テニス漫画 | テニスのジロギン。 https://jirogin.com テニスグッズのレビューや社会人初心者プレーヤー向けの情報を書いてます! Thu, 13 Jun 2019 11:39:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.18 https://jirogin.com/wp-content/uploads/2018/01/cropped-IMG_0527-1-1-32x32.jpg テニス漫画 | テニスのジロギン。 https://jirogin.com 32 32 136348803 本格テニス漫画「BREAK BACK」2巻レビュー!新キャラ登場で大興奮! https://jirogin.com/2018/08/09/breakback2/ https://jirogin.com/2018/08/09/breakback2/#respond Thu, 09 Aug 2018 11:24:05 +0000 https://jirogin.com/?p=2536  

テニス漫画大好きなジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

以前、当ブログでも紹介しました、プロ手に選手が描く本格テニス漫画

「BREAK BACK(ブレークバック)」2巻

が発売されました!

 

 

実際に読んでみたのですが・・・

先のストーリーが超気になる展開が満載!!

楽しくて、あっという間に読み終わってしまいました!

 

テニス部を作り上げていくという、大変だけど学生だからこそ味わえるワクワク感!

自分と目標を共にする仲間が増えていく期待感!

 

これらをビジビシ感じられる1冊です!

今回は「BREAK BACK」2巻を読んだ感想と見どころを紹介します!

この記事のポイント

✔︎新キャラクター登場!
✔︎仲間探しに大興奮!
✔︎主人公・紗季の変化!

 

「BREAK BACK」の簡単なあらすじ

主人公・上条紗季(かみじょうさき)は、元世界ランキング7位の女子テニスプレーヤー。世間からは天才と称され(そして美人)、世界ランキング1位にも手が届きそうな勢いで活躍しました。

 

 

しかし怪我をきっかけにプロを引退。その後、数年間ギャンブル漬けの日々を送っていたのです。

 

その最中、紗季は裏カジノで謎の男にはめられ、1億円の借金を負うことに。

借金を返す条件として、大会に出場するメンバーもそろっていない成陵高校テニス部のコーチとなって、全国大会優勝を果たすことを突きつけられてしまいました。

 

多額の借金を返すために紗季は、テニス歴9年ながらも初心者同然の丸山瑛士(まるやまえいじ)、運動神経抜群ながらもテニス未経験の五十嵐涼平(いがらしりょうへい)と共に、全国大会優勝を目指し始めました。

 

「BREAK BACK」2巻を読んだ感想

1巻の時点では、ストーリーの大きな展開は少なかったんですね。

登場人物や設定の説明が多かった印象です。

 

プロテニス選手が描くテニス漫画『BREAK BACK』1巻の感想
作者もプロテニス選手という斬新なテニス漫画「BREAK BACK」を紹介します!

 

でも、2巻からはストーリーが大きく動き出します!

新しいキャラクターたちが登場し、今後の展開に関わってきそうな感じがしまくりです!

またですね、この新キャラクターたちが、いいキャラなんですよ・・・

境遇にものすごく共感できたり、どれほど成長するのか気になったり・・・

2巻を楽しみながら、3巻も読みたくなってくる!そんな感想を抱きました!

 

「BREAK BACK」2巻は仲間探しがメイン

「BREAK BACK」2巻は、成陵高校テニス部の新しい部員を探すことがメインのストーリーです。

テニス漫画だと、「仲間探し」をする作品ってあまりないんですよ!

 

大ヒットしたテニス漫画といえば「テニスの王子様」「ベイビーステップ」がありますよね?

この2つは、すでに出来上がっている部活や養成スクールに主人公が参加するところからストーリーが始まります。

 

一方で「BREAK BACK」は、主人公たちが所蔵する組織作りから始めています。

同じ「学生のテニス」をモチーフにしていても、これまでのテニス漫画とは違ったアプローチで描かれているんですね。

(そもそも主人公がコーチだったり、多額の借金を負っていたりとスポーツ漫画でも珍しい設定ですが・・・)

 

だからこそ先が読めない!

ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、それすらも読めない点に、興奮してしまうのです!

 

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「BREAK BACK」2巻の見どころ

ここからは、「BREAK BACK」2巻の見どころについて、できる限りネタバレしないように紹介していきます!

 

新キャラクターに注目!

2巻に登場する2人の新キャラクター

「大城零(おおしろれい)」

「河野裕太(こうのゆうた)」

の2人に注目です!

この2人をメインにした話が、2巻に収録されています!

 

大城零(おおしろれい)について

零はかつて「天才テニスプレーヤー」と呼ばれた成陵高校の男子生徒です(しかもイケメン)。

小学生時代に、ジュニアの大会でシングルス全国優勝、しかも予選から優勝まで1ゲームも落とさないという快挙を達成しました!

いや、快挙というか・・・どんなに強くても超絶ムリな記録ですね!

小学生の大会に錦織圭選手が出場すれば話は別ですが笑

 

零は将来を期待されたプレーヤーでしたが、全国優勝後にテニスをやめてしまった模様。

頑張りすぎたことによる「燃え尽き症候群」かと噂されていましたが、本当の原因は、零と当時のコーチとの間にあった問題にありました。

 

成陵高校のテニス部には入部していなかった零でしたが、幼馴染の有坂ゆずき(ありさか)のはからいで紗季と対決することに!

かつて天才プレーヤーと呼ばれた紗季と零!

果たして勝負の行方は・・・!?

 

零の過去は、コーチと選手とのすれ違いがテーマとなっています。

厳しいスポーツの世界は、「コーチの言うことは絶対」という文化がまだ根付いていますよね。

そのあり方について考えさせられる、感動するストーリーです!

 

河野裕太(こうのゆうた)について

河野も零と同じ成陵高校の男子生徒です。

ただ、零とは違い河野はテニス未経験者。さらに言うと、どの部活にも属していません。

しかし、身長194cmで体格もがっしり。確実にスポーツに向いているフィジカルをしています。

 

見かけだけでなく、スポーツのセンスも抜群。

作中では、野球経験がほぼないにもかかわらず、投げたボールは軽く140km/hオーバー!野球部員ですら三振を取られてしまう才能を見せました!

甲子園出場校のピッチャー並ですね・・・センスありすぎますわ笑

 

河野を見た紗季は、

「194cmの身長から叩き下されるサーブは、想像を絶するほど速いだろう!」

と考え、テニス部入部を条件に、河野に野球勝負を挑みます。

紗季は自信満々にバッターボックスに立ち、河野の豪速球に立ち向かうのでした・・・!!

 

河野は零ほどの深掘りはありませんでした。しかし、個人的に身長が高くて、パワーのあるキャラが大好きなもので、気になって仕方がないです!

漫画で、河野のようなキャラが登場するとめちゃくちゃ興奮するんですよね!(もちろん、漫画として興奮するってことですよ!)

 

紗季の心情の変化

零と河野のシーンが目立ちますが、主人公・紗季の見せ場もたくさんあります!

パチンコをしたり、えらそうだったりする紗季ですが、読んでるうちに可愛さに心を惹かれて・・・

特に紗季の心の変化に注目ですね!

 

1巻時点での紗季は、成陵高校テニス部を全国優勝に導くことは、多額の借金を返すためでしかありませんでした。

しかし、部員たちの頑張りを見ていくうち、紗季の心情に変化が訪れます。

 

まだ紗季自身気がついていないようですが、紗季の目的が「全国優勝」そのものに向き始めているのです。

ちょっと冷たい部分があり、最初は部員たちを見下すことの多かった紗季。

そんな彼女の変化が垣間見れるシーンが多く、「BREAK BACK」は部員たちだけの成長を描いているんじゃないんだな、と私たち読者も気づかされます!

 

いろんなキャラクターが登場しますが、やはり主人公である紗季の変化が一番気になるところです。

 

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まとめ:テニス経験者も未経験者も楽しめる

「BREAK BACK」は、テニスをテーマにした漫画ですので、「漫画ならではのとんでもないシーン」もあります。

ただ、作者のKASAさんがプロ経験のあるテニスプレーヤーですので、一見とんでもないシーンでも、テニスの技術や理論などで解説が入ります。

私のようなテニス経験者だと「なるほどな!」と理解できて、より作品を楽しめるでしょう!

 

テニスをやったことがない方でも、コメディシーンやキャラクターたちが努力する姿、紗季のかっこよさに心動かされますよ!

漫画としても面白い作品です!

 

ぜひ、1巻から合わせて読んでみてください!

 

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本格テニス漫画「バギーウィップ」1巻&2巻のレビュー https://jirogin.com/2018/06/01/buggy/ https://jirogin.com/2018/06/01/buggy/#respond Fri, 01 Jun 2018 09:00:23 +0000 https://jirogin.com/?p=2027  

弱小テニス少年だったジロギン(@akiramenaiuta)です。

 

先日、新しくテニスの漫画が読みたいなと思い、Amazonで探していました。

そして見つけたのが、

『バギーウィップ』

という漫画です!

「バギーウィップ」とは、テニスの打ち方の名前です。腕をムチのようにしならせてボールに回転をかけ、曲がるようなショットにする打ち方ですね。

 

2017年から月刊アフタヌーンで連載されているテニス漫画なのですが、私は知りませんでした。

読んでみようと思い買ってみたのですが・・・これが面白い!

 

昔の私のような弱小高校生が、テニスの猛特訓をして勝ち上がっていくストーリーで、ものすごくリアルな高校テニス部を描いています!

 

学生時代にテニスをしていた人は、楽しめること間違いなしの漫画ですよ!

今回は『バギーウィップ』1巻&2巻のレビューを書きます!

 

『バギーウィップ』あらすじ

主人公の原田新(はらだあらた)はテニス歴5年の高校1年生。しかし、テニスの実力は初心者同然で、人生で1回しか試合に勝ったことがない。

テニス部では球拾いの毎日。このままでは一生試合にも出られないと感じていたところ、佐倉(さくら)という男と出会う。

 

佐倉はアラタの隠された才能に気がつき、アラタを全国大会に出場させるべく自らコーチを始める。

弱小プレーヤーだったアラタは、佐倉との練習を通して強くなり、強豪プレーヤー達との戦いを繰り広げる・・・

 

主な登場人物

『バギーウィップ』はテニス漫画ということもあり、メインキャラ達の対戦相手などいろんなキャラが登場します。

ここでは、ストーリーに大きくからんでくる3人のキャラクターを紹介します。

 

原田新(はらだあらた)

出典:バギーウィップ1巻7P/大野すぐる

 

主人公。淵ヶ谷高校テニス部の1年生。おとなしくて気弱な性格をしており、いつも緊張したりあせったりしていて落ち着きがない。

小さな時にテレビで見た、世界トッププレーヤーのレナルド・ゴナールという選手に憧れてテニスを始めた。

 

テニス歴は5年なのだが、ほとんど上手くなれず、実力は初心者と変わらない。

テニス部ではずっと球拾いをしているが、テニスが上手くなりたいという気持ちは常に持ち続けてきた。

 

ショットのスピードも、コントロールも全くダメダメだったが、足の速さだけは人並みはずれた才能を持っていた。

その才能に気が付いた佐倉は、アラタの足の速さを武器にしたテニスを教え込む。佐倉との出会いが、アラタの本当の才能を目覚めさせるきっかけになった。

 

佐倉(さくら)

出典:バギーウィップ1巻50P/大野すぐる

 

アラタと同じ淵ヶ谷高校に通う2年生。アラタとは違い強気な性格をしている。

先輩に対して生意気な態度をとったり、他の選手を悪く言ったりしても、本人は気にするそぶりもない。

 

1年前に淵ヶ谷高校が全国大会に出場できたのは、当時1年生だった佐倉がいたからだった。

佐倉は当時からすでに日本ジュニアテニス界でトップの実力者だった。

その強さは、弱小テニス部だった淵ヶ谷高校でも、佐倉1人がいるだけで県大会で優勝してしまうほど。佐倉に負けた選手も多く、高校テニス界では有名人。

 

県大会優勝後、佐倉は全国大会には出ず、プロに転向してしまう。しかし、怪我が原因で引退に追い込まれてしまった。

佐倉自身はテニスが出来ない状態だが、アラタとの出会いにより佐倉もまた、テニスに目覚める。

 

佐倉はアラタのコーチとなり、ともに全国大会出場を目指し始めた。

 

白田(しろた)

出典:バギーウィップ1巻16P/大野すぐる

 

アラタの親友で高校1年生。同じくテニス部。アラタとは子供の頃からの友達。

白田はテニスの才能に恵まれていた。ネットプレーを得意とするサーブ&ボレーヤーで、すでに県内で2位の実力を持つ。

 

白田はアラタの理解者であり、テニスも一緒に練習してきた仲間である。だからこそアラタにテニスの才能がないことにも気がついていた。

白田はそのことを口に出さなかったが、白田とアラタの実力の差は大きく、アラタは白田に勝ったことがない。それどころか、1ゲームも取れないほどボロ負けしていた。

 

白田は、佐倉との猛練習で上達しているアラタを次第に認め始め、白田もアラタの練習に付き合うなど、良い親友としてアラタを支えてくれている。

 

『バギーウィップ』1巻の感想

まずは1巻を読んでみた感想です。

1巻には第1話〜第4話まで収録されています。月刊誌での連載のため、1話あたりが長く、けっこうボリュームがありますよ。

 

弱小主人公にめちゃくちゃ共感できる

スポーツ漫画は2パターンに分かれると思います。

「最初から主人公が強いパターン」「主人公が弱いところからスタート」の2つです。

『バギーウィップ』は「主人公が弱いところからスタート」のパターンですね。

 

主人公のアラタは、個人的にめちゃくちゃ共感できます。

・テニスを上達させたいけど、なかなか上手くいかない
・周りには才能のある選手がたくさんいる
・自分は勝てないんじゃないかと不安になる

まるで高校生の時に私のようです。私もこんな気持ちで部活をしていました。

弱小プレーヤーは常に不安やビビリと一緒に生活してるんですよね・・・

出典:バギーウィップ1巻17P/大野すぐる

 

アラタを見ていると、「そうそう。当時こういう気持ちだった」と懐かしい気持ちになりながら読めます。

アラタが強くなると、自分までテニスが上手くなった気がして、読んだ後の満足感がスゴイです!

 

テニス部の練習シーンがリアル

『バギーウィップ』は高校のテニス部が舞台です。

練習風景がかなりリアルで、ここも共感できるポイントですね。

 

走りこみ練習をしたり、素振りをしたり、体幹トレーニングをしたりなど、本当にテニス部でやっている練習のシーンが多いです。

テニス漫画だとこういう地味な基礎練習シーンはカットされがちです。『バギーウィップ』では、むしろ練習シーンにフォーカスして書いている感じですね。

実際にテニスの練習に使えそうなものもあります。

 

それだけでなく、ボール拾いをしたり、先輩の荷物を持ったりなど、ここら辺もリアル・・・こういう雑用も部活では「練習のうち」なんですよね泣

この点も、懐かしいと思える点です。

出典:バギーウィップ1巻36P/大野すぐる

 

佐倉がかっこいい

正直言うとですね、1巻は

「主人公のアラタが何考えてるのかよくわからん・・・」

って感じると思います。アラタの心理描写が少ないです。

 

アラタは佐倉から、アラタ自身も気がついていない才能を伸ばすトレーニングをやらされます。だからアラタはただ佐倉のいうことに従ってるだけなんですよね。

セリフも、佐倉が8〜9割くらいしゃべってます。

 

佐倉は最初、「なんだコイツえらそうに!」とちょっと腹が立つくらい上から目線です。

でも、アラタへのアドバイスや練習メニューが適切で、現実でもやったほうがいいものばかりなんですよ!それを自信満々に言うので、めちゃくちゃかっこいい!

出典:バギーウィップ1巻101P/大野すぐる

(この佐倉は首がめっちゃ長い。というか登場人物みんな首長いです)

 

だんだんと佐倉の印象が

「何この有能コーチ・・・素敵!私もこういうコートが欲しい!」

って感じに変わってきます。

1巻は完全に佐倉を見るための巻ですね。

でも2巻からは主人公のアラタの活躍シーンが増えますよ!(佐倉の見せ場が減るとは言ってない!)

 

▼1巻ご購入はこちら▼

 

『バギーウィップ』2巻の感想

続いて2巻の感想です!5話〜9話が収録されています。

2巻からはついにアラタの試合が始まります。地区予選と、関東大会県予選の初戦までが描かれています。

 

全国大会前のまだ本番とは言えない試合が続きますが、佐倉のアドバイスが効果を発揮し、アラタの才能が産声をあげます。

 

無名のアラタが勝ち上がる快感

アラタは1年生で、過去の実績もない無名選手です。しかもアラタは気弱ですし、初戦の対戦相手からもナメられちゃうんですよね。

試合を見ている周りの人たちも、最初はアラタが負けるだろうと予想してました。

アラタ自身も相手にビビってしまって、逃げ腰になってしまっていたんです。

 

でも佐倉だけは、アラタが猛特訓で相手よりもとっくに強くなっていることを知っていました。

佐倉の想像通り、アラタは試合に勝利し、その後も勝利を重ねます。

出典:バギーウィップ2巻71P/大野すぐる

 

現実のスポーツ大会でも、無名の選手が有名選手を倒して大活躍すると一気に盛り上がりますよね?

『バギーウィップ』を見ていると、それに近い快感と言いますか、気持ちの高ぶりを感じます!

漫画を読んで、久々に興奮しましたね!これはやはり主人公のアラタに共感できるからこそ感じるのだと思います!

 

頭脳プレーがかっこいい

足は猛烈に早くても、強いショットを打てるわけではないアラタ。

そんなアラタが勝つには、足はもちろん、頭を使ったプレーをするしかありません。

 

アラタが勝てるための作戦を考えるのが・・・佐倉です!

やっぱり佐倉が超有能なんです!対戦相手がどんなプレーをするのか見抜き、対策を事前に練ってくれてるんですよ。

出典:バギーウィップ1巻166P/大野すぐる

 

その作戦を実行するのがアラタなので、アラタの見せ場は多いです。

でもよく考えると、「アラタが勝てる作戦を考えた佐倉がすごいんじゃね?」って結果になります。

佐倉の頭脳プレー(というかアドバイス?)がかっこいいです。

 

アラタと佐倉の信頼関係が熱い

1巻と2巻の最初の段階だと、アラタは佐倉のことを信頼しきれてない感じがします。

佐倉のアドバイスや練習メニューに対して、「なぜこんなことをするの?」と疑問を感じています。

 

しかし、公式戦に出てみて、アラタは佐倉の練習が自分にとって一番役に立つ練習だったのだと実感。佐倉のことを信頼し始めるのです。

出典:バギーウィップ2巻35P/大野すぐる

 

理想的なコーチと選手の関係だなと思います。

選手がただ単にコーチの言うことを何でも聞くのではなく、きちんと信じて従っている関係は、スポーツをする人たちの憧れだと思います。

 

アラタと佐倉の関係が、心を熱くさせてくれます。テニスがやりたくなってきますよ!

 

▼2巻ご購入はこちら▼

 

まとめ

『バギーウィップ』1巻と2巻は、「佐倉かっけぇぇぇぇ!」なシーンが多いですね。

主人公のアラタの活躍は3巻以降といったところでしょうか?

 

佐倉のセリフはテニスのアドバイス的な部分が多いのですが、実際にやってみたくなるものばかりです。

私もテニスをしているので、自主練習に取り入れたくなるものがありました。

 

学生時代の部活の興奮を思い出す『バギーホイップ』!

ぜひ読んでみてください!

 

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【テニプリ】立海大・切原赤也のナックルサーブは現実でも打てる? https://jirogin.com/2018/05/08/aka/ https://jirogin.com/2018/05/08/aka/#respond Tue, 08 May 2018 12:10:06 +0000 https://jirogin.com/?p=1798  

全国区テニスプレーヤーを目指しているジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

「テニスの王子様」に登場するキャラクターに、切原赤也(きりはらあかや)がいます。

最強の中学校「立海大付属中テニス部」で2年生にしてレギュラーになった強キャラです。

 

赤也の必殺技に「ナックルサーブ」という技があります。

後で説明しますが、とっても非人道的なサーブです。テニス選手として、やっちゃいけないサーブです。

いや、やっちゃいけないっていうか・・・ナックルサーブって打てるんだろうか?

 

ということで今回は、

切原赤也のナックルサーブは現実でも打てるの?

ということについて考えたいと思います。

 

切原赤也(きりはらあかや)とは?

全国の中学校の中で、誰もが最強と認める王者「立海大付属中テニス部」。

レギュラー選手全員が全国区(全国大会でも強豪の選手)というぶっ壊れ性能の中学です。

 

赤也はその立海大の中で「2年生エース」として活躍しています。若くて才能のある選手ですが、立海大では未熟者扱いされています。

 

しかし、赤也の強さの根本にはラフプレーがあります。相手選手にボールをぶつけ、病院送りの深刻なけがを負わせて勝利を重ねてきました。

さらに、気分が高まると目が真っ赤に充血し、プレーもより攻撃的になります。

極め付けは「ワカメ野郎」という言葉がきっかけで発動する「デビル化」。赤也の体が真っ赤になり、相手を血まみれにするほどの勢いでボールをぶつけます。

 

赤也のプレーはテニスプレーヤーとしてやってはいけないものです。

現実ならば先輩や顧問の先生がブチ切れで、退部させて心理的なカウンセリングを受けさせるレベルでしょう。

しかし、勝利のために手段を選ばない?立海大テニス部は、赤也のラフプレーを黙認しています(ていうか「テニスの王子様」の世界のテニス、いやテニヌでは「KO勝利」が認められてます)。

 

ナックルサーブとは?

赤也のラフプレーの原因ともなっているのが、ナックルサーブ

特殊な持ち方でボール握ってトスを上げてサーブを打ちます。すると普通にサーブを打った時とは異なるバウンドをするのです。

 

ナックルサーブのバウンドする方向は赤也以外わかリません。

赤也は偶然を装ってナックルサーブを相手のヒザや顔面にぶつけ、けがを負わせてきました。

 

赤也のサーブのスピードが何キロかはわかりませんが、おそらく時速130〜150キロくらいは出てそうです。

そんなサーブが何回も体に当たればどうでしょう・・・痛くて試合続行不可能になってしまいます。ひどい話ですね。

 

ナックルサーブは実際に打てるのか?

では、赤也のナックルサーブは実際に打てるのでしょうか?

考えてみようと思います。

 

結論としては「無理無理無理無理!」

はい無理です。打てません。

夢を壊すようなことを言ってすみません。でも容赦なく言います。

無理無理無理無理!

なのです。やはり漫画のサーブですからね。

 

でも頭ごなしに無理というのは良くないです。

無理なら無理なりに、その理由を書いていきます。

 

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ナックルサーブはナックルボールに由来するけど…

おそらくナックルサーブは野球の「ナックルボール」に由来しています。

本来、野球のピッチャーがボールを投げる時、こんな感じでボールを握ります。

 

でも「ナックルボール」を投げる時はこう握るのです。

 

親指以外の指を曲げて、ボールをはさむ感じです。

投げにくそうですが、この状態で指を広げるようにしてボールを放します。

すると、ボールに回転がほとんどかからなくなるのです。

 

回転のかからないボールは空気抵抗を受けて、右へ左へと大きく変化します。

この変化はピッチャーがねらって投げているわけではないので、ピッチャー自身もどう変化するかはわかりません。投げるたびに変化の仕方も変わるのです。

その性質からナックルボールは「魔球」としても知られていますね。

 

ナックルサーブはすなわち「どう変化するかわからないサーブ」ってことで、ナックルボールが由来でしょう。

赤也も、サーブのトスを上げる時、ナックルボールを投げるピッチャーと同じ握りをしています。

 

でも、だからと言ってどこに跳ねるかわからないサーブにならないと思います。

ラケットで打てば、少なからず回転がかかるので、ナックルボールみたいな変化は生まれないでしょう。

 

羽根つきのように、全く回転をかけずサーブを打てば、テニスボールも空気抵抗受けてゆらゆら揺れるかもしれません。

でも、テニスのサーブはバウンドしてから打つので、ゆらゆら揺れるだけでは特に効果はないと思います。

しかも羽根つきサーブでは威力も出ないので、相手の体にボールがぶつかっても、病院送りどころか保健室送りにすらできないでしょうね。

 

イレギュラーバウンドを把握するのは無理!

ナックルサーブに無理やり理屈をつけるならば、

赤也がボールを思いっきり潰すように握ったことから、ボールが変形。

その状態でサーブを打つと、変形したボールの影響でサーブがイレギュラーバウンドする…といった感じでしょうかね。

 

実際問題、トス上げる前にボールを変形させても、トスが落ちてきてボールを打つまでの間に元の形に戻ってしまうはずです。

 

もし打てたとしてもですよ、イレギュラーバウンドをコントロールして相手にぶつけるのは無理ですね。

っていうか、想定通りに跳ねないのがイレギュラーバウンドですから…

 

赤也自身もどこに跳ねるかわからないのならば別ですが、ナックルサーブのイレギュラーバウンドは赤也の思いのままです。

狙った方向にイレギュラーバウンドを出すそうとしたら、入射角やら反射角やら、相当細かい計算をしないとでしょう。

テニスの試合中に打つのは99.9999999%できないでしょうね。

 

理屈を並べれば、なんとなく打てそうでもないナックルサーブですが、やはり空想のサーブってことですね。

でも確かにかっこいいです!名前もいいですし、どこに跳ねるかわからないサーブとか、中二病をくすぐります!

そういえば赤也はちょうど中二でしたね。中学二年生は中二病ってのは漫画の世界も現実世界も同じみたいです。

 

雨の後のクレーコートなら打てなくもない?

自分の思い通りかどうかは別として、サーブがイレギュラーバウンドするのをナックルサーブとするのならば、絶対にできないわけではないです。

マグレでできるって感じですね。

 

雨が降った後のクレーコート(土のコート)はですね、イレギュラーバウンドしやすいんですよ。

雨でコートがぐちゃぐちゃになりますし、その中でプレーすると、乾いたときにコートサーフェス(表面)がボコボコになっちゃうんですよね。

トンボやブラシをかければ平らにすることもできますが、人間の手で完全に平らにするのは難しいです。

 

コートのボコボコになったところにサーブが当たれば、予想した方向と違った方向にバウンドします。

ある意味「どこに跳ねるかわからないナックルサーブ」になるのです。

本当にマグレですけどね。相手コートのどこがボコボコかなんて、まず見えませんし。狙って打つならケニア人レベルの視力が必要ですよ。

 

ソフトテニスだとなおさらイレギュラーしやすい

硬式テニスのボールは少し硬いですが、ソフトテニスのボールはゴムボールです。すごくやわらかいです。

やわらかい分、コートの凸凹の影響を受けやすく、イレギュラーバウンドしやすです。

ですので、サーブが思いもよらなぬ方向に跳ねることもかなり多いです(クレーコートだと)。

 

私は中学時代ソフトテニス部でして、クレーコート(っていうか学校の校庭)で練習してました。

やはり、雨の翌日はイレギュラーバウンドのバーゲンセール。あまりにイレギュラーバウンドが多いと一時練習を中断して、コートをならすことすらありましたね。

 

当時の私も赤也と同じ中学2年生くらい。中二病まっただ中だった当時は、サーブがイレギュラーバウンドしたら

「このサーブ、どこに跳ねるか全くわからねぇぜ…オレでさえもなぁ!」

って気持ちになっていました。

 

でも練習にならないのと、そんなこと口にしたら先生にめっちゃ怒られたと思うので、

「ごめん!イレギュラーだ!これじゃ練習できないから、一旦コートを整備しよう!」

と、本当の気持ちを押し殺していましたね。

 

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まとめ:やっぱりナックルサーブは「ロマン」

赤也のナックルサーブは、現実で打つのは難しいということがお分かりいただければと思います。

イレギュラーバウンドがナックルサーブみたいになる時もあります。でもそれは、マグレだったり、コートや天気などの条件にもよるので、「打てる」と呼ぶにはほど遠いでしょう。

ロマンのあるサーブってことですね。

 

もしナックルサーブを打てるようになったとしても、絶対に相手プレーヤーに向けて打ってはいけませんよ!

テニスはフェアプレーの精神で!相手に怪我をさせないようにやりましょう!

中二病をこじらせている学生…いや、日頃ストレスがたまりにたまっている社会人プレーヤーほど、赤也のような「デビル化」をしないように気をつけましょうね。

 

ナックルサーブを練習するより、より速く、コースを狙って、ミスなくサーブを打てる方が100倍テニスが上手くなります。

「テニスの王子様」を読むのもいいですが、こういったサーブの本も読んで、テニスの上達につなげましょう!

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新テニスの王子様23.5巻のレビュー!新テニプリの魅力がつまった1冊 https://jirogin.com/2018/05/06/tenipuri23/ https://jirogin.com/2018/05/06/tenipuri23/#respond Sun, 06 May 2018 11:42:49 +0000 https://jirogin.com/?p=1783  

テニプリを見てテニスを始めたジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

(いろんな意味で)伝説のテニス漫画となった「テニスの王子様」

私も大いに影響を受けた作品ですが、きちんと読んだのは全国大会編までです。

「新テニスの王子様」になってからは、最初の方を読んだだけでした。

 

2018年5月、「新テニスの王子様」の公式ファンブック23.5巻が発売!

実際買って読んでみたのですが、またテニスの王子様が読みたくなるほどクレイジーな内容でした!

 

今回は「新テニスの王子様23.5巻 パーフェクトファンブック」のレビューを書きます!

「新テニスの王子様」を読んだことがない人でも楽しめ、また「テニプリ」を読み始めるきっかけとなる本ですよ!

 

買おうと思った理由

「テニスの王子様」の時代から、10.5巻、20.5巻というように、ファンブックが発売されていました。

当時は単行本を買っていたので、○.5巻がどのような内容なのかは知っていました。

 

要するに、データブックみたいな感じなんですね。

登場したキャラクターのプロフィールや、出身校の様子、これまでの大まかなストーリーや、作者・許斐剛先生の裏話などがまとめられています。

 

これまで「新テニスの王子様」を読み返す機会がなかった私。

キャラクターやストーリーが大まかにまとめられているファンブックを読んで、なんとなくキャラクターやストーリーを把握しようと思ってました。

すでに23巻も発売されているので、全巻買うには強いきっかけが必要です。

1冊400円として、1万円くらいしますからね。改めて買うのはちょっとためらっていました。

 

でも、23.5巻を読んでみたら、新テニプリ全巻ほしくなりました!

それくらい魅力的にまとめられていたのです!

 

新テニスの王子様23.5巻の見どころ

実際に読んでみて、23.5巻の見どころをいくつか紹介していきます!

「新テニプリ」を読んだことがない人も多いと思います。

ネタバレしない程度に紹介していきますのでご安心を!

 

謎の短編「新 幸村ゲーム」

23.5巻を開くと、いきなり謎の短編がスタートします。

その名も「新 幸村ゲーム」

出典:新テニスの王子様23.5巻3P/許斐剛

立海大付属中学の部長・幸村精一(ゆきむらせいいち)を主人公にした、ギャグ?ストーリーです!

幸村が考えた異色のゲームが、キャラクターたちを狂わせる!?

あまりネタキャラになることのなかった幸村の、意外な一面が見れる短編マンガです!

 

100人以上のキャラクターの紹介

主人公の越前リョーマや、ライバルの遠山金太郎(とおやまきんたろう)など、ゆうに100を超えるキャラクターのプロフィールが紹介されています!

出典:新テニスの王子様23.5巻34P/許斐剛

 

氷帝の跡部景吾(あとべけいご)や山吹中の亜久津仁(あくつじん)、四天宝寺中の白石蔵之介(しらいしくらのすけ)など、懐かしのキャラクターたちも紹介されています!

「新テニ」では、意外なキャラにスポットが当たっていて驚くかも・・・?

 

「テニスの王子様」時代のキャラクターのプロフィールが全て頭に入っている大ファンも多いと思います。

しかし、23.5巻の各キャラのプロフィールをよーく見てみると、身長が伸びていたり、体重が増えていたりするキャラもいるんですよ!

 

全国大会から数ヶ月後を描いている「新テニスの王子様」。登場人物はほとんどが成長盛りの中高生ですから、ちゃんと成長してるんですね。

 

日本のキャラクターだけでなく、ライバルとなる外国選手たちのプロフィールも公開されていますよ!

でも・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻142P/許斐剛

出典:新テニスの王子様23.5巻172P/許斐剛

 

彼らは高校3年生(18歳)くらいらしいのですが・・・

絶対ウソでしょ!?年齢詐称でしょ!?

テニプリの時から「この子たち中学生じゃないでしょ!?」ってくらい大人びてましたが高校に行くと…おっさんになっちゃうんですね。

年齢以上に見た目が老けているのならばまだいいですよ。

 

出典:新テニスの王子様23.5巻204P/許斐剛

 

何があったんだ君は…忍者に憧れちゃったのか!?

ファミリーネームも「ドロン」って忍者っぽいし!家族ぐるみで忍者なのか!?

 

そして、テニスプレーヤーからすると、もっと意外なキャラクターもいました!

出典:新テニスの王子様23.5巻195P/許斐剛

 

「フェデラー」という名前を、ラスボスにもできそうなこの名誉ある名前を、ページ半分しか紹介されていないキャラクターの名前に使ってしまうあたり…

なんという無駄遣い!史上最高のテニスプレーヤーの名前なのに!

許斐先生のセンスは、常識をはるかに超えていると感じさせられるページでした。

 

どうですか?本編が気になってきますよね?

こんな個性豊かすぎるキャラクターたちがどう活躍するのか、1巻から買ってじっくり読みたくなってしまいます!

 

ストーリーも振り返れる

最新23巻までのストーリーを振り返ることもできます。

対戦したキャラの組み合わせや、試合結果、どんな試合の内容だったのかも解説してくれています。

出典:新テニスの王子様23.5巻121P/許斐剛

 

でも、ちょっと紹介されるだけだと、なおさら知りたくなってしまう…

「テニプリ」は試合結果だけ見ても面白くないです!

試合中に登場する想像を絶するショットや、ありえない超人プレーを見てこそ楽しいのです!

例えば・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻133P/許斐剛

 

山吹中の亜久津がなんでこんなに分身してるのか!?気になっちゃいますよね!?

こういったクレイジーなシーンは本編を読まないと、よくわかりません。

私たち常人の想像では、1コマだけでストーリーを予測することは不可能です!

 

23.5巻はあくまでも本編を読むきっかけに過ぎません。

あなたにも、ストーリーを把握するだけでは収まらない、「1コマ1コマ全部読みたい!」という欲が出てくるでしょう。

 

作者・許斐剛先生のインタビュー

漫画のファンブックにつきものなのが、「作者のインタビュー」ですよね。

キャラクターの誕生秘話や、裏設定、ボツ案など、ファンとしては気になることを作者本人の言葉で明かしてくれます。

 

23.5巻にも作者の許斐剛先生のインタビューが載っていますが・・・

出典:新テニスの王子様23.5巻225P/許斐剛

 

主張がすごい!!

ファッション雑誌のように許斐先生の写真が載っています!

 

でも、ただ目立っているだけではないのです!ファンが気になっている「テニプリの謎」について、許斐先生が答えてくれています!

例えば、

・新人戦の切原赤也VS日吉若はどっちが勝った?
・神尾と杏ちゃんの恋の行方は?
・元青学の大和部長がイメチェンした理由は?
・四天宝寺中の顧問・オサムちゃんの担当科目は?

などなど、「テニスの王子様」時代に明かされなかった読者の疑問についても解説してくれています。

 

「新テニスの王子様」の解説と合わせて、昔からのファンが長年抱えていた疑問にも答えてくれているので、やっぱり23.5巻は買って損のない1冊ですよ!

 

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まとめ:「新テニ」を読んでいなくても楽しめる

23.5巻は、「新テニ」を振り返れる1冊です。私のように、これまで読んでいない人でも楽しめることでしょう!

「テニスの王子様」時代のキャラもたくさん登場し、活躍しています。

当時からのファンも、自分の懐かしの友達が頑張っているような気分で、ワクワクしながら読めますよ!

 

23.5巻を読むと、私のように「新テニスの王子様」を全巻読みたくなってくると思います。

まだまだ作品は続きます。続けば続くほど、買うのをためらってしまうかも知れません!

今のうちがチャンスですよ!ぜひ、読み返してみてください!

 

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https://jirogin.com/2018/05/06/tenipuri23/feed/ 0 1783
プロテニス選手が描くテニス漫画『BREAK BACK』1巻の感想 https://jirogin.com/2018/04/08/breakback1/ https://jirogin.com/2018/04/08/breakback1/#respond Sun, 08 Apr 2018 04:13:33 +0000 https://jirogin.com/?p=1446  

こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!

 

とても気になる漫画を見つけたので買ってきました!

BREAK BACK(ブレークバック)

という漫画です!月刊チャンピオンで連載中の作品です!

BREAK BACK(ブレークバック)とは、自分のサービスゲームが相手に取れれた直後、相手のサービスゲームを奪い返すテニス用語です。

 

テニスをテーマにした新作漫画です。

『テニスの王子様』を読んでテニスを始めた私としては、とても読んでみたくなりました!

 

で、読んでみた感想としては・・・

まだまだこれからすぎて、面白くなるかの判断が難しいです!

 

1巻ですし、ストーリー漫画の性質上、まだ盛り上がらないのは仕方のないと思います。

ただ、作者のKASAさんはプロテニスプレーヤーとしての経験もある漫画家さんです!

(テニスも漫画もプロなんてすごいな・・・)

作中で登場するテニスの技術的な話はとても理にかなっています。

だからこそ、もしかしたら新しいテニスブームを作る漫画になるのではないか?という期待も大きいです!

 

今回は『BREAK BACK』のあらすじや、読んでみた感想を紹介します!

 

あらすじ

最高世界ランキング7位まで上り詰めた、日本人女子テニスプレーヤーの上条紗季(かみじょうさき)。

15歳3ヶ月で全日本選手権を制覇し、天才テニスプレーヤー、そしてかわいすぎるテニスプレーヤーとして有名になりました。

出典:BREAK BACK 8P/KASA

 

プロ引退後はギャンブルにはまり、多額の借金を背負うことになってしまいました。

その金額は1億円!

1億円の借金を返すために、金融会社の男が提示した条件は、私立成陵高校のテニス部を1年間で全国出場させることでした(そうすれば校長が借金の肩代わりをしてくれる)。

 

しかし、成陵高校にはもともとテニス部はなく、紗季がコーチとしてくるということで新設したばかり。

部員はテニス歴9年2ヶ月だけど実力は初心者レベルの丸山瑛士(まるやまえいし)。

出典:BREAK BACK 27P/KASA

 

そして、運動神経抜群で、あらゆるスポーツで結果を出してきたけど、テニスは初心者の五十嵐涼平(いがらしりょうへい)の2名のみ。

出典:BREAK BACK 30P/KASA

 

天才と言われた紗季にとって、2人はテニスプレーヤーの素質としては物足りなさすぎました。

 

選手としては超一流でも、コーチの経験は全くない紗季は、約束通り成陵高校テニス部を全国優勝させ、借金を返せるのでしょうか?

 

コーチが主人公という斬新なスタイル

これまでのテニス漫画はというと、『テニスの王子様』や『ベイビーステップ』、もっとさかのぼると『エースをねらえ』など、主人公は「選手」として描かれていました。

 

『BREAK BACK』では、主人公の上条紗季はコーチです。選手を教える側として描かれています。

これは今までのテニス漫画になかったスタイルですね。

 

作者のKASAさん自身がプロテニスプレーヤーということもあり、もっと技術的なことをバンバン描いていくのかと思っていました。

もちろん登場人物を選手の立場にして。

 

でも、主人公がマネジメント側に回っているということは、技術だけでなく登場人物たちの人間としての成長をメインに描くつもりなのかなと感じました。

『テニスの王子様』はそういうキャラたちの人間性の成長はほとんど描かれてませんでしたからね・・・

 

主人公が元プロにもかかわらず、部活動をテーマにしていることからも、キャラの成長がストーリーの基本になりそうです。

 

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さまざまな謎

1巻の時点で、今後のストーリーを期待させてくれるさまざまな謎がちりばめられています。

少しずつ明らかになっていくのでしょうが・・・超気になることばかりです!

 

なぜ紗季はプロ引退後にギャンブル漬けになったのか?

プロテニスプレーヤーとして勝ちあがり続けた紗季。

しかし、怪我が原因で引退を余儀なくされてしまったようです!

 

そして数年の間、姿をくらまし、半ば行方不明に!

その最中はずっとカジノでギャンブル漬けの日々を送っていたようでした。

出典:BREAK BACK 5P/KASA

 

なぜ紗季はギャンブル漬けになってしまったのか?

行方不明だった間に何があったのか?

物語のカギを握る大きな謎になると思います!

 

校長の狙いは?

紗季をテニス部のコーチとして迎え入れた成陵高校の校長。

金融会社の男ともつながりのある校長は、何やら企みがあって紗季をコーチにしたようです。

 

出典:BREAK BACK 13P/KASA

妙に怪しい校長・・・何かただならぬ目的があって先に近づいている模様。

ただテニス部を全国大会に出場させるだけでは済まない何かがそこにある!?

 

テニス部は全国大会に行けるのか?

部員の丸山も五十嵐もほとんど初心者レベルの実力!

そもそも部員だってそろってないテニス部!

出典:BREAK BACK 83P/KASA

 

テニスの団体戦は最低でも4人、基本的に8人のメンバーが必要です!

いくら2人が強くなっても、人数が足りないんじゃ試合には出られません・・・

 

2人は全国大会レベルの力をつけられるのか?

部員は集まるのか?

紗季は成陵高校テニス部を本当に全国大会まで導けるのか!?

 

これは元テニス部だった私としては、昔を思い出すストーリーです!

楽しみで仕方ないですね!

 

意外とギャグパートが多い

『BREAK BACK』はシリアスなストーリーと思いきや・・・

結構ギャグパートが多いです笑

出典:BREAK BACK 108P/KASA

 

そもそも設定も、借金1億円を背負った元テニス選手が主人公というかなり気をてらってますからね。意外性を狙ってのことだと思います。

 

意外性を出すには、単にテニスの技術を描いたり、ちょっとダークな世界観を描くだけでなく、ギャグを入れまくるのが漫画の基本なのかなと思いました。

 

 

もちろん全く技術の話がないわけではありませんよ!

理にかなった技術も紹介してくれています。特に私のようなテニス初心者にとっては「なるほど〜」と思える技術が多いです!

さすがは、プロとしてテニスをしていた作者さんですね!

今後は、漫画を読みながらテニスの技術も学べるかもしれません!

 

実は作者のKASAさんは、テニスの月刊誌『テニスクラシック・ブレーク』でも連載をされています。

ですので、ストーリーが進み、試合のシーンが増えれば「プロのテニス技術」を描いてくれるかもしれません!

出典:BREAK BACK 42P/KASA

 

とんでもテニス漫画になり感じはしなさそう

かなり現実味のあるテニスの部活をテーマにしている『BREAK BACK』。

さすがに相手をショットで観客席まで吹き飛ばしたり、腕を折ったり、五感を奪ったりといった「とんでもない」ことにはならない気がします。

 

どちらかというと『ベイビーステップ』の後継になりそうな漫画だなと思いました。

『ベイビーステップ』も現実の範囲くらいでテニスをしていたので(それでももちろん漫画ならではのありえない展開とかはありましたが)、『BREAK BACK』も同じようになるでしょうね。

 

 

今後はもっとテニスの技術を盛り込んだ、試合描写なども増えていくんじゃないでしょうかね。

そうしたら『ベイビーステップ』のような人気テニス漫画になれると思います!

 

久しぶりのテニス漫画に期待大!

テニスの漫画は、ヒット作が少ないです。

というより、そもそもテニスをテーマにした漫画自体が少ないですね。

ですので『BREAK BACK』は期待のテニス漫画だと思います!

 

連載開始も2018年に入ってからのようですので、本当にこれからの作品なんですよね。

でも、久しぶりのテニス漫画で、大ヒットの可能性も高いです!

 

テニスをやっている方はもちろん、テニスがわからない方でもわかるよう、詳しく優しく、何よりも楽しく描いてくれている漫画ですよ!

『BREAK BACK』の今後に期待です!

 

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2巻も発売中です!2巻についてもレビュー記事を書いてます!

『BREAK BACK』2巻レビューはこちら

 

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テニスの王子様に登場した「現実でもできそうな必殺技」まとめ https://jirogin.com/2018/04/01/tennismatome1/ https://jirogin.com/2018/04/01/tennismatome1/#respond Sun, 01 Apr 2018 13:45:37 +0000 https://jirogin.com/?p=1309  

こんにちは!ジロギン(@akiramenaiuta)です!

多くの少年たちをテニスの道に引きずり込んだマンガといえば、『テニスの王子様』ですよね!
私も『テニスの王子様』を見て、テニスを始めた一人です。当時は小学校4年生くらいでした。

 

各キャラクターたちはかっこいい必殺技を持っていて、当時の子供たちのハートをキャッチしたのです!
ただ、ストーリーが進むにつれて、

いやいや!そんな技できないよ!!

という人間離れした技が登場しまくり、もはやスポーツマンガだったことを忘れさせる勢いになってしまいました。

 

でも、『テニスの王子様』の必殺技の中にも、実際にプロの試合などでは使われているものもあります!
そこで今回は、

『テニスの王子様』の必殺技の中で実際にできる技

を紹介していこうと思います!

 

こちらの記事もオススメです!

『テニスの王子様』アニメと原作のストーリーが全然ちがう!アニオリ回も超面白い
Amazonプライムビデオで『テニスの王子様』全話見てしまいました!原作とアニメでストーリーが全然違ったので、主な違いをまとめました。

青学キャラクターたちの必殺技

まずは主人公の越前リョーマが入部した、青学(青春学園)のテニス部メンバーの技から紹介します!

青学は実際にできる技を必殺技としているメンバーが多いです(作中序盤から登場していることも理由でしょうね)

 

越前リョーマの「ツイストサーブ」

出典:テニスの王子様 1巻49P/許斐剛

 

まずは、リョーマの「ツイストサーブ」!
作品で一番最初に登場した必殺技ですね。佐々部という高校生相手に使いました。

 

普通の回転と逆回転のサーブで、相手の顔面に向かってバウンドするという超攻撃的な技です。
顔面や体に飛んでくるボールは打ち返すのが難しく、リョーマの切り札とも呼べる技でした。

 

「ツイストサーブ」は現実にもあるサーブです。「キックサーブ」とも呼ばれます(不動峰中の伊武深司(いぶしんじ)は「キックサーブ」を使います。ほぼ同じサーブです)。

ただ、「顔面に向かってバウンドする」というのはちょっとやりすぎな効果です笑
バウンドの方向がやや逆方向にバウンドする(右利きは右方向に、左利きは左方向にバウンドする)サーブって感じですね。

 

「ツイストサーブ」は「スピンサーブ」というサーブの仲間で、スピンサーブは一般の人でも打てるサーブです。
ボールに上方向の回転をかけて、バウンドを大きくするサーブで、打ちにくくなります。
もちろんプロでも使う選手はたくさんいます。

 

サーブが着地した位置によっては顔面にバウンドしないこともないですが・・・リョーマのツイストサーブは「顔面に追尾してくるホーミングサーブ」みたいになってますからね。

できないこともないですが、『テニスの王子様』の「ツイストサーブ」はやはりマンガならではのサーブです。

 

越前リョーマの「ドライブA」

出典:テニスの王子様 12巻74P/許斐剛

 

続いてもリョーマの必殺技「ドライブA」です!これもできなくもないです!

「ドライブA」はネットに近づいてきた相手の顔面に向かって、リョーマもネット付近から思い切りドライブボレーをぶつけるという非人道的な技です。

 

ドライブボレーとは、ラケットを振りながら相手のショットを直接打つことで、非常に威力が出ます。
それを近くから相手にぶつけるのが「ドライブA」です。

 

ドライブボレーは一般プレーヤーでもできるショットです。なので「ドライブA」もできなくはないのですが・・・やっちゃいけないショットです!
ボールが相手の体に当たった場合、自分のポイントになります。しかしマナーとして相手にボールを当てるのは基本的にやってはいけないことです。
フェアプレーに反する行為ですからね。

 

それをやってしまうリョーマ・・・ただ「ドライブA」を打った相手は、いろんな人たちをケンカで傷つけ、リョーマにも石をぶつけた亜久津だったのでセーフ・・・かな?

 

桃城武の「ダンクスマッシュ」

出典:テニスの王子様 8巻132P/許斐剛

 

続いては、リョーマとも仲良しな青学2年の桃城武(ももしろたけし)!

桃城の必殺技といえば「ダンクスマッシュ」ですね!
普通の上から振り下ろすように打つスマッシュにジャンプを加えることで、威力を高めています。

 

相手が打ったボールが高く打ち上がった時(ロブ)、高さによってはジャンプを加えてスマッシュを打つプレーヤーもいます。
ジャンプする必要があるのかというと微妙ではあります。しっかり力を入れて打つのであれば、地面に足をつけて踏ん張った方が威力が出そうなものです。

スマッシュを打つタイミングを合わせるためにジャンプをする人もいますね。

 

ただ桃城は、自分の身長の3倍くらいの高さまで、足の力だけで飛んでいます・・・軽く4〜5mくらい・・・
このジャンプ力は人間技ではないですね。

 

桃城武の「ジャックナイフ」

出典:テニスの王子様 12巻52P/許斐剛

 

次も桃城の技「ジャックナイフ」です!

バックハンドの技術の一つで、ジャンプしながら打ちます。
体の回転を使って打つことで、本来、力が落ちるバックハンドでも威力の高いショットが打てるようになります。

両手でバックハンドを打つ選手が使う技です。

 

あの錦織圭選手も「ジャックナイフ」をよく使います。
錦織選手のバックハンドは世界屈指のレベルとされていて、その理由の一つがこの「ジャックナイフ」でもあります。

非常に威力が高く、相手からエースを取りまくってました。

 

桃城の「ジャックナイフ」は、ジャンプと同時にボールに全体重を乗せて打つことで、鉛玉のような重さになります。
その威力は相手の持つラケットを吹き飛ばすほどです。
さすがにこの威力を中学生が出すのは無理でしょうね・・・

 

海堂薫の「スネイク」

出典:テニスの王子様 8巻110P/許斐剛

 

桃城と同級生の海堂薫(かいどうかおる)。
海堂の得意技「スネイク」も現実で使われているショットです!

 

本当は「バギーホイップショット」という技です。
ボールに強烈なスピンをかけて、相手コートに角度をつけて返します。

相手のショットがコートのすみの方に鋭く決まった時のカウンターショットとして使われることが多いです。

 

史上最高のテニスプレーヤーと言われたフェデラー選手も試合中によく使います。
相手からエースを奪うこともできるショットです。

 

海堂の「スネイク」は、相手をじわじわいたぶるように戦うプレースタイルと、ボールの起動がヘビのように曲がることから「スネイク」と名付けられています。
海堂は「スネイク」を攻撃用として積極的に使っています。

 

海堂薫の「ブーメランスネイク」

出典:テニスの王子様 4巻139P/許斐剛

 

海堂の「スネイク」を応用した技である「ブーメランスネイク」も現実で打てる技です。

 

ボールに回転をかけて、曲がる軌道を利用してネットの横から相手コートに打ち込む技です。
ネットの横から直接相手コートに入っても、自分のポイントになります。
相手がさらに打ち返せば、そのまま試合は続行されます。ルール上、問題はありません。

 

本当は「ポール回し」と呼ばれる技術です。
海堂は、足をすべらせながら打ったショットがまぐれでネットの横を通って相手コートに決まりました。
まるでブーメランのような軌道を描いたことから「ブーメランスネイク」と名付けられました。

 

過去にはフェデラー選手やナダル選手が打ったことがあります。
ただ、もちろん狙って打つのは難しいショットです。運も関係してくるでしょう。
それでも海堂は「ブーメランスネイク」を技として会得してしまいました。

 

ソフトテニスだと、ボールに回転がかかりやすいです。
カーブもかけやすいので、「ブーメランスネイク」も割と簡単に打てちゃいます(ソフトテニスあるある)。

 

菊丸英二の「ダイビングボレー」

出典:テニスの王子様 4巻94P/許斐剛

 

青学テニス部最強のダブルス「ゴールデンペア」の一人、菊丸英二(きくまるえいじ)。
まるでネコのような素早さと柔軟性を利用した「アクラバティックプレー」を得意としています。
どんな体勢でもボレーを打てるので、ダブルスの前衛としてピカイチの才能を持っています。

 

菊丸の得意技といえば「ダイブングボレー」です!
ボールに飛びつくようにして打つボレーです。
菊丸の身体能力があるからこそできる技です。

 

どうしても届かないボールに対して飛び込みながら打つことは、プロの試合でもよく見かけます。
その代名詞となっているのがモンフィス選手です。
モンフィス選手のプレーは、まさに菊丸のようなアクロバティックプレーそのもの!
テニスがわからなくても「この人の運動能力はバケモノ!」とわかるほど華麗です!

 

ゴールデンペアの「オーストラリアンフォーメーション」

出典:テニスの王子様 7巻138P/許斐剛

 

先ほど紹介した菊丸と、同じく3年生の大石秀一郎(おおいししゅういちろう)は、ダブルスを組んでいます。
その実力は全国大会出場を果たすほどで、「ゴールデンペア」として他校にも名が知れ渡っています。

 

この2人の見せるコンビネーション技、「オーストラリアンフォーメーション」も現実で使われる技です。
後衛がサーブの時、前衛と後衛が縦に並んだ状態からサーブを打ちます。
両サイドが空いてしまいますが、これはおとりです。

相手は前衛の動きの逆をつこうとして打つと、反対側では後衛がネット近くまで詰めてきていて、ボレーを決められてしまうというショットです。

 

プロの試合を見ていると、この「オーストラリアンフォーメーション」を使うペアがいます。

 

乾貞治の「ウォーターフォール」

出典:テニスの王子様 32巻102P/許斐剛

 

青学の3年生で、数多くの選手のデータを集めている乾貞治(いぬいさだはる)。
彼の得意とする「ウォーターフォール」も、現実でできるショット(サーブ)です。

 

基本的に「すっごい速いサーブ」ってだけなので、技術というよりパワーが重要です。
背が高いというのも影響しますね。上から叩き落とせた方がサーブは早くなりますので。

 

乾は身長184cm。青学でもっとも背が高いです。
乾の「ウォーターフォール」は時速212kmまで出ることが確認されています(全国大会時点)。
速さで言ったら、男子のプロ選手レベルですね。

まず中学生では出せるスピードではないです。異常値です。

 

氷帝学園の2年生、鳳長太郎(おおとりちょうたろう)も、「ネオスカッドサーブ」という高速サーブを使います。

出典:テニスの王子様 33巻161P/許斐剛

「ネオスカッドサーブ」もただの速いサーブ(従来の「スカッドサーブより精度が上がっている)ですが、速さは時速215kmまで出ます。これもまず中学生ではできないサーブです。

プロならできるプレーヤーはいますが。

 

鳳も身長185cmなので、やはり身長が中学生離れしてます。
高速サーブはできなくもないですが、中学生で時速200km超えのサーブを打てたらそれだけでまず負けませんね。

 

河村隆の「波動球」

出典:テニスの王子様 16巻76P/許斐剛

 

次は青学イチのパワープレーヤー・河村隆(かわむらたかし)。タカさんです!
タカさんの必殺技「波動球」は・・・一応できなくもないかなってレベルです。

 

「波動球」は自分の全パワーを込めたショットで、打ち返そうと思えばラケットが弾かれるか、返せても腕を怪我してしまうほどの威力が出ます。

各校のパワープレーヤーたちはこの「波動球」やそれに近い威力のショットを打ちます。
タカさんは不動峰中のパワープレーヤー・石田鉄(いしだてつ)の「波動球」を真似て、自分のものにしました。

 

プロ選手の本気のショットを一般人が打とうと思ったら、まさに「波動球」だと感じるでしょうね。
スピードもパワーもケタ違いでしょうから、打ち返すのは難しいです。

 

ただ作中の「波動球」は、

・ラケットを弾き飛ばす
・打ちすぎると反動でテニスができなくなる可能性もある
・ガットに穴を空ける
・ラケット(木製)にヒビを入れる
・相手の腕の骨を折る
・相手を観客席の上部まで吹き飛ばす

といった威力にまで上がっていきました。これはもう人智を超えています。

 

青学メンバーの必殺ショットで、現実でもできそうなのはこんな感じでしょうかね。

手塚、不二の必殺技はどれも打てないショットですね。
彼らの技は判明するのが遅かったこともあり、初登場時から人智を超えていました(初期の手塚は普通の「ドロップショット」が技でしたが、これはやや応用的なショットというレベルです。練習すれば誰でもできてしまうショットです)。

 

地味に大石の必殺技「ムーンボレー」はまずできない技です。
相手のショットをボレーで打ち返し、ベースライン上に決めるのは、プロでもまずやる人はいないでしょう。アウトするリスクが高すぎます。

 

 

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不動峰中のキャラクターたちの必殺技

続いては不動峰中メンバーの必殺技です!
不動峰中は初登場が初期の方なので、まだ現実的な技を使うキャラがいます。
ただ、不動峰中以降、人間離れした技が出現し始めました。

 

橘桔平の「あばれ獅子」

出典:テニスの王子様 35巻162P/許斐剛

 

不動峰中テニス部の部長にして監督を務める橘桔平(たちばなきっぺい)。
橘の技「あばれ獅子」は凄まじい勢いでバカスカを打ち込みまくる技です。

 

攻撃的なプレーをという意味では、普通にできる技だと思います。
作中では、どれくらいの威力で打っているのかなどはいまいちわかりませんでした。
一応、不二の必殺技「羆落とし」(相手のスマッシュをダイレクトで打ち返し、相手の対応できない後ろにロブで落とす技)を力押しで打ち破るほどではありました。

 

橘はバコラー(力強いショットを打ちまくる人)なんでしょうね。
現実にも、橘のようなプレースタイルの人はいます。

 

神尾アキラの「クイックサーブ」

出典:テニスの王子様 4巻137P/許斐剛

 

不動峰中の2年生・神尾アキラ。
「スピードのエース」を自称する神尾は、異常なスピードでコートを移動します。

 

スピードにこだわる神尾は、サーブも早いです。「クイックサーブ」を使います。
サーブのトスアップをした時に、普通より早いタイミングで打つことで、相手のペースを崩すことができます。

 

早いタイミングで打つクイックサーブは、一般のプレーヤーでも使えます。
意表をつくのに効果的な技術です。

 

その他の不動峰中のキャラで実現できる技は、石田の「波動球」や伊武の「キックサーブ」でしょうね。これらはタカさんとリョーマの技とほぼ同じなので割愛します。

桜井雅也(さくらいまさや)の「強烈なトップスピン」も現実でできる技です。
しかし、技というよりは基本技術を極めた感じなので、割愛します。

 

聖ルドルフ学院中のキャラクターの必殺技

都大会で青学と戦った聖ルドルフ学院中。
マネージャーの観月が率いる、データを元にしたプレーをする厄介な敵でした。

 

赤澤吉郎の「ブレ球」

出典:テニスの王子様 7巻 94P/許斐剛

 

まずは聖ルドルフの部長・赤澤吉郎(あかざわよしろう)から!
赤澤は「ブレ球」を打つプレーヤーでした。
動体視力が良いプレーヤーが赤澤の打つバックハンドをのボールを見ると、ボールが複数に分身して見えます。

 

本当のことを言うと、赤澤の「ブレ球」は技と呼ぶには値しないものです。
赤澤はバックハンドを打つ際、ラケットのスウィートスポット(ボールが当たる位置)が大きくずれてしまいます。
その結果、打つ瞬間にボールがラケットのフレームにあたり、微妙なブレが生じてしまうのです。

 

つまり赤澤のバックハンドは「ちゃんと打てていない」のです。
「ブレ球」は技術力不足が原因のショットとなります。

なのに赤澤が全国区プレーヤーなのが謎です・・・

 

不二裕太の「超ライジング」

出典:テニスの王子様 8巻175P/許斐剛

 

青学の不二の弟・裕太(ゆうた)。
兄と比較されたくないことから青学のテニス部には入らず、聖ルドルフに転入した過去を持ちます。

 

裕太の得意技は「超ライジング」。
もともとライジングショットという、相手のショットの跳ね際を打ち返すプレーを得意としていました。その進化系が「超ライジング」です。
跳ね際を叩くことで、どんな回転がかかったショットでも無効化してしまいます。

 

何を持って「超」なのかはわからないのですが、ライジングショットはテニスの初心者でもできる技術です。
自分のペースで試合を進められ、相手のショットの力を利用したショットが打てます。

プロでも使う人がいる技術なので、現実味を帯びた技ですね。

 

聖ルドルフは技を持っていないキャラも多いです。
ただ真似できるのはこれくらいだと思います。

 

木更津淳(きさらづあつし)のスマッシュを打つと見せかけたドロップボレーは、空中で回転するという人間離れした技になっちゃってます。地味にできない技!

 

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山吹中のキャラクターの必殺技

山吹中はダブルスが全国クラスの強さを誇るチームです。
亜久津が抜けたことでシングルスが弱体化してしましましたが、やはりダブルスが強いのは団体戦ではとても有利!
全国大会まで進出していました!

 

千石清澄の「虎砲」

出典:テニスの王子様 12巻11P/許斐剛

 

山吹中エースの千石清澄(せんごくきよすみ)。
動体視力がズバ抜けており、速球を見切る力は作中屈指のものでした。

 

千石の必殺技は「虎砲(こほう)」です。
サーブのトスを高く上げ、ジャンプをしながら体を大きく使い、相手コートのセンターに叩き込みます。
サーブのスピードはとても速くなり、目で追えない速度に到達します(桃城には4球目くらいで返されてしまいました)。

 

現実でもジャンプしながらサーブを打つこともあります。
スピードを出すためにジャンプする人は少ないですが・・・タイミングを合わせるためにジャンプする人は結構いますね。

 

その他にも、千石は「ダンクスマッシュ」も得意です。
桃城と似たプレースタイルのキャラでした。

 

地味’sの「サインプレー」

出典:テニスの王子様 11巻122P/許斐剛

 

山吹中最強のダブルス「地味’s」。
南健太郎(みなみけんたろう)と東方雅美(ひがしかたまさみ)のペアですね。
技に派手さはないですが、ダブルスとして隙のないプレーをします。ゆえに「地味’s」と呼ばれています。

 

地味’sは「サインプレー」を得意としています。
前衛の南が相手の状況に合わせて、後衛の東方にサインで指示を送ります。
東方はそのサインを受けて、作戦を切り替えていくのです。

 

サインプレーはプロの試合だけでなく、学生レベルのダブルスでも使われます。
試合の前にサインの出し方とその内容を決めておくことで、掛け声がなくても意思疎通ができます。

相手選手に作戦がバレにくいので、ダブルスでは非常に有効なコミュニケーション方法として取り入れられています。

 

サインを出すにしても、そのサイン通り実行するだけのテクニックが必要です。
地味’sはサインに忠実に動くよう訓練を積んでいたようです。
地味ですが、実際に地味’sがいたらめちゃくちゃ強いペアになっています。中学生レベルなら全国優勝もできてしまうでしょうね。

 

山吹中で試合描写のあった選手は地味’s、千石、亜久津くらいです。
現実的な技で戦っていたチームでしたが、亜久津の動きは人間離れしてました。
亜久津vsリョーマあたりからテニスではなく「テニヌ」に変わっていきましたね。

 

不動峰中、聖ルドルフ、山吹中と青学の戦いが読める「都大会編」はこちら!

 

氷帝学園のキャラクターの必殺技

関東大会初戦で青学と戦った氷帝学園。
部長の跡部景吾(あとべけいご)が率いる部員200名のマンモスチームです。
全国大会でも強豪校として有名です。
氷帝くらいから、非現実的な技のオンパレードになってきました。

 

宍戸亮の「カウンターライジング」

出典:テニスの王子様 9巻147P/許斐剛

 

鳳との氷帝最強ダブルスを組むことになった宍戸亮(ししどりょう)。
宍戸の武器は相手の力を利用した「カウンターライジング」でした。

 

非常に速いテンポで攻撃をするので、相手に反撃する隙を与えません(橘には簡単に攻略されてしまいました)。

宍戸の「カウンターライジング」はライジングショットの基本的な使い方だと言えます。
裕太の戦い方に近いですね。

 

芥川慈郎の「マジックボレー」

出典:テニスの王子様 16巻176P/許斐剛

 

続いては氷帝の謎の男、ジローこと芥川慈郎(あくたがわじろう)。
ジローは持ち前の手首の柔らかさから、ありとあらゆる方向にボレーを打つことが可能でした。

 

決して速いボールではないのに、相手の対応できない位置に落とすことで、決め球となっていました。
この手首の柔らかさは、王者フェデラーの柔軟性そのものとも言えるかもしれません。

 

世界トップクラスの身体能力を必要としますが、トッププロでボレーを得意とする選手は、ジローの「マジックボレー」のようなボレーを実際に使っています。

 

他に氷帝学園の選手が使う技で、現実的なものは鳳の「スカッドサーブ」ですかね。
これは乾の時に説明した通りです。

他に氷帝で現実にできそうな技を持っている人は・・・いないですかね。
跡部が「ジャックナイフ」を打っていましたが、あまりにもさらっとやっていたので、本人には技という認識すらない印象でした(ゲームだと「スイッチブレード」という技名でしたが、作中ではこう呼ばれませんでした)。

 

六角中、緑山中、立海大付属中は例外

関東大会で青学が対戦した中学だと、あとは六角中、緑山中、立海大付属中があります。

 

六角中と緑山中に関しては、選手たちがほとんど技を使いませんでした。
ある意味、現実的な選手たちではありましたが、今回は例外としました。

 

また全国最強の中学「立海大付属中」。
立海の選手たちの技は人間技を完全に超越していましたね。

現実でできそうな技といえば、柳生比呂士(やぎゅうひろし)の「レーザービーム」(めちゃくちゃ速いショット)か、丸井ブン太の「妙技・鉄柱当て」(ネットを張っているポールにボールを当てて相手コートに入れる)くらいでしょうか。

 

しかし、「レーザービーム」は反応できないスピードのショットという人智を超えた技です(しかも原理が不明)。
「鉄柱当て」はできなくもないですが、何百、何千と打った中で1回できればいいところでしょう。

「できなくはない、ですがそれを狙ってでしまうのが立海大」ということで、例外かなと思いました。

 

氷帝、六角、緑山、立海大と青学の戦いが読める「関東大会編」はこちら!

 

比嘉中キャラクターの必殺技

沖縄武術をテニスに取り入れ、26年ぶりに全国大会に出場した比嘉中。
相手の顧問の先生にボールをぶつけるなど、ラフプレーが目立つチームでした。
青学を苦しめた六角中を簡単に倒し、青学の全国大会初戦の相手として立ちはだかりました。

 

甲斐裕次郎の「海賊の角笛(バイキングホーン)」

出典:テニスの王子様 31巻47P/許斐剛

 

シングルス2で菊丸と対戦した比嘉中の甲斐裕次郎(かいゆうじろう)。
序盤は右手で普通にプレーしていましたが、追い込まれた途端、ラケットを左手で、しかも逆手持ちでプレーし始めました。

 

「海賊の角笛(バイキングホーン)」と呼ばれる技で、逆手でボールを打つことで、普通ではありえないカーブを描いたショットを打ちます。

甲斐のように自在に相手コートに決めるのは難しいです。しかし、逆手にラケットを持って打つことならできます。
試合でやったら顧問の先生にブチ切れられるでしょうけどね。正しい打ち方に唾を吐くような打ち方ですので。

 

比嘉中くらいですかね、全国大会でも現実的な技を使っていたのは。
ただ、平子場(ひらこば)の「飯匙倩(ハブ)」(ヘビのようにぐにゃぐにゃの軌道を描くショット)、田仁志(たにし)の「ビッグバン」(ジャンプしながらサーブを打ち、相手を体ごと吹き飛ばす)はかなり現実離れしていました。

 

「ビッグバン」はギリギリ打てなくもないですが・・・
威力が初期の「波動球」をはるかに上回ってましたからね・・・難しいでしょう。

 

そもそも比嘉中メンバー全員は「縮地法(しゅくちほう)」というワープ技を使えます。
この時点で現実離れしちゃってますね。

 

青学の最終決戦!「全国大会編」が読めるのはこちら!

 

さいごに

『テニスの王子様』も序盤はちゃんとテニスをしてたんですよね。
地区大会→都大会→関東大会→全国大会と進むにつれて、人間離れした技がでまくりました。

全国大会が初登場となった四天宝寺中なんて、誰も現実的な技を使ってなかったですかからね。

 

微妙なのが、乾や観月、柳などが得意としている「データテニス」です。
これはできるかどうかの扱いに困りました。

 

テニスは試合前、あるいは試合中に相手のクセや特徴などを分析して作戦を立てることがあります。
ただ、あんなに百発百中でデータが取れるかというと・・・まず難しいでしょう。

一応できることにしておいてもいいのかなと思いましたが、保留にしました笑

 

あくまでマンガですでの、面白くするためには、ありえないショットを登場させるのは仕方のないことだと思います!

でもそれが功を奏して『テニスの王子様』はテニス人口を大幅に増やしました。
やはり『テニスの王子様』はテニス界においてレジェンドと呼ぶべきマンガでしょう!

 

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https://jirogin.com/2018/04/01/tennismatome1/feed/ 0 1309
【テニスの王子様】不二裕太にツイストスピンショットを教えた観月はじめの体の負担は大丈夫だったのかな? https://jirogin.com/2018/02/18/twistspin/ https://jirogin.com/2018/02/18/twistspin/#comments Sun, 18 Feb 2018 13:02:39 +0000 https://jirogin.com/?p=828  

都大会の準々決勝で青学と対戦した聖ルドルフ学院。

聖ルドルフの選手兼マネージャーの「観月はじめ」は、事前に青学選手たちのデータを収集、対策を積んで試合に挑んでいました。

 

シングルス3で出場した越前リョーマは、同じ青学の先輩である不二周助の弟・不二裕太と対戦。裕太の得意とするライジングショットと必殺のツイストスピンショットに苦しめられました。

 

この裕太のツイストスピンショットですが、非常に無理な体勢で打つショットで、成長途中の中学生には体に負担がかかりすぎ、肩を壊す恐れのある危険性がありました。

それを知っていながら、観月は裕太にツイストスピンショットを教えていたのです。

 

・・・ちょっと待てよ・・・?

ツイストスピンショットを教えた観月の体の負担は大丈夫なの?

観月と裕太は1歳しか変わらず、観月もまた成長期にある中学生です。ツイストスピンショットを観月も使えるのだとしたら、観月もまた肩を壊す可能性があるはず・・・

今回はこの点を考察していこうと思います。

 

観月はじめとは?

プロフィール

出典:テニスの王子様9巻34P/許斐剛

聖ルドルフ学院中学テニス部の3年生です。前髪を指で弄りながら「んふっ」と笑う姿が特徴的でした。

聖ルドルフが部活の強化選手として地方から集めた「補強組」と呼ばれる部員で、部活の練習には週2回程度しか顔を出さず、普段はテニススクールでレッスンを受けています。

 

観月は聖ルドルフのマネージャーであり、自身も選手として試合に出場しています。ライバル校の選手たちのデータを洗い出し、弱点を突くテニスを得意としています。

例えば、動体視力の良い菊丸に、バックハンドショットにブレが生じる赤澤を当てることで、ボールを目で追わせて体力を奪う作戦に出るなど、データは非常に細かく集められているようです。

 

自分が取ったデータは絶対に正しいという自信があるようですが、青学の不二のデータは全くもって正確に取れておらず惨敗。その後も全国区プレーヤーの氷帝学園部長・跡部にも全く歯が立たなかったようです。慢心しやすい一面もあります。

 

身長:166cm

体重:52kg

利き腕:右

誕生日:5月27日

星座:双子座

血液型:B型

プレースタイル:オールラウンダー

委員会:寮生管理委員

シューズ:prince(クイックトラックTi(ネイビー))

ラケット:YONEX(MUSCLE POWER7)

趣味:紅茶の茶葉選び

得意科目:国語、英語、フランス語、スペイン語

苦手科目:書道(手が汚れるので)

好きな食べ物:ビシソワーズ、冷製カッペリーニキャビア乗せ

出身小学校:山形県立蔵王北小学校

苦手なもの(こと):汚れているもの、ほこりや花粉(アレルギー)

テニス以外の特技:歌(オペラ)

購入したパソコンの数:6台

 

プレースタイル

出典:テニスの王子様9巻109P/許斐剛

 

試合前に相手選手のデータを事細かに収集。そのデータをもとに対策を練ったり、練習を積んだりすることで、観月が組み立てた「シナリオ」通りに試合を展開させていきます。青学の乾のように「データテニス」を得意とする選手の一人でした。

 

データは観月自身だけでなく、聖ルドルフの部員たちにも共有され、部員たちも観月のデータに対しては厚い信頼を寄せている様子。

現に青学に負けるまでは、観月が試合前に想定した結果が外れることはなく、各試合のゲームカウントまで正確に当たってしまうほどでした。

 

作中では必殺技は明らかになっていません。唯一試合が描かれたシーンでは不二に逆転負け(本当は不二が最初から全力で戦えば観月はまったく手も足も出なかったのですが、不二が観月を調子に乗せてから倒そうとしていたため、序盤はあえて手を抜いていた)しました。

ただ、観月自身が全くもって実力のない選手ではなく、不二の弟・裕太が敵わないくらいには強かった様子です。

 

ツイストスピンショットとは?

出典:テニスの王子様9巻60P/許斐剛

観月が不二裕太に教えた必殺ショットです。リョーマの得意とする「ツイストサーブ」の効果を持ったショットです。ボールがバウンド直後、垂直に大きく跳ね上がります。

ショットの原理などは作中で明らかになりませんでした。実際に打つことができるショットかというと・・・難しいですね。

 

ツイストスピンショットは裕太が「左殺し」(左利きプレーヤーを数多く倒してきたために付けられた異名)と呼ばれる所以ともなり、左利きであるリョーマを苦しめました。

しかし、このショットは打つ時の体勢が特殊であり、体に負荷のかかりすぎるショットです。実際に技を受けたリョーマや竜崎先生はツイストスピンショットが危険であること(肩を壊す可能性)を見抜き、打つことをやめるよう裕太本人や、マネージャーの観月に示唆しました(その後リョーマは「無我の境地」状態になった時、ツイストスピンショットを使ってましたけどね)。

 

観月はツイストスピンショットが成長期の体には負荷がかかり過ぎることを知った上で裕太に教えていたようです。それを知った兄の周助に報復されてしまいました。

出典:テニスの王子様9巻98P/許斐剛

 (知ったこっちゃないって言ってますが、知っていました)

 

観月もツイストスピンショットを使える?

裕太は観月からツイストスピンショットを教わったと言っていました。この発言から考えると、練習中か何かに観月から直接教わったと考えるのが自然ですよね。

しかし、観月もまだ中学生で成長期にあるはず。もしかしたらすでに成長は止まっていたかもしれませんが、体はまだ完全に出来上がっていない状態であったことは間違いないです。

 

観月自身もツイストスピンショットを使えるのだとしたら、体に負担がかかっていたはずです。本人もそれをわかっていた様子なので、わざわざそんな技を自分で体得するとは思えないんですよね。

聖ルドルフの部員たちに試合をやらせて自分は他校の調査をする観月の性格を考えても、自分がリスクを負ったり手を汚すような真似はしたくないのではないかと思います。

 

不二との試合や跡部との試合がほとんど描かれなかったので観月の技はわかりません。でも観月がツイストスピンショットを使えて、それを裕太に教えたというのは少し違和感があります。

 

観月はツイストスピンショットは使えない説

観月はツイストスピンショットは使えないというのが私の考えです。

裕太が言う「観月から教わった」というのは、観月が打ったツイストスピンショットを見せて教わったというよりは、「打ち方のノウハウだけ教わった」って意味合いではないかと思うのです。

 

例えば、ツイストスピンショットを打っている高校生や大学生、あるいはプロ選手の映像などを観月が分析。それをノウハウとしてまとめて、映像とともに裕太に見せて教えた。

これも「観月に教わった」という意味に該当しますよね。自分が使えない技でも、観月は分析タイプなので教えることはできると思います。

 

観月は分析していく中で「ツイストスピンショットを打ち続ければ肩を壊す可能性がある」ことに気がつきながらも、裕太に教えたんでしょうね。

これなら、観月が自分でツイストスピンショットのリスクを負わなくても、裕太に指導できます。

 

リスク承知で教えるべき技だったのか?

ツイストスピンショットの微妙な性能

正直、ツイストスピンショットってそんなに強くない・・・(笑)性能は微妙です。

裕太にリスクを負わせてまで教え込むべき技でもなかったと思うんですよね。

 

ライジングでツイストスピンショットの跳ね際を叩かれれば、バウンドしてからの変化を無効化されちゃいますし、バウンドする前にボレーされちゃえば、完全に意味をなさなくなってしまいます。

リョーマも数球受けただけでツイストスピンショットを攻略してしまいました(リョーマの実力が高かったこともありますが)。

 

観月がツイストスピンショットのリスクを知らずに教えていたのであればまだわかります。ただ、観月もリスクを知っていて教えたわけですが、それでもツイストスピンショットを裕太に教えるメリットがほぼなさそうなんです。

左利きである裕太がツイストスピンショットを左利きの選手相手に放つと、回転の関係からやや相手の顔面に向かうようにして跳ねる事くらいでしょうかね。

出典:テニスの王子様9巻40P/許斐剛

リョーマのツイストサーブは、『サーブは必ずワンバウンドさせてから打たなければいけない』というテニスのルールがあるので、ほぼ確実に顔面に向かって跳ねます。

顔面に向かってくる打球は返しにくいのですが、ツイストスピンショットならボレーできちゃいますからね。バウンドさせなければそれほど脅威的な技ではないです。

 

裕太が潰れたら戦力大幅ダウン

観月の心境が疑問です。裕太を潰す気だったのでしょうか・・・

でも聖ルドルフは選手層がそこまで厚くないです。赤澤とダブルスを組んでいた金田や、シングルス1に入っていた野村などは明らかに「テニヌ」についていける実力ではありませんでした(野村は、実は真の実力者説がありましたが、観月が「シングルス1は捨て駒でいい」と言っていたので、やはり強くはなかったでしょう)。

裕太が潰れたら戦力大幅ダウンですし、別に観月は裕太をいじめていたわけでもなさそうでしたので、肩を壊す恐れのあるツイストスピンショットを教えた真意が不明です・・・

 

メタ的なことを言うと「不二を怒らせるため」

あまりこういうオチにしたくはないのですが、観月が裕太にツイストスピンショットを教え込んだのは兄の不二周助を怒らせる展開にするためなんですよね。

で、これまで選手たちをコマ扱いしたり、嫌がらせのような戦い方をしてきたりした観月に仕返しをし、読者たちも気分がスッキリするような演出になりました(この時の観月は完全に敵キャラにされててちょっと不憫でしたね)。

 

作中の設定でなんとかつじつまを合わせようと思ったのですが、メタ的な理由以外思いつかないですね・・・自分のチームメイトで、しかも有力な選手にリスクのある技を教え込む必要が見当たらないです。

 

漫画考察では疑問の答えを見つけるにあたり「こういう設定だから」、「こういう展開にすらため」という答えしか思いつかない時は、私にとって敗北です。

「漫画なんて全部そうじゃん!設定じゃん!考察する意味ないじゃん!」ってなりますからね。

 

「なぜ観月は裕太にツイストスピンショットを教えたのか?」という疑問に対しては、私は答えが見出せず、敗北してしまいました(何かいい理由が思いつく方はコメントいただけると幸いです)。

 

まとめ

一応今回の考察は『観月もツイストスピンショットを使えるのか?使えるのならば体の負担は大丈夫なのか?』という考察でしたので、答えとしては

観月はツイストスピンショットを使えず、打ち方のノウハウだけを裕太に教えていたので、体に負担はかかっていない

という答えに行き着きました。

 

どのみち部員の選手生命を絶ってしまいかねないことをしていた観月の行いは、やってはいけないことでしたね。

 

不二にコテンパンにされたことで観月も反省し、これからもテニスを続けていくのであればもうチームメイトに同じようなことはしない・・・はず・・・多分・・・

 

 

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https://jirogin.com/2018/02/18/twistspin/feed/ 4 828
【テニスの王子様】氷帝が関東大会まで正レギュラーを起用しない理由を考察 https://jirogin.com/2018/02/12/hyotei1/ https://jirogin.com/2018/02/12/hyotei1/#respond Mon, 12 Feb 2018 06:06:58 +0000 https://jirogin.com/?p=728  

今回は「テニスの王子様」に登場するキャラではなく、学校の考察をしたいと思います。

 

リョーマが在籍する青学のライバル校の一つだった氷帝学園。全国屈指の強豪校で、関東・全国大会で青学を苦しめました。

 

青学も氷帝も東京都内にある学校で、早ければ都大会時点で対決する可能性がありました。しかし作中では都大会での対決はなく、青学も氷帝も都大会を勝ち上がり、関東大会1回戦で戦うこととなりました。

 

青学は都大会を優勝しましたが、氷帝は敗者復活戦を勝ち上がり、ギリギリでの関東大会出場でした。理由としては、氷帝は関東大会まで正レギュラーを温存し、ダブルスなどは準レギュラーに戦わせており、準々決勝不動峰中に敗北してしまったためでした。

 

氷帝は関東大会まで正レギュラーを温存するのが通例のようですが、氷帝といえどもレギュラーを温存して勝てるほど都大会は甘くないと思うんですよね。

なぜ氷帝は強豪揃う都大会で舐めプしているのか、考察してみました!

 

氷帝学園とは?

出典:テニスの王子様14巻94P/許斐剛

全国区プレーヤーの部長・跡部景吾が率いるテニスの強豪校です。全国大会2連覇中だった立海大付属中の真田弦一郎も氷帝のことを警戒していました。

 

部員数は200名にも登り、その中で正レギュラーに選ばれた7人は、厳しい競争を勝ち抜いた実力の高いエリートプレーヤーたちです。

 

さらに氷帝の制度は異常なまでに厳しく、対外試合、部内試合にかかわらず1度でも敗北した選手は二度と試合には起用されません。これは監督である榊太郎の方針のようですが、この制度があるからこそ氷帝の正レギュラーは常に最強の集団になれています。

 

ただ例外もあり、都大会で不動峰の橘に負けた宍戸は、当時氷帝の正レギュラーだった滝を部内戦で破り、さらに榊に頼み込むことで正レギュラーに復帰しました(鳳と跡部の支えもありましたが)。

 

榊も冷徹なまでに敗北した選手を正レギュラーに起用しないわけではなく、その熱意や覚悟を汲み取って選出する場合もあるようです(しかし、宍戸はもともとシングルスプレーヤーでしたが、正レギュラー復帰後はダブルスでしか起用されませんでした。そのダブルスが氷帝最強のダブルスになりましたけどね)。

 

氷帝は都大会までは正レギュラーをできる限り試合には出さず、準レギュラーを起用します。全試合正レギュラーに切り替えるのは関東大会からです。

氷帝は都大会の第1シード(優勝候補)で、強豪校であるのは間違いないのですが、正レギュラーを出場させずに勝ち上がれるほど他の都大会出場校って弱くないんですよね。

 

都大会に出場していた氷帝の正レギュラー

シングルス3人は正レギュラーで固める

団体戦はダブルス2試合、シングルス3試合のうち、計3試合勝てれば次の試合へと勝ち上がることができます。最初はダブルスから試合をして、後半はシングルスを行います。初戦以外はどちらかが3勝した時点で試合終了となります。

 

早く試合を決めるためにはダブルスで2勝、シングルスで1勝すれば良く、他の選手の体力温存ができます。都大会の氷帝はダブルスを準レギュラーに任せ、シングルスは正レギュラーが出場するという形で団体戦に出場していました。

 

ダブルスで負けてもシングルスで3勝できれば問題ないという考えですね。シングルスの選手にかなり自信があるというか、もはや舐めプしているとさえ思えます。

 

敗者復活戦でも舐めプ

作中の都大会シングルスには宍戸、樺地、跡部が入っていました。確かにこの3人は都大会の基準で見るとかなり強い選手たちです。

 

跡部は全国屈指のプレーヤーで、都大会出場者で勝てる可能性があったのは青学の手塚くらいでしょう。

 

樺地も相手の技を吸収するプレースタイルに加え、力のないプレーヤーでは打ち合っただけで怪我をしてしまうほどのパワーを持っていました。

 

宍戸はカウンターライジング(ボールの跳ねた瞬間を叩き、相手のショットの威力を利用して返すショット)による素早いラリーで相手を圧倒していました。

 

特に当時の宍戸は完全に相手を舐め腐っており、その隙を不動峰の橘につかれ、惨敗しました(橘も全国区プレーヤーで、氷帝だと跡部でなければ勝てない強さ)。

 

シングルスを正レギュラーで固めていたものの、敗北する可能性は大いにあったのです。その反省を踏まえ、跡部は敗者復活戦では宍戸の代わりに芥川慈郎(ジロー)を出場させました。

 

結果的に敗者復活戦を勝ち上がり、関東大会に出場できるようになったものの、どうやらこの時もダブルスはみんな準レギュラーだったみたいです。

 

出典:テニスの王子様17巻61P/許斐剛

少し見えにくいですが、左から2列目が氷帝です。前から跡部、樺地、ジローですが後ろの4人は正れギュラーの忍足や向日などではなさそうです。準レギュラーでしょう。

 

敗北しましたが、それでも舐めプの姿勢は崩さないのが氷帝です。正レギュラー温存以外にも何か理由がありそうですね。

 

都大会の強豪校

不動峰はダークホースとして例年とは比較にならない強さでした。これは氷帝(会場に監督の榊がいなかったので、出場選手を決めていたのはおそらく跡部)も想定外の敵だったでしょう。

出典:テニスの王子様14巻61P/許斐剛

不動峰は事前に実力を知っておくのが無理だったとしても、前評判や前年の実績からすでに強豪だとわかる学校は他にもあったんですよね。

 

全国クラスのプレーヤー多数の青学

やはり青学は都大会でも強豪です。特に作中の年はリョーマが入ってきたことでさらに総合力が上がりましたが、リョーマが試合に出ていなくても青学は強いです。

 

まずは手塚ですね。全国区プレーヤーで、氷帝なら跡部でなければ勝てません(しかも跡部ですらギリギリ勝てるほどの接戦になりますし、負ける可能性も非常に高い)。当時腕を怪我していた手塚ですが、それでも全国区と言われるレベルでしたので、本気出したらむちゃくちゃ強いんですよね。

 

さらに青学ナンバー2の不二周助も都大会では屈指の強さです。実際に不二は関東大会でジローに圧勝。氷帝のシングルス選手で勝てるのは跡部か樺地くらいだったでしょう。

 

そしてダブルスでは大石・菊丸のゴールデンペアがいます。彼らは全国レベルのダブルスペアで、氷帝の準レギュラーではまず勝ち目はありません。

というか、氷帝最強のダブルスとなった宍戸・鳳ペア発足前にゴールデンペアに勝てるダブルスが氷帝にいなさそうです・・・忍足・向日ペアは負けるでしょうからね(全国大会だとペア解消されてましたし)。

 

他にも乾、海堂、桃城、河村といったシングル・ダブルス両方でき(当時はみんなダブルスが苦手でしたが)、関東大会でも通用しうる強さを持つ選手がたくさんいました。青学が都大会から全力できている時点で、氷帝に勝ち目はなかったですよね。

 

全国区ダブルスペアを2組要する山吹

青学以外の強豪校では山吹中も鬼門です。シングルスは亜久津が入部するまで千石一人で保っていたような感じでしたが、山吹はダブルスが非常に強いです。新渡米・喜多ペアはさらっと不二・河村ペアに勝ち、地味’s(南・東方ペア)は大石・菊丸ペアと接戦を繰り広げました。

 

氷帝が都大会で山吹と戦った場合、まずダブルス2敗は確実です。さらに、シングルスではジュニア選抜(手塚が参加せず、空いた枠に入った)の千石さんが控えてますからね。肩書きでいったら跡部と同じ千石さんに1敗したら氷帝の即負けです。かなり追い込まれた状況になるので、山吹中にも負ける可能性は大いにありました(宍戸と千石なら千石の方が強そうですし)。

 

全国区プレーヤー・赤澤さんを要する聖ルドルフは…

都大会ベスト8で青学と戦った聖ルドルフ学院。聖ルドルフの部長・赤澤は実は全国区プレーヤーなんですよね。都大会の強豪選手の一人で、やはり肩書きで言えば跡部と同じです。

 

しかし・・・聖ルドルフは敗者復活戦で氷帝に負けているのであまり脅威ではなさそうですね。赤澤さんさえ押さえておけば、準レギュラーを起用しても余裕そうです。

 

氷帝が負け前提でオーダーを組むとは思えない

準レギュラーを起用して正レギュラーを温存する氷帝。都大会で正レギュラーが怪我でもして以降の大会に出られなくなるような自体を避けるために温存しているのでしょう。

 

最悪、都大会はベスト4まで残れば関東大会に行けますし、敗者復活戦もあります。優勝しなくても問題ないといえばそうなのですが、氷帝が負けることを考慮して選手のオーダーを組んでくるとは思えないんですよね。

 

負けたら試合に使われない制度

先ほど説明した通り、氷帝の榊監督は試合で負けた選手を二度と使いません。それは正レギュラーでも例外ではなく、宍戸や滝はレギュラー落ちを経験しています。

 

こんな厳しい制度がある中で、氷帝が負けることを前提にオーダーを組むとは思えません。自分の首が締まる可能性がありますからね。

 

ただ、ちょっとこの制度の甘いところは、氷帝が団体として負けたとしても、個人で勝った選手や試合をしなかった選手は次回以降も試合に起用されるんですよね。樺地と跡部は都大会の不動峰戦で試合が回ってこなかったので、レギュラー落ちにはなりませんでした。

 

跡部のプライド

出典:テニスの王子様14巻62P/許斐剛

そもそも跡部のプライドが敗北を許さないと思います。跡部は個人としてもそうですが、氷帝の全体の勝利を何よりも望んでします。氷帝愛は誰よりも持っているんですよね(跡部は部員達200名の名前などを全て把握するほど部のことを思っています)。

 

何なら無敗で全国優勝を成し遂げたいとすら思っていることでしょう。やはりオーダーもできれば一番強いもので挑みたいと思っているはず。

 

しかも自分はしっかり都大会に出場してますからね。他の正レギュラーとはやはり覚悟が違うと思います。そんな跡部が準レギュラー起用を認めるほどの理由は一体何でしょうね。

 

準レギュラーにも試合に出るチャンスを与えるため

これだと思います。準レギュラーにも試合のチャンスを与えているのではないかと。

 

氷帝の勝利を考えるのであれば、都大会でも正レギュラーを使って全力で挑むべきだと思います。でも、「テニスの王子様」で行われている大会は「部活の大会」です。忘れがちですけどね。

 

もちろん勝つことも重要なのですが、部活として部を運営することはもっと大切です。部員のモチベーションにもつながりますからね。

 

部員200名を誇る氷帝、その中で試合に出場できるのが7名だけという狭き門。普通なら多くの部員が公式戦に出られないまま引退してしまうでしょうが、氷帝はあえて都大会まで準レギュラーを起用することで、試合に出るチャンスを与えているのでしょう。それが正レギュラーの温存にもつながりますからね。

 

部のことを考える跡部にとって、自分がやるべきことは部員たちが満足できる環境づくりにあると思います。試合に出る機会を多く設けることこそが良い部活動運営につながることを理解しているのでしょう。榊監督も一応先生ですから、跡部の考えに納得する部分はあると思います。

 

勝ちにこだわるだけでなく、部活としてあるべき姿を忘れない跡部。これは間違いなくカリスマ!部員達もついていきますわ・・・

 

まとめ

氷帝は都大会までただ舐めプしているのではなく、200人もの部員達のモチベーションを高めるための施策として、準レギュラーも積極的に試合に起用しているのではないか・・・と思います。

 

冷酷な一面が目立つ榊や跡部ですが、実は他のどの学校よりも部員達のことを考えているとしたら・・ちょっと感動しちゃいますよね。

 

これだけ厳しい制度をとっていながらも200名の部員を抱える氷帝。それだけの部員が在籍している理由は、実はどの部員にも試合に出れられるチャンスを設けているからではないでしょうか。

 

 

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https://jirogin.com/2018/02/12/hyotei1/feed/ 0 728
【テニスの王子様】氷帝の樺地崇弘は過小評価されてるけど実際強い https://jirogin.com/2018/02/03/kabaji1/ https://jirogin.com/2018/02/03/kabaji1/#comments Sat, 03 Feb 2018 00:39:45 +0000 https://jirogin.com/?p=614  

今回は、氷帝の樺地崇弘(かばじむねひろ)についての考察記事です。

樺地は口数が少なく、作中で自分から言葉を発することは非常に稀でした。

 

その主張のしなさゆえか、樺地を過小評価するキャラクターも多かったですね。堀尾にまでバカにされるほどでした・・・

 

画像出典:テニスの王子様32巻142P/許斐剛

 

しかし普通に、樺地ってめちゃくちゃ強いと思うんですよね!

今回は樺地の強さについて紹介したいと思います!

 

樺地崇弘(かばじむねひろ)とは?

プロフィール

画像出典:テニスの王子様16巻99P/許斐剛

 

氷帝学園中等部男子テニス部の2年生です。テニス部部長の跡部景吾(あとべけいご)とは3歳の頃からの付き合いで(2人ともイギリスにいた)、出会って以来、樺地は跡部を崇拝し、付き人のように行動を共にしています。

 

樺地は試合以外の時はいつでも無表情。跡部の「なぁ?樺地?」という問いかけに「ウス」と答えるくらいで、感情表現がほとんど見られません。

 

しかし、跡部がリョーマとの試合に負けて坊主(短髪)になった時、樺地も一緒に坊主にするなどの男気は持ち合わせているようです(跡部の坊主をコピーした可能性も微レ存?)

 

中学テニス界でもトップクラスの巨体を誇り、焼肉を食べる量もケタ違いでした。

 

所属:2年B組9番

誕生日:1月3日(山羊座)

委員会:生徒会

利き腕:右

身長:190cm

体重:85kg

血液型:O型

趣味:ボトルシップ

得意科目:美術、家庭科、物理

苦手科目:現代文

好きな食べ物:ピザ、牛丼

今までコピーした技の数:99個

 

プレースタイル

樺地には固定のプレースタイルというものはありません。その時戦った相手選手の得意技をコピーしてしまいます(一度コピーした技はその試合以外では使えない?)。

 

樺地は異常なまでに純粋な心を持っており、純粋すぎるために相手の技を見ただけで吸収してしまうのです。

 

さらに樺地の190cmという巨体から繰り出されるショットは強力で、パワーがないプレーヤーでは打ち合っただけで怪我してしまうほどの威力を誇ります(青学で樺地とまともにラリーができるのは桃城と河村くらい。手塚も全国大会で樺地とラリーをしましたが、体格が違いすぎるため、怪我を心配されていました)。

 

パワーでごり押しが樺地の基本的な戦い方かと思いきや、ドロップショットで相手を手前におびき出し、スペースができた後ろへロブを打つなど、技巧派な面もあります。

 

樺地はボールを打つ時に「い”ぃ”ー」などという謎の雄叫びをあげますが、これは相手を威嚇しているわけではなく、すべて基本に忠実な掛け声で、意味を持っています。

 

「い”ぃ”ー」…アプローチショット(ネットへ出るための攻撃的なショット)

「はっ」…パッシングショット(ネットに出てきた相手の横を抜くショット)

「ほー」…ロブ(山なりのボール)

「ふっ」…ドロップショット(ネット際に短く落とすショット)

 

相手の技をコピーする上、ショットは力のない選手では怪我をしてしまう威力、さらに基本的なテクニックも持っているというプレーヤーが樺地なのです。

 

樺地がコピーしてきた技

すでに強さの片鱗が見えている樺地ですが、作中で樺地がコピーした技の数々は、かなりの練習量やテクニックがいる技(現実的には不可能な技まで)ばかりです。

コピーした技のラインナップからも樺地の隠れた才能が明らかになります。

 

聖ルドルフ・木更津淳の「ドロップボレー」

作中時間でいうと、樺地が一番最初にコピーした技が、都大会の敗者復活戦で戦った聖ルドルフ学院3年・木更津淳(きさらづあつし)の ドロップボレー(ネット際に落とすボレー)です。

 

木更津のドロップボレーは普通とは異なり、スマッシュ(頭の上からラケットを振り下ろすショット)を打とうとジャンプしたところから、あえてボールを打たず、空中で一回転してドロップボレーを打つというフェイント混ぜます。

 

スマッシュに対応するため後ろに下がった相手に対して、ネット際にボールを落とすことでドロップボレーの成功率が上がります。

 

空中で1回転するというアクロバティックな動きを要するため、テニス以外の身体能力も必要です。

しかし樺地は、木更津のドロップボレーを一度見ただけでコピーしてしまいました。

 

画像出典:テニスの王子様16巻94P/許斐剛

 

青学・河村隆の「波動球」

本当は不動峰中の石田鉄(さらに本当を言うと、その兄である四天宝寺中の石田銀)の技だった「波動球」。

 

120%のパワーを込めた渾身のフラットショットを打ち込む技です。まともに打ち返そうとすれば腕を怪我するか、ラケットが弾かれる威力があります(体ごと観客席まで吹き飛ばされることも)。

 

ただ、威力がある分、打った本人の腕にかかる負担も大きく、1試合に何回も連発すると選手生命が絶たれてしまう恐れもある危険な技です。

 

青学No. 1のパワープレーヤー・河村隆(かわむらたかし)は、地区大会の不動峰戦で受けた「波動球」をヒントに、両腕で打つことで腕への負担を減らした「両手波動球」を開発。関東大会1回戦にて、樺地をパワーで圧倒しました。

 

しかし樺地も河村の「両手波動球」を数球受けただけでコピー。河村が数ヶ月かけて編み出した波動球をあっさりと体得してしまいました(もともと樺地もパワーがあるので、コピーも何もただ本気で打っただけの可能性もありますが)。

 

画像出典:テニスの王子様16巻96~97P/許斐剛

 

河村はその後、自分の腕に負担がかかる片手での「波動球」をあえて使います。もちろん樺地も片手波動球をコピーしますが、両者とも腕の負担に耐え切れず棄権。

 

河村は樺地の純粋さを利用して、腕に負担をかけさせようと思いましたが、自分も限界がきてしまいノーゲームとなってしまいました。

 

青学・手塚国光の「手塚ゾーン」

手塚国光(てづかくにみつ)の技「手塚ゾーン」は、中学生レベルでできるような芸当ではなく、作中でも現実離れした技として扱われていました。

 

手塚がボールに回転を掛けることで、打球を打ち返した相手はどこに打とうとも、すべて手塚の元に引き寄せられてしまいます。手塚はその場から動かずともラリーができるという技です。

 

全国大会準々決勝で樺地と対戦した手塚は、序盤から「手塚ゾーン」を発動。樺地の打球を引き寄せますが、なんと樺地はまた数球ラリーしただけで、「手塚ゾーン」をコピー。

「樺地ゾーン」を体得しました。

 

画像出典:テニスの王子様32巻152P/許斐剛

 

実はこの後の試合で、跡部と戦ったリョーマが手塚ゾーンを使います。しかし、リョーマの使った手塚ゾーンはまだ未熟な状態で、完全に体得できたわけではありませんでした。

 

リョーマは手塚と同じ青学のメンバーですので、「手塚ゾーン」は幾度も見ています。さらに、「手塚ゾーン」と同じ技をリョーマの父である越前南次郎(えちぜんなんじろう)も使えます。

 

リョーマは南次郎と何年間も毎日のように練習をしていて、「手塚ゾーン」を受けてきたはずです。その上リョーマは素質で言えばキャラクターたちの中でもトップクラス。そのリョーマがなんとか真似できた「手塚ゾーン」をわずか数球で完璧に真似た樺地・・・

天才すぎでしょ!?

 

さらに「百錬自得の極み」まで

リョーマや真田、千歳など、一部のプレーヤーたちは「無我の境地(むがのきょうち)」と呼ばれる覚醒状態になることができます。「無我の境地」になると、自分が見てきたプレーヤーの技を無意識に繰り出せるようになります。

 

さらに「無我の境地」の奥には3つの段階があり、その1つが「百錬自得の極み(ひゃくれんじとくのきわみ)」と呼ばれる状態です。

「無我の境地」によって現れたオーラを利き腕に集中させることで、相手が打ってきたショットの威力、回転、軌道などをすべて倍返しできるようになります。

 

手塚はこの「百錬自得の極み」を全国大会から使用。樺地を相手に発動した途端、一方的なゲームとなり、余裕で勝てるかと思われました。

 

しかしやはり樺地!5ゲームとかなり長い時間をかけましたが、「百錬自得の極み」をもコピー!もともとの体格差では樺地の方が手塚より上なので、同じ条件で打ち合えば圧倒的に手塚が不利となり、あっという間に追いつきました。

 

画像出典:テニスの王子様33巻94〜95P/許斐剛

 

「百錬自得の極み」はテニスのテクニックがあればできるとかそういう問題ではなく、素質でしかないです。誰しもがたどり着ける領域ではないのです。

 

しかし樺地は「純粋」という理由だけで、無我の奥の領域にまで達してしまいました(樺地は別の試合で別のプレーヤーの技は使わないか使えないので、また手塚と戦わないと「百錬自得の極み」はできない可能性が高いです)。

 

樺地がコピーできなかった技

ただ、樺地にも場合によってはコピーでいない技があります。

先ほどの「百錬自得の極み」は完璧にコピーしたように思えました。しかしゲーム終盤から大雨に見舞われ、コートやボールのコンディションがこれまでと変わったことで、樺地はコピーできなくなり、ミスを連発。手塚の勝利となりました。

状況の変化によっては、樺地のコピーも完璧ではなくなるようです。きちんと練習して体得したわけではないので、所詮は付け焼き刃ということでしょうね。

 

さらに「新テニスの王子様」では同じ氷帝学園の先輩である芥川慈郎(あくたがわじろう)のボレーもコピーできませんでした。ジローのボレーは持ち前の手首の柔らかさで生み出されるコースの読めない「マジックボレー」です。

樺地はジローの手首の柔らかさまではコピーできませんでした。身体能力をコピーすることまではできないみたいです。

 

さらに、高校生の伊達男児と戦った際に「男児の春」という技をコピーし、「樺地の春」を使うも、パワーを完全にはコピーできませんでした。

やはり自分の身体能力の限界を超える技は真似できないみたいです。

 

なぜ樺地は過小評価されてしまうのか?

パワー・テクニック・コピー・・・樺地が持ち合わせている能力はかなり優秀なものばかりだだと思いますが、作中では過小評価されてしまいました。

冒頭に書いたように、樺地自身があまり自己主張をしないためというのもあるかと思います。樺地の体格で跡部の性格だったら確実にクラスでも、学年全体でも、学校全体でも、いや他校生でも逆らうやつのいない超陽キャラになってたでしょうけどね。

 

原因の一つには、「コピー能力が中途半端」という面があると思います。

「テニスの王子様」においてコピー能力持ちのキャラって、樺地だけではないんですよね。

リョーマや千歳など「無我の境地」が使えるキャラは見たことがある能力はコピーしてしまいます(自分が試合をした相手の能力でなくても観戦していればOK)。

 

樺地は相手プレーヤーの技しか使えないみたいですが、「無我の境地」が使えるプレーヤーはどの相手にどんな技でも発動できます。樺地の上位互換的なコピー能力です。

 

さらに立海大の仁王雅治(におうまさはる)は技だけでなく、特定の人物の動きや癖まですべてコピーでき、その人物になり切ることができます(対戦相手でなくてもOK)。

仁王は手塚や幸村、真田といった全国トップの選手のコピーもできるので、これもまた樺地の上位互換と言えますね。

 

樺地のコピー能力を上回るコピー能力者が続々と登場してしまい、樺地が過小評価される一因になってしまったと思います。

 

樺地はどうすればよかったのか?

樺地は単純にパワープレーヤーとして特化した方がよかったと思います。中途半端にテクニックを使ってコピーするより、パワーを鍛えてゴリ押すだけでもかなり強かったと思いますね。

 

もちろん技をコピーできるならコピーしても良いと思うのですが、それにこだわるよりパワーで圧倒した方が勝負も早く決められたでしょう。

 

タカさんの「波動球」をコピーしたことをきっかけに、波動球特化+テクニックを持ち合わせたタカさんの上位互換プレーヤーになった方がよかったのではないかなと。樺地の売りはやっぱりパワーだと思いますので。

 

まとめ

実際に樺地がコピーした能力を見るとかなりの才能のあるプレーヤーであることがお分りいただけると思います。しかし周りの人たちにはあまり認めてもらえなかった樺地・・・哀れでなりませんね。

 

樺地自身は跡部からの評価以外どうでも良いと思ってそうですが、なんかもったいないんですよね。

 

現実に樺地みたいなプレーヤーがいたら、めちゃくちゃ怖いですし、戦う前からおしっこもらいちゃいそうになりますよ。樺地はもっとパワープレーヤーとしての一面を強化すれば、強者認定されていたと思います。

 

 

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https://jirogin.com/2018/02/03/kabaji1/feed/ 2 614
【テニスの王子様】地区予選で手塚と橘が戦っていたらどっちが勝ったのか? https://jirogin.com/2018/01/21/post-495/ https://jirogin.com/2018/01/21/post-495/#respond Sun, 21 Jan 2018 13:51:59 +0000 https://jirogin.com/?p=495  

全国大会優勝を目指す青学の最初の関門となったのは、地区予選決勝で戦うことになった不動峰中学でした。

 

不動峰は過去にほとんど実績もなく、完全に無名校でしたが、チームが一新し、青学と互角の勝負を繰り広げました。

 

作中ではシングルス2のリョーマvs伊武で団体戦としての勝負がつき、青学の優勝となりました。シングルス1で出場予定だった青学の部長・手塚と不動峰の部長・橘に試合は回りませんでした。

 

手塚も橘も共に全国区の強豪プレーヤーです。

もし地区予選の時点で手塚と橘が戦っていたらどっちが勝ったのでしょうか?

考察してみました!

 

手塚国光(てづかくにみつ)とは?

プロフィール

(画像出典:テニスの王子様 17巻61P/許斐剛)
 

青春学園中等部男子テニス部の3年生です。その実力や威厳などから部員全員から慕われており、男子テニス部の部長を務めています(生徒会長も)。

 

手塚が1年生で入部した当初から、名門青学のどのテニス部員より強く、将来を有望視されていました。しかし、アクシデントによる怪我や激戦が続く大会を団体戦としては勝てず(手塚は勝っていましたが)、その真の力を発揮できずにいました。

 

それでも手塚は、中学テニス界でその名を知らぬ者はいないほど有名な「全国区プレーヤー」(全国大会でも勝ち上がれる強豪選手のこと。何をもって「全国区」とするのか判断基準は不明)で、他校の強豪選手たちがこぞって「手塚と戦いたい」と口にするほど素質のあるプレーヤーです。

 

リョーマや不二たちが先に試合をして勝ってしまうので、関東大会くらいまで公式戦では本気で戦った姿が描かれませんでした(関東大会でも初戦の跡部戦で怪我が再発し、全国大会まで治療のため試合には出ていません。かなり出番が少なかったです)。

 

誕生日:10月7日

星座:天秤座

血液型:O型

身長:179cm

体重:58kg

利き腕:左

プレースタイル:オールラウンダー

足のサイズ:27.5cm

視力(メガネ着用時):左右1.5

ラケット:MIZUNO PRO LIGHT S90

シューズ:MIZUNO WAVE DUAL LIGHT 6K93009

委員会:生徒会長

得意科目:世界史

趣味:登山、キャンプ、釣り

好きな色:青か緑

好きな食べ物:うな茶

好きなタイプ:何でも一生懸命やる子(おっちょこちょいでも良い)/明るく真面目な人

得意科目:世界史

苦手科目:なし

年間グラウンド走らせ数:5870周

 

プレースタイル

完璧なオールラウンダーとして名を挙げられるほど、手塚はありとあらゆるプレーをハイレベルにまで鍛え上げた選手です。高校やプロテニス界からも注目されています。

サーブ、ストローク、ボレー、どれを取っても超一級品で非の打ち所がありません。

 

基本的には「手塚ゾーン」で全ての打球を引き寄せながら相手とラリーをし、隙を見つけたら「零式ドロップショット」で決めるという戦法を得意としています。

 

全国大会からは「無我の境地」の奥にある3つの扉のうち「百錬自得の極み」「才気煥発の極み」を両方の扉を開け、『新テニスの王子様』では最後の扉「天衣無縫の極み」にまで到達。最強のテニスプレーヤーとなりました。

 

橘桔平(たちばなきっぺい)とは?

プロフィール

(画像出典:テニスの王子様 4巻16P/許斐剛)
 

不動峰中学校男子テニス部の3年生です。関東大会までは黒い短髪(額にホクロがあって大仏のようだと作中でいじられてました)姿でしたが、全国大会では金髪になっていました。

 

不動峰中には2年生の秋頃に転校してきました。しかし、不動峰中のテニス部は問題の多い部活で、怠惰な顧問やろくにテニスに打ち込んでいない上級生たちに1年生が理不尽に虐げられている状態でした。

 

橘はその状況を変えるべく1年生をまとめ上げ、改めてテニス部を新設。暴力事件にも発展しましたが、無事活動することに成功し、半年で青学と渡り合えるだけの力をつけました。

 

橘はもともと、九州の強豪校・獅子楽中の2年生エースで、もう一人のエース・千歳と共に「九州地区2強」として名を馳せた全国区プレーヤーでした。前年の全国大会では橘・千歳の活躍により獅子楽中はベスト4まで勝ち上がりました。

 

その後、橘は部内戦で千歳の目を負傷させてしまったことが原因で一時テニスから離れましたが、やはりテニスをやめられず、父親の仕事の都合で転校してきた不動峰中で再度テニスを始めたのでした。

 

誕生日:8月15日

星座:しし座

血液型:O型

身長:179cm

体重:67kg

利き腕:右

プレースタイル:?(オールラウンダーかアグレッシブベースライナー)

足のサイズ:28.5cm

視力:左右2.0

ラケット:TOALSON(SYSTEM-PEO03)

シューズ:NIKE(エアズーム ビヨンド)

委員会:体育委員

得意科目:技術 英語

苦手科目:生物

座右の銘:努力は人を裏切らない

趣味:料理

好きな食べ物:飲茶系

好きな色:藍色

好みのタイプ:健康的な人

苦手な物(事):パソコン 甘い物

作れる料理の数:125品

 

プレースタイル

橘は登場時期こそ早いものの試合描写が少なく、全試合フルで描かれたことがありません。最も多く描かれた時で四天宝寺の千歳千里と戦った全国大会準決勝くらいでしょう。

 

千歳との戦いでは、渾身の力を込めたショットを相手コートに叩き込む「暴れ獅子」で圧倒。橘プレースタイル自体はかなり攻撃的なものであるとわかりました。

 

しかし、妹の杏の話では、橘は不動峰に転入するまでは立海大の切原赤也のような「相手にボールをぶつけてポイントを重ねる」ようなスタイルに近かったそうです。結果、そのプレースタイルが原因で親友だった千歳の視力を奪うことになってしまい、切り替えたものと思われます。

手塚も橘も本気を出せない状態だった

地区予選時点では、手塚、橘共に本気を出せない状態でした。それでもなお全国区プレーヤーとして認知され、部員たちからの信頼も厚い2人でしたが、もし試合をしていたら互いにハンデを背負った戦いになったことは間違いないです。

 

手塚は腕を怪我していた

手塚は入部した当初、部内のどの先輩よりも強く、試合相手にならない状態でした。本来左利きの手塚ですが、先輩に気を遣い、右手で試合をしていたほどです。

 

それを快く思わない先輩もいて、手塚は先輩にラケットで左腕を強打され、肘を怪我してしまいまいました。

(画像出典:テニスの王子様 17巻120P/許斐剛)
 

肘の怪我はすぐに治ったのですが、手塚の練習量は並外れており、怪我が再発。大石のおじさん(病院の先生)に治療してもらっていました。

 

完治したのは地区予選後、次の都大会の直前でしたので、地区予選時点では腕の怪我によりまだ全力を出せない状態でした(百錬自得の極みもすでに習得済みでしたが、腕に負担がかかりすぎるため封印していました)。

 

橘は環境の変化と技の封印

全国レベルの強豪校・獅子楽中から、ほぼ無名の不動峰中に転校してきた橘。不動峰中には神尾や伊武など、2年生にして関東・全国でも通用しうる力を持った選手はいましたが、全国区の橘には遠く及ばない状態でした。

 

橘は監督やコーチも兼任しており、自分以外2年生しかいないチームを成長させることを優先してきましたが、橘本人は練習不足で腕が鈍る一方でした(橘はこれを悪いことだと思っている様子はなく、部員全員を思いやっていました)。

 

また橘の妹・杏の話では、橘が獅子楽中でテニスをしていた頃は、立海大の切原赤也のような相手プレーヤーにボールをぶつけてポイントを取るようなテニスをしていたそうです。

それゆえに千歳の目を怪我させ、視力を奪う惨劇を生んでしまいました。

 

しかし、不動峰中に移ってからの橘の試合を見る限り、相手選手にボールをぶつけるようなプレーは行っていません(全国大会で千歳と再戦した時は、視力を奪った技「暴れ球」を使いましたが、この時だけです)。

 

過去のトラウマから、相手選手を傷つけるようなプレーや技は封印したのでしょう。

良いことではありますが、元々のプレースタイルを封印したという面では、橘の弱体化につながったと思います。

 

技の種類

手塚と橘、どちらが勝つかの参考として、まずは技の種類から見てみましょう。

手塚が使えた技

まずは手塚から。当時の手塚の必殺技といえば、伝家の宝刀「ドロップショット」でしたね。乾曰く、打つ瞬間にラケットヘッドが3.2mm下がるという、本来見抜けないレベルのフォームの変化からドロップショットを放ちます(乾はどうやって測ったんでしょうかね?)。

事前に予想することが難しく、完璧に相手の意表をつける技でした。

 

さらに手塚は、このドロップショットに異常なまでのバックスピンをかけることでボールが跳ねずに自分の方に転がる「零式ドロップショット」も使えました。

 

零式ドロップは腕にかかる負担が大きく、本来使うべき技ではないのですが、腕が完治する前に高架下でリョーマと戦った時に使っていたので、怪我のリスクを考えなければ地区予選時点でも使えていたはずです。

(画像出典:テニスの王子様 17巻142〜143P/許斐剛)
 

さらに、ボールに回転をかけ、手塚の元に引き寄せる技「手塚ゾーン」についても、都大会後の部内戦で突如披露していましたが、地区予選から都大会にかけて手塚のパワーアップイベントがほぼなかったことを考えると、地区予選の時にやろうと思えばできていたのではないかと思います(手塚ゾーンも腕に負担がかかります)。

(画像出典:テニスの王子様 17巻100P/許斐剛)
 

ですので、手塚が地区予選時点で使えた技は

・ドロップショット

・零式ドロップショット

・手塚ゾーン(未完成だった可能性もあり)

と推測できます。

 

橘が使えた技

橘は、相手にボールを当てるテニスは封印していましたので、手塚相手にも使わなかったと思います。

 

関東大会で橘は過去の自分と同じようなテニスをしていた赤也と戦いましたが、そのようなプレーはしていませんでしたので(むしろボコボコにされてました)。

 

ただ、千歳戦で見せた、ボールをハードヒットしまくり攻め立てる「暴れ獅子」は相手にボールを当てずとも使えていたので、地区予選でもそのような戦い方はできたと思われます。

弱くなったと言っても、手塚が相手なら橘も本気でやらなければ勝てないでしょうし。

(画像出典:テニスの王子様 35巻134P/許斐剛)
 

「暴れ球」(よくわからないけどラケットのフレームで打った球が分身する技)に関しては地区予選時点の橘でも使えました。2年生の時点で習得していた技でしたので。

 

でも手塚相手に使ったかどうかは微妙なところです。「暴れ球」は千歳を怪我させた技ですので、リスクを恐れて使わなかった可能性が高いと思います。

(画像出典:テニスの王子様 35巻178〜179P/許斐剛)
 

よくわからないけどオーラが出て野生の力が解放される「猛獣のオーラ」は使えなかったと思います。その野生の力が使えなくなったからこそ橘が弱体化してしまったのだと思うので。

 

これは全国大会前にストリートテニスコートで不二と試合する中で目覚めた力だと予想します(獅子楽中時代にも使えていたとは思いますが、不動峰中に転向し、使う機会がなくなり無意識に封印してしまっていたのではないでしょうか)。

 

ということで、地区予選時点で橘が使えた技は

・暴れ獅子

・暴れ球(手塚相手に使うかどうかは微妙)

だったと思います。

 

手塚の技はすでにチート級

手塚が地区予選時点で使えた技、特に零式ドロップショットと手塚ゾーンはすでにチート級の技です。

 

零式ドロップは打球が地面に着いたらバウンドせず、しかもバックスピンで戻るという打ち返すことが不可能な技です。

 

さらに、技発動の前兆が常人では見抜けないほどわずかなフォームの変化しかないので、予測することもほぼ不可能。ダイレクトで取れなけらば確実に失点します。

手塚ゾーンはすべての打球を手塚の元に引き寄せます。これは全国大会終盤まで通用した技です。

 

立海大の皇帝・真田の技「風林火陰山雷」の「火」(超強力なグラウンドスマッシュ)や「雷」(真田が雷の速度で移動し、雷のような軌道を描くようボールを打つ)も引き寄せました。

 

「火」も「雷」もまともに受ければラケットのガットに穴が開くかラケットごと吹き飛ばされるほど威力の高い技でしたが、「手塚ゾーン」を無力化できませんでした(「雷」は引き寄せられても、手塚のラケットを弾きましたが)。

 

全国大会でも余裕で通用する技を手塚はすでに身につけていました。橘にとってはだいぶ不利な状況でした。

 

橘がパワーでいかに押せるかが肝心

橘は作中での試合描写がかなり少なく、都大会の宍戸戦と、関東大会の赤也戦、全国大会の千歳戦くらいしか判断材料がないです。手塚より出番が少なめでしたね。

 

最も長く試合が描かれて、全力を出したのが千歳戦だと思います。その時の橘は「暴れ獅子」によるパワーでゴリ押しスタイルで戦っていました。

橘もパワータイプのプレーヤーのようです。パワーで押しまくることが手塚に勝てる条件になると思います。

 

地区予選時点の橘はマネジメントに回っていて、だいぶ実戦から離れていたので、全国大会時点よりパワーが落ちていたと思いますが、手塚も腕の調子が万全ではなかったので、手塚ゾーンを使われてもパワーで打ち破り、ラリー戦に持ち込めた可能性は高いです。

 

しかし・・・手塚は怪我が完治した後、身長が10cm以上、体重が30kg近く差がある氷帝の樺地と打ち合えるようになってるんですよね・・・

 

その時も怪我を懸念されてはいましたが、手塚はパワータイプと打ち合えないわけではないです。地区予選でも橘のパワーで押されていたかと考えると・・・普通に打ち合えちゃいそうですね。

 

猛獣のオーラを発動した橘はパワーも格段に上がるみたいですが、それ以前の橘が相手のラケットを弾くようなパワーを見せたことはありませんでしたので、やっぱり橘が不利でしょうね・・・

 

持久戦に持ち込んだら?

関東大会で跡部が行ったみたいに「手塚に持久戦を仕掛ける」ことも一つの方法です。手塚は腕(ひじ)の怪我をかばい、結果的に肩に負担をかけていたので、試合が長時間になる程、負ける確率も上がります。

 

ただ、跡部は自分自身が持久戦を得意とするタイプのプレーヤー(本当はゲーム感覚で遊んでいただけ)でしたので、手塚相手に持久戦をしても勝利できました。

 

一方で橘は、序盤から攻撃を仕掛けまくる短期決戦タイプです。持久戦を挑もうとしたら橘の強みがなくなってしまいます。

 

それほどレベルの高くない相手であれば橘が持久戦を仕掛けても勝てるでしょうが、相手は全国区の手塚です。あえて持久戦を挑むだけの余裕が、腕の鈍った橘にはなかったでしょう。

逆に手塚に短期決戦に持ち込まれて、橘は敗北していたと思います。

 

意外と分析派な橘

橘はパワー系で、とにかくバンバン打ってこうぜ!タイプなのかと思いきや意外と分析派です。相手選手の技や能力を分析して見抜きます。例えば

・不二の「燕返し」の原理を見抜く

・伊武の「スポット」の原理を見抜く

・千石の動体視力の良さを見抜く

・千歳の「神隠し」の原理を見抜く

などなど・・・どれも正確でした。

(画像出典:テニスの王子様 35巻143P/許斐剛)
 

この橘の分析力があれば、「手塚ゾーン」の回転などを見抜き打ち破れた可能性はありますね。「手塚ゾーン」を破れれば手塚を走らせて体力を奪えます。

 

そもそも「手塚ゾーン」が発動していたら全てのショットが手塚に吸い寄せられてポイントが取れませんからね。「手塚ゾーン」打破が橘勝利の鍵になりそうです。

 

ただ、手塚は普通にラリーしてても打ち負けないんですよね・・・先ほどの通り、手塚はパワープレーヤーと打ち合えるだけのポテンシャルは持っています。

 

手塚ゾーンがなければラリー戦で橘が有利になる・・・いや、イーブンになるだけですね。これでようやくお互い同じ条件でラリーができます。

 

でも、橘が回転を打ち消すショットを打とうにも、回転をかければかけるほどショットは遅くなりますし、パワーを出すのが難しいです。

回転の少ないフラットショットが一番パワーが出ますからね。

むしろ橘は手塚ゾーンを打ち破る回転をかけるのは攻め手を失うことになりそうです。

 

さらに問題は零式ドロップですね・・・あれはもうバウンドさせたら返せませんので。

予測しにくい零式もあるし、回転を無効化させないと「手塚ゾーン」の餌食だし・・・どうすれば勝てるんだ橘さん!!??

 

橘が「暴れ球」を使ったら?

橘が勝つには、もう手塚が怪我をする覚悟で「暴れ球」を使い、KOを狙うしかないです!!

 

正直、「暴れ球」が手塚に当たれば勝てると思います。

 

初見でこの技に対応できたのでは中学生最強だった幸村くらいですかね(リョーマが金太郎にも「暴れ球」を放ってますが、金太郎は事前に橘と千歳の試合で見ており、瞬時に対応できていました)。

 

橘の心情を考えるならば、怪我の恐れがあり、かつて友人を傷つけた「暴れ球」は使いたくない技でしょう。けれど、それ以外では手塚に勝てる可能性は薄かったと思います。

どうしても勝ちたければ、「暴れ球」KOが一番有効な方法だったでしょうね。

 

まとめ

ということで色々と考えてきましたが、もし地区予選で手塚と橘が戦っていたら

基本的には手塚が勝つが、橘も「暴れ球」によるKOを狙えば勝機あり。

しかし、橘は過去のトラウマもあり「暴れ球」を使おうとはしないと思うので、

結局試合としては手塚の勝ちで終わっていた。

というのが一番しっくりきます。

 

同じ全国区といえども、橘と手塚ではかなり実力差がありましたね。

手塚は全国区の中でも上位で、橘は下位だったような感じがします。

 

全盛期の橘と手塚が戦ったら勝負はわかりませんでしたね。怪我をしていた手塚なら橘は負けなかったかも。というより、全力でKOさせるような戦いを仕掛けたと思います。

 

テニヌはKOで勝つのがルール上認められてますので、テニヌは。

審判も選手がどれだけ吹き飛んでも試合を止めません。逆転KO勝利パターンは多々あります。

 

それを放棄してしまった橘には、勝ち目が薄かったでしょうね。いや、本当はそっちのほうがいいんですよ!テニヌは推奨しちゃいけないので!

 

ていうか手塚が強すぎます。地区予選の時よりさらに強くなっちゃいますからね。

全国区の橘といえども、コンディションの良くない状態で手塚を相手にするのは分が悪かったと思います。

 

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