくらい・・・
このジャンプ力は人間技ではないですね。

 

桃城武の「ジャックナイフ」

出典:テニスの王子様 12巻52P/許斐剛

 

次も桃城の技「ジャックナイフ」です!

バックハンドの技術の一つで、ジャンプしながら打ちます。
体の回転を使って打つことで、本来、力が落ちるバックハンドでも威力の高いショットが打てるようになります。

両手でバックハンドを打つ選手が使う技です。

 

あの錦織圭選手も「ジャックナイフ」をよく使います。
錦織選手のバックハンドは世界屈指のレベルとされていて、その理由の一つがこの「ジャックナイフ」でもあります。

非常に威力が高く、相手からエースを取りまくってました。

 

桃城の「ジャックナイフ」は、ジャンプと同時にボールに全体重を乗せて打つことで、鉛玉のような重さになります。
その威力は相手の持つラケットを吹き飛ばすほどです。
さすがにこの威力を中学生が出すのは無理でしょうね・・・

 

海堂薫の「スネイク」

出典:テニスの王子様 8巻110P/許斐剛

 

桃城と同級生の海堂薫(かいどうかおる)。
海堂の得意技「スネイク」も現実で使われているショットです!

 

本当は「バギーホイップショット」という技です。
ボールに強烈なスピンをかけて、相手コートに角度をつけて返します。

相手のショットがコートのすみの方に鋭く決まった時のカウンターショットとして使われることが多いです。

 

史上最高のテニスプレーヤーと言われたフェデラー選手も試合中によく使います。
相手からエースを奪うこともできるショットです。

 

海堂の「スネイク」は、相手をじわじわいたぶるように戦うプレースタイルと、ボールの起動がヘビのように曲がることから「スネイク」と名付けられています。
海堂は「スネイク」を攻撃用として積極的に使っています。

 

海堂薫の「ブーメランスネイク」

出典:テニスの王子様 4巻139P/許斐剛

 

海堂の「スネイク」を応用した技である「ブーメランスネイク」も現実で打てる技です。

 

ボールに回転をかけて、曲がる軌道を利用してネットの横から相手コートに打ち込む技です。
ネットの横から直接相手コートに入っても、自分のポイントになります。
相手がさらに打ち返せば、そのまま試合は続行されます。ルール上、問題はありません。

 

本当は「ポール回し」と呼ばれる技術です。
海堂は、足をすべらせながら打ったショットがまぐれでネットの横を通って相手コートに決まりました。
まるでブーメランのような軌道を描いたことから「ブーメランスネイク」と名付けられました。

 

過去にはフェデラー選手やナダル選手が打ったことがあります。
ただ、もちろん狙って打つのは難しいショットです。運も関係してくるでしょう。
それでも海堂は「ブーメランスネイク」を技として会得してしまいました。

 

ソフトテニスだと、ボールに回転がかかりやすいです。
カーブもかけやすいので、「ブーメランスネイク」も割と簡単に打てちゃいます(ソフトテニスあるある)。

 

菊丸英二の「ダイビングボレー」

出典:テニスの王子様 4巻94P/許斐剛

 

青学テニス部最強のダブルス「ゴールデンペア」の一人、菊丸英二(きくまるえいじ)。
まるでネコのような素早さと柔軟性を利用した「アクラバティックプレー」を得意としています。
どんな体勢でもボレーを打てるので、ダブルスの前衛としてピカイチの才能を持っています。

 

菊丸の得意技といえば「ダイブングボレー」です!
ボールに飛びつくようにして打つボレーです。
菊丸の身体能力があるからこそできる技です。

 

どうしても届かないボールに対して飛び込みながら打つことは、プロの試合でもよく見かけます。
その代名詞となっているのがモンフィス選手です。
モンフィス選手のプレーは、まさに菊丸のようなアクロバティックプレーそのもの!
テニスがわからなくても「この人の運動能力はバケモノ!」とわかるほど華麗です!

 

ゴールデンペアの「オーストラリアンフォーメーション」

出典:テニスの王子様 7巻138P/許斐剛

 

先ほど紹介した菊丸と、同じく3年生の大石秀一郎(おおいししゅういちろう)は、ダブルスを組んでいます。
その実力は全国大会出場を果たすほどで、「ゴールデンペア」として他校にも名が知れ渡っています。

 

この2人の見せるコンビネーション技、「オーストラリアンフォーメーション」も現実で使われる技です。
後衛がサーブの時、前衛と後衛が縦に並んだ状態からサーブを打ちます。
両サイドが空いてしまいますが、これはおとりです。

相手は前衛の動きの逆をつこうとして打つと、反対側では後衛がネット近くまで詰めてきていて、ボレーを決められてしまうというショットです。

 

プロの試合を見ていると、この「オーストラリアンフォーメーション」を使うペアがいます。

 

乾貞治の「ウォーターフォール」

出典:テニスの王子様 32巻102P/許斐剛

 

青学の3年生で、数多くの選手のデータを集めている乾貞治(いぬいさだはる)。
彼の得意とする「ウォーターフォール」も、現実でできるショット(サーブ)です。

 

基本的に「すっごい速いサーブ」ってだけなので、技術というよりパワーが重要です。
背が高いというのも影響しますね。上から叩き落とせた方がサーブは早くなりますので。

 

乾は身長184cm。青学でもっとも背が高いです。
乾の「ウォーターフォール」は時速212kmまで出ることが確認されています(全国大会時点)。
速さで言ったら、男子のプロ選手レベルですね。

まず中学生では出せるスピードではないです。異常値です。

 

氷帝学園の2年生、鳳長太郎(おおとりちょうたろう)も、「ネオスカッドサーブ」という高速サーブを使います。

出典:テニスの王子様 33巻161P/許斐剛

「ネオスカッドサーブ」もただの速いサーブ(従来の「スカッドサーブより精度が上がっている)ですが、速さは時速215kmまで出ます。これもまず中学生ではできないサーブです。

プロならできるプレーヤーはいますが。

 

鳳も身長185cmなので、やはり身長が中学生離れしてます。
高速サーブはできなくもないですが、中学生で時速200km超えのサーブを打てたらそれだけでまず負けませんね。

 

河村隆の「波動球」

出典:テニスの王子様 16巻76P/許斐剛

 

次は青学イチのパワープレーヤー・河村隆(かわむらたかし)。タカさんです!
タカさんの必殺技「波動球」は・・・一応できなくもないかなってレベルです。

 

「波動球」は自分の全パワーを込めたショットで、打ち返そうと思えばラケットが弾かれるか、返せても腕を怪我してしまうほどの威力が出ます。

各校のパワープレーヤーたちはこの「波動球」やそれに近い威力のショットを打ちます。
タカさんは不動峰中のパワープレーヤー・石田鉄(いしだてつ)の「波動球」を真似て、自分のものにしました。

 

プロ選手の本気のショットを一般人が打とうと思ったら、まさに「波動球」だと感じるでしょうね。
スピードもパワーもケタ違いでしょうから、打ち返すのは難しいです。

 

ただ作中の「波動球」は、

・ラケットを弾き飛ばす
・打ちすぎると反動でテニスができなくなる可能性もある
・ガットに穴を空ける
・ラケット(木製)にヒビを入れる
・相手の腕の骨を折る
・相手を観客席の上部まで吹き飛ばす

といった威力にまで上がっていきました。これはもう人智を超えています。

 

青学メンバーの必殺ショットで、現実でもできそうなのはこんな感じでしょうかね。

手塚、不二の必殺技はどれも打てないショットですね。
彼らの技は判明するのが遅かったこともあり、初登場時から人智を超えていました(初期の手塚は普通の「ドロップショット」が技でしたが、これはやや応用的なショットというレベルです。練習すれば誰でもできてしまうショットです)。

 

地味に大石の必殺技「ムーンボレー」はまずできない技です。
相手のショットをボレーで打ち返し、ベースライン上に決めるのは、プロでもまずやる人はいないでしょう。アウトするリスクが高すぎます。

 

 

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不動峰中のキャラクターたちの必殺技

続いては不動峰中メンバーの必殺技です!
不動峰中は初登場が初期の方なので、まだ現実的な技を使うキャラがいます。
ただ、不動峰中以降、人間離れした技が出現し始めました。

 

橘桔平の「あばれ獅子」

出典:テニスの王子様 35巻162P/許斐剛

 

不動峰中テニス部の部長にして監督を務める橘桔平(たちばなきっぺい)。
橘の技「あばれ獅子」は凄まじい勢いでバカスカを打ち込みまくる技です。

 

攻撃的なプレーをという意味では、普通にできる技だと思います。
作中では、どれくらいの威力で打っているのかなどはいまいちわかりませんでした。
一応、不二の必殺技「羆落とし」(相手のスマッシュをダイレクトで打ち返し、相手の対応できない後ろにロブで落とす技)を力押しで打ち破るほどではありました。

 

橘はバコラー(力強いショットを打ちまくる人)なんでしょうね。
現実にも、橘のようなプレースタイルの人はいます。

 

神尾アキラの「クイックサーブ」

出典:テニスの王子様 4巻137P/許斐剛

 

不動峰中の2年生・神尾アキラ。
「スピードのエース」を自称する神尾は、異常なスピードでコートを移動します。

 

スピードにこだわる神尾は、サーブも早いです。「クイックサーブ」を使います。
サーブのトスアップをした時に、普通より早いタイミングで打つことで、相手のペースを崩すことができます。

 

早いタイミングで打つクイックサーブは、一般のプレーヤーでも使えます。
意表をつくのに効果的な技術です。

 

その他の不動峰中のキャラで実現できる技は、石田の「波動球」や伊武の「キックサーブ」でしょうね。これらはタカさんとリョーマの技とほぼ同じなので割愛します。

桜井雅也(さくらいまさや)の「強烈なトップスピン」も現実でできる技です。
しかし、技というよりは基本技術を極めた感じなので、割愛します。

 

聖ルドルフ学院中のキャラクターの必殺技

都大会で青学と戦った聖ルドルフ学院中。
マネージャーの観月が率いる、データを元にしたプレーをする厄介な敵でした。

 

赤澤吉郎の「ブレ球」

出典:テニスの王子様 7巻 94P/許斐剛

 

まずは聖ルドルフの部長・赤澤吉郎(あかざわよしろう)から!
赤澤は「ブレ球」を打つプレーヤーでした。
動体視力が良いプレーヤーが赤澤の打つバックハンドをのボールを見ると、ボールが複数に分身して見えます。

 

本当のことを言うと、赤澤の「ブレ球」は技と呼ぶには値しないものです。
赤澤はバックハンドを打つ際、ラケットのスウィートスポット(ボールが当たる位置)が大きくずれてしまいます。
その結果、打つ瞬間にボールがラケットのフレームにあたり、微妙なブレが生じてしまうのです。

 

つまり赤澤のバックハンドは「ちゃんと打てていない」のです。
「ブレ球」は技術力不足が原因のショットとなります。

なのに赤澤が全国区プレーヤーなのが謎です・・・

 

不二裕太の「超ライジング」

出典:テニスの王子様 8巻175P/許斐剛

 

青学の不二の弟・裕太(ゆうた)。
兄と比較されたくないことから青学のテニス部には入らず、聖ルドルフに転入した過去を持ちます。

 

裕太の得意技は「超ライジング」。
もともとライジングショットという、相手のショットの跳ね際を打ち返すプレーを得意としていました。その進化系が「超ライジング」です。
跳ね際を叩くことで、どんな回転がかかったショットでも無効化してしまいます。

 

何を持って「超」なのかはわからないのですが、ライジングショットはテニスの初心者でもできる技術です。
自分のペースで試合を進められ、相手のショットの力を利用したショットが打てます。

プロでも使う人がいる技術なので、現実味を帯びた技ですね。

 

聖ルドルフは技を持っていないキャラも多いです。
ただ真似できるのはこれくらいだと思います。

 

木更津淳(きさらづあつし)のスマッシュを打つと見せかけたドロップボレーは、空中で回転するという人間離れした技になっちゃってます。地味にできない技!

 

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山吹中のキャラクターの必殺技

山吹中はダブルスが全国クラスの強さを誇るチームです。
亜久津が抜けたことでシングルスが弱体化してしましましたが、やはりダブルスが強いのは団体戦ではとても有利!
全国大会まで進出していました!

 

千石清澄の「虎砲」

出典:テニスの王子様 12巻11P/許斐剛

 

山吹中エースの千石清澄(せんごくきよすみ)。
動体視力がズバ抜けており、速球を見切る力は作中屈指のものでした。

 

千石の必殺技は「虎砲(こほう)」です。
サーブのトスを高く上げ、ジャンプをしながら体を大きく使い、相手コートのセンターに叩き込みます。
サーブのスピードはとても速くなり、目で追えない速度に到達します(桃城には4球目くらいで返されてしまいました)。

 

現実でもジャンプしながらサーブを打つこともあります。
スピードを出すためにジャンプする人は少ないですが・・・タイミングを合わせるためにジャンプする人は結構いますね。

 

その他にも、千石は「ダンクスマッシュ」も得意です。
桃城と似たプレースタイルのキャラでした。

 

地味’sの「サインプレー」

出典:テニスの王子様 11巻122P/許斐剛

 

山吹中最強のダブルス「地味’s」。
南健太郎(みなみけんたろう)と東方雅美(ひがしかたまさみ)のペアですね。
技に派手さはないですが、ダブルスとして隙のないプレーをします。ゆえに「地味’s」と呼ばれています。

 

地味’sは「サインプレー」を得意としています。
前衛の南が相手の状況に合わせて、後衛の東方にサインで指示を送ります。
東方はそのサインを受けて、作戦を切り替えていくのです。

 

サインプレーはプロの試合だけでなく、学生レベルのダブルスでも使われます。
試合の前にサインの出し方とその内容を決めておくことで、掛け声がなくても意思疎通ができます。

相手選手に作戦がバレにくいので、ダブルスでは非常に有効なコミュニケーション方法として取り入れられています。

 

サインを出すにしても、そのサイン通り実行するだけのテクニックが必要です。
地味’sはサインに忠実に動くよう訓練を積んでいたようです。
地味ですが、実際に地味’sがいたらめちゃくちゃ強いペアになっています。中学生レベルなら全国優勝もできてしまうでしょうね。

 

山吹中で試合描写のあった選手は地味’s、千石、亜久津くらいです。
現実的な技で戦っていたチームでしたが、亜久津の動きは人間離れしてました。
亜久津vsリョーマあたりからテニスではなく「テニヌ」に変わっていきましたね。

 

不動峰中、聖ルドルフ、山吹中と青学の戦いが読める「都大会編」はこちら!

 

氷帝学園のキャラクターの必殺技

関東大会初戦で青学と戦った氷帝学園。
部長の跡部景吾(あとべけいご)が率いる部員200名のマンモスチームです。
全国大会でも強豪校として有名です。
氷帝くらいから、非現実的な技のオンパレードになってきました。

 

宍戸亮の「カウンターライジング」

出典:テニスの王子様 9巻147P/許斐剛

 

鳳との氷帝最強ダブルスを組むことになった宍戸亮(ししどりょう)。
宍戸の武器は相手の力を利用した「カウンターライジング」でした。

 

非常に速いテンポで攻撃をするので、相手に反撃する隙を与えません(橘には簡単に攻略されてしまいました)。

宍戸の「カウンターライジング」はライジングショットの基本的な使い方だと言えます。
裕太の戦い方に近いですね。

 

芥川慈郎の「マジックボレー」

出典:テニスの王子様 16巻176P/許斐剛

 

続いては氷帝の謎の男、ジローこと芥川慈郎(あくたがわじろう)。
ジローは持ち前の手首の柔らかさから、ありとあらゆる方向にボレーを打つことが可能でした。

 

決して速いボールではないのに、相手の対応できない位置に落とすことで、決め球となっていました。
この手首の柔らかさは、王者フェデラーの柔軟性そのものとも言えるかもしれません。

 

世界トップクラスの身体能力を必要としますが、トッププロでボレーを得意とする選手は、ジローの「マジックボレー」のようなボレーを実際に使っています。

 

他に氷帝学園の選手が使う技で、現実的なものは鳳の「スカッドサーブ」ですかね。
これは乾の時に説明した通りです。

他に氷帝で現実にできそうな技を持っている人は・・・いないですかね。
跡部が「ジャックナイフ」を打っていましたが、あまりにもさらっとやっていたので、本人には技という認識すらない印象でした(ゲームだと「スイッチブレード」という技名でしたが、作中ではこう呼ばれませんでした)。

 

六角中、緑山中、立海大付属中は例外

関東大会で青学が対戦した中学だと、あとは六角中、緑山中、立海大付属中があります。

 

六角中と緑山中に関しては、選手たちがほとんど技を使いませんでした。
ある意味、現実的な選手たちではありましたが、今回は例外としました。

 

また全国最強の中学「立海大付属中」。
立海の選手たちの技は人間技を完全に超越していましたね。

現実でできそうな技といえば、柳生比呂士(やぎゅうひろし)の「レーザービーム」(めちゃくちゃ速いショット)か、丸井ブン太の「妙技・鉄柱当て」(ネットを張っているポールにボールを当てて相手コートに入れる)くらいでしょうか。

 

しかし、「レーザービーム」は反応できないスピードのショットという人智を超えた技です(しかも原理が不明)。
「鉄柱当て」はできなくもないですが、何百、何千と打った中で1回できればいいところでしょう。

「できなくはない、ですがそれを狙ってでしまうのが立海大」ということで、例外かなと思いました。

 

氷帝、六角、緑山、立海大と青学の戦いが読める「関東大会編」はこちら!

 

比嘉中キャラクターの必殺技

沖縄武術をテニスに取り入れ、26年ぶりに全国大会に出場した比嘉中。
相手の顧問の先生にボールをぶつけるなど、ラフプレーが目立つチームでした。
青学を苦しめた六角中を簡単に倒し、青学の全国大会初戦の相手として立ちはだかりました。

 

甲斐裕次郎の「海賊の角笛(バイキングホーン)」

出典:テニスの王子様 31巻47P/許斐剛

 

シングルス2で菊丸と対戦した比嘉中の甲斐裕次郎(かいゆうじろう)。
序盤は右手で普通にプレーしていましたが、追い込まれた途端、ラケットを左手で、しかも逆手持ちでプレーし始めました。

 

「海賊の角笛(バイキングホーン)」と呼ばれる技で、逆手でボールを打つことで、普通ではありえないカーブを描いたショットを打ちます。

甲斐のように自在に相手コートに決めるのは難しいです。しかし、逆手にラケットを持って打つことならできます。
試合でやったら顧問の先生にブチ切れられるでしょうけどね。正しい打ち方に唾を吐くような打ち方ですので。

 

比嘉中くらいですかね、全国大会でも現実的な技を使っていたのは。
ただ、平子場(ひらこば)の「飯匙倩(ハブ)」(ヘビのようにぐにゃぐにゃの軌道を描くショット)、田仁志(たにし)の「ビッグバン」(ジャンプしながらサーブを打ち、相手を体ごと吹き飛ばす)はかなり現実離れしていました。

 

「ビッグバン」はギリギリ打てなくもないですが・・・
威力が初期の「波動球」をはるかに上回ってましたからね・・・難しいでしょう。

 

そもそも比嘉中メンバー全員は「縮地法(しゅくちほう)」というワープ技を使えます。
この時点で現実離れしちゃってますね。

 

青学の最終決戦!「全国大会編」が読めるのはこちら!

 

さいごに

『テニスの王子様』も序盤はちゃんとテニスをしてたんですよね。
地区大会→都大会→関東大会→全国大会と進むにつれて、人間離れした技がでまくりました。

全国大会が初登場となった四天宝寺中なんて、誰も現実的な技を使ってなかったですかからね。

 

微妙なのが、乾や観月、柳などが得意としている「データテニス」です。
これはできるかどうかの扱いに困りました。

 

テニスは試合前、あるいは試合中に相手のクセや特徴などを分析して作戦を立てることがあります。
ただ、あんなに百発百中でデータが取れるかというと・・・まず難しいでしょう。

一応できることにしておいてもいいのかなと思いましたが、保留にしました笑

 

あくまでマンガですでの、面白くするためには、ありえないショットを登場させるのは仕方のないことだと思います!

でもそれが功を奏して『テニスの王子様』はテニス人口を大幅に増やしました。
やはり『テニスの王子様』はテニス界においてレジェンドと呼ぶべきマンガでしょう!

 

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【テニスの王子様】不二裕太にツイストスピンショットを教えた観月はじめの体の負担は大丈夫だったのかな? https://jirogin.com/2018/02/18/twistspin/ https://jirogin.com/2018/02/18/twistspin/#comments Sun, 18 Feb 2018 13:02:39 +0000 https://jirogin.com/?p=828  

都大会の準々決勝で青学と対戦した聖ルドルフ学院。

聖ルドルフの選手兼マネージャーの「観月はじめ」は、事前に青学選手たちのデータを収集、対策を積んで試合に挑んでいました。

 

シングルス3で出場した越前リョーマは、同じ青学の先輩である不二周助の弟・不二裕太と対戦。裕太の得意とするライジングショットと必殺のツイストスピンショットに苦しめられました。

 

この裕太のツイストスピンショットですが、非常に無理な体勢で打つショットで、成長途中の中学生には体に負担がかかりすぎ、肩を壊す恐れのある危険性がありました。

それを知っていながら、観月は裕太にツイストスピンショットを教えていたのです。

 

・・・ちょっと待てよ・・・?

ツイストスピンショットを教えた観月の体の負担は大丈夫なの?

観月と裕太は1歳しか変わらず、観月もまた成長期にある中学生です。ツイストスピンショットを観月も使えるのだとしたら、観月もまた肩を壊す可能性があるはず・・・

今回はこの点を考察していこうと思います。

 

観月はじめとは?

プロフィール

出典:テニスの王子様9巻34P/許斐剛

聖ルドルフ学院中学テニス部の3年生です。前髪を指で弄りながら「んふっ」と笑う姿が特徴的でした。

聖ルドルフが部活の強化選手として地方から集めた「補強組」と呼ばれる部員で、部活の練習には週2回程度しか顔を出さず、普段はテニススクールでレッスンを受けています。

 

観月は聖ルドルフのマネージャーであり、自身も選手として試合に出場しています。ライバル校の選手たちのデータを洗い出し、弱点を突くテニスを得意としています。

例えば、動体視力の良い菊丸に、バックハンドショットにブレが生じる赤澤を当てることで、ボールを目で追わせて体力を奪う作戦に出るなど、データは非常に細かく集められているようです。

 

自分が取ったデータは絶対に正しいという自信があるようですが、青学の不二のデータは全くもって正確に取れておらず惨敗。その後も全国区プレーヤーの氷帝学園部長・跡部にも全く歯が立たなかったようです。慢心しやすい一面もあります。

 

身長:166cm

体重:52kg

利き腕:右

誕生日:5月27日

星座:双子座

血液型:B型

プレースタイル:オールラウンダー

委員会:寮生管理委員

シューズ:prince(クイックトラックTi(ネイビー))

ラケット:YONEX(MUSCLE POWER7)

趣味:紅茶の茶葉選び

得意科目:国語、英語、フランス語、スペイン語

苦手科目:書道(手が汚れるので)

好きな食べ物:ビシソワーズ、冷製カッペリーニキャビア乗せ

出身小学校:山形県立蔵王北小学校

苦手なもの(こと):汚れているもの、ほこりや花粉(アレルギー)

テニス以外の特技:歌(オペラ)

購入したパソコンの数:6台

 

プレースタイル

出典:テニスの王子様9巻109P/許斐剛

 

試合前に相手選手のデータを事細かに収集。そのデータをもとに対策を練ったり、練習を積んだりすることで、観月が組み立てた「シナリオ」通りに試合を展開させていきます。青学の乾のように「データテニス」を得意とする選手の一人でした。

 

データは観月自身だけでなく、聖ルドルフの部員たちにも共有され、部員たちも観月のデータに対しては厚い信頼を寄せている様子。

現に青学に負けるまでは、観月が試合前に想定した結果が外れることはなく、各試合のゲームカウントまで正確に当たってしまうほどでした。

 

作中では必殺技は明らかになっていません。唯一試合が描かれたシーンでは不二に逆転負け(本当は不二が最初から全力で戦えば観月はまったく手も足も出なかったのですが、不二が観月を調子に乗せてから倒そうとしていたため、序盤はあえて手を抜いていた)しました。

ただ、観月自身が全くもって実力のない選手ではなく、不二の弟・裕太が敵わないくらいには強かった様子です。

 

ツイストスピンショットとは?

出典:テニスの王子様9巻60P/許斐剛

観月が不二裕太に教えた必殺ショットです。リョーマの得意とする「ツイストサーブ」の効果を持ったショットです。ボールがバウンド直後、垂直に大きく跳ね上がります。

ショットの原理などは作中で明らかになりませんでした。実際に打つことができるショットかというと・・・難しいですね。

 

ツイストスピンショットは裕太が「左殺し」(左利きプレーヤーを数多く倒してきたために付けられた異名)と呼ばれる所以ともなり、左利きであるリョーマを苦しめました。

しかし、このショットは打つ時の体勢が特殊であり、体に負荷のかかりすぎるショットです。実際に技を受けたリョーマや竜崎先生はツイストスピンショットが危険であること(肩を壊す可能性)を見抜き、打つことをやめるよう裕太本人や、マネージャーの観月に示唆しました(その後リョーマは「無我の境地」状態になった時、ツイストスピンショットを使ってましたけどね)。

 

観月はツイストスピンショットが成長期の体には負荷がかかり過ぎることを知った上で裕太に教えていたようです。それを知った兄の周助に報復されてしまいました。

出典:テニスの王子様9巻98P/許斐剛

 (知ったこっちゃないって言ってますが、知っていました)

 

観月もツイストスピンショットを使える?

裕太は観月からツイストスピンショットを教わったと言っていました。この発言から考えると、練習中か何かに観月から直接教わったと考えるのが自然ですよね。

しかし、観月もまだ中学生で成長期にあるはず。もしかしたらすでに成長は止まっていたかもしれませんが、体はまだ完全に出来上がっていない状態であったことは間違いないです。

 

観月自身もツイストスピンショットを使えるのだとしたら、体に負担がかかっていたはずです。本人もそれをわかっていた様子なので、わざわざそんな技を自分で体得するとは思えないんですよね。

聖ルドルフの部員たちに試合をやらせて自分は他校の調査をする観月の性格を考えても、自分がリスクを負ったり手を汚すような真似はしたくないのではないかと思います。

 

不二との試合や跡部との試合がほとんど描かれなかったので観月の技はわかりません。でも観月がツイストスピンショットを使えて、それを裕太に教えたというのは少し違和感があります。

 

観月はツイストスピンショットは使えない説

観月はツイストスピンショットは使えないというのが私の考えです。

裕太が言う「観月から教わった」というのは、観月が打ったツイストスピンショットを見せて教わったというよりは、「打ち方のノウハウだけ教わった」って意味合いではないかと思うのです。

 

例えば、ツイストスピンショットを打っている高校生や大学生、あるいはプロ選手の映像などを観月が分析。それをノウハウとしてまとめて、映像とともに裕太に見せて教えた。

これも「観月に教わった」という意味に該当しますよね。自分が使えない技でも、観月は分析タイプなので教えることはできると思います。

 

観月は分析していく中で「ツイストスピンショットを打ち続ければ肩を壊す可能性がある」ことに気がつきながらも、裕太に教えたんでしょうね。

これなら、観月が自分でツイストスピンショットのリスクを負わなくても、裕太に指導できます。

 

リスク承知で教えるべき技だったのか?

ツイストスピンショットの微妙な性能

正直、ツイストスピンショットってそんなに強くない・・・(笑)性能は微妙です。

裕太にリスクを負わせてまで教え込むべき技でもなかったと思うんですよね。

 

ライジングでツイストスピンショットの跳ね際を叩かれれば、バウンドしてからの変化を無効化されちゃいますし、バウンドする前にボレーされちゃえば、完全に意味をなさなくなってしまいます。

リョーマも数球受けただけでツイストスピンショットを攻略してしまいました(リョーマの実力が高かったこともありますが)。

 

観月がツイストスピンショットのリスクを知らずに教えていたのであればまだわかります。ただ、観月もリスクを知っていて教えたわけですが、それでもツイストスピンショットを裕太に教えるメリットがほぼなさそうなんです。

左利きである裕太がツイストスピンショットを左利きの選手相手に放つと、回転の関係からやや相手の顔面に向かうようにして跳ねる事くらいでしょうかね。

出典:テニスの王子様9巻40P/許斐剛

リョーマのツイストサーブは、『サーブは必ずワンバウンドさせてから打たなければいけない』というテニスのルールがあるので、ほぼ確実に顔面に向かって跳ねます。

顔面に向かってくる打球は返しにくいのですが、ツイストスピンショットならボレーできちゃいますからね。バウンドさせなければそれほど脅威的な技ではないです。

 

裕太が潰れたら戦力大幅ダウン

観月の心境が疑問です。裕太を潰す気だったのでしょうか・・・

でも聖ルドルフは選手層がそこまで厚くないです。赤澤とダブルスを組んでいた金田や、シングルス1に入っていた野村などは明らかに「テニヌ」についていける実力ではありませんでした(野村は、実は真の実力者説がありましたが、観月が「シングルス1は捨て駒でいい」と言っていたので、やはり強くはなかったでしょう)。

裕太が潰れたら戦力大幅ダウンですし、別に観月は裕太をいじめていたわけでもなさそうでしたので、肩を壊す恐れのあるツイストスピンショットを教えた真意が不明です・・・

 

メタ的なことを言うと「不二を怒らせるため」

あまりこういうオチにしたくはないのですが、観月が裕太にツイストスピンショットを教え込んだのは兄の不二周助を怒らせる展開にするためなんですよね。

で、これまで選手たちをコマ扱いしたり、嫌がらせのような戦い方をしてきたりした観月に仕返しをし、読者たちも気分がスッキリするような演出になりました(この時の観月は完全に敵キャラにされててちょっと不憫でしたね)。

 

作中の設定でなんとかつじつまを合わせようと思ったのですが、メタ的な理由以外思いつかないですね・・・自分のチームメイトで、しかも有力な選手にリスクのある技を教え込む必要が見当たらないです。

 

漫画考察では疑問の答えを見つけるにあたり「こういう設定だから」、「こういう展開にすらため」という答えしか思いつかない時は、私にとって敗北です。

「漫画なんて全部そうじゃん!設定じゃん!考察する意味ないじゃん!」ってなりますからね。

 

「なぜ観月は裕太にツイストスピンショットを教えたのか?」という疑問に対しては、私は答えが見出せず、敗北してしまいました(何かいい理由が思いつく方はコメントいただけると幸いです)。

 

まとめ

一応今回の考察は『観月もツイストスピンショットを使えるのか?使えるのならば体の負担は大丈夫なのか?』という考察でしたので、答えとしては

観月はツイストスピンショットを使えず、打ち方のノウハウだけを裕太に教えていたので、体に負担はかかっていない

という答えに行き着きました。

 

どのみち部員の選手生命を絶ってしまいかねないことをしていた観月の行いは、やってはいけないことでしたね。

 

不二にコテンパンにされたことで観月も反省し、これからもテニスを続けていくのであればもうチームメイトに同じようなことはしない・・・はず・・・多分・・・

 

 

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